古来より人々に重用されている金
金は古来より人々に重用され、その時代の権力者や富豪によって様々な目的に利用されてきました。記録によると紀元前2500年、古代メソポタミア文明で使われていた金製の耳飾りがもっとも古い金製のアクセサリーといわれており、この後も古代エジプトをはじめ、様々な場所、時代で金は用いられました。これには金がもつ様々な特性が関係していると考えられます。
金が古来より重用されてきた理由
美しい輝き
金の特徴としてその美しい輝きが挙げられます。その輝きは古くから人々を魅了しており、その輝きで自身や所有物を飾り付け、人々に自分のもつ権力を誇示する目的でつかわれてきました。
加工が容易であった
現在の技術であれば、様々な金属や合金を加工することが可能となっていますが、このような技術が開発される前から金は重用されていました。これには金特有の2つの理由があります。
採取する際に不純物がない状態で採取可能
金は現代でこそ、金鉱石から金を精錬して入手する方法が一般的ですが、金を採取する方法はそれだけではありません。もっとも有名なのは砂金でしょう。砂金は金鉱脈に含まれる自然金が雨風による浸食によって剝がれ川などに運ばれる事で見つかるものです。砂金は金の含有率が非常に高く、90%を超えるものが一般的です。また、酸化することがないため、純粋な金として採取することが可能だったため、古来より重用されていたと考えられます。
加工が他金属に比べて容易
金は展延性に優れており、加工を容易に行う事ができます。また、融点も他の金属に比べると低いため、性能の低い炉でも溶かすことが出来た点でも他の金属と比べて加工しやすい要因と考えられます。また、金の科学的に安定している性質から貨幣や装飾品として優れていたという点も挙げられます。
世界の様々な場所で採掘可能
金は希少な金属というのは知られていますが、意外な事に採れる地域自体はかなり広く世界のいたる所から見つかっています。そのため、交易がはじまる前からそれぞれの地域で輝く貴重な金属という地位を得られ、現在ほど明確ではないにしろ世界共通の価値のある金属として世界中で認められていたため、交易などでも用いられやすく、その価値を高めていったと考えられます。
金の不変性
金は科学的に非常に安定しているため、他の物質のように、酸素やバクテリアなどの影響で時間経過とともに徐々に腐食や錆びなどの変質をすることがなく、空気中や水中問わず、酸化や劣化せずに、その輝きを数千年と保ちつづけます。
古来から権力者などが望んでいた願いのひとつに不老不死や永遠不滅を求めることがあります。実際に、古来から権力をもった帝王などが「不老不死の薬」を求めて、数多くの人間を各地に探索や研究をさせたりしています。金には、その不変性や永遠性をもつがゆえに、古来より特別な物質として崇めらてきた一面もあります。その時代の権力者が好んで用いている理由のひとつとして、自身の富や権力が今後も続くようにというゲン担ぎの意味合いもあったのかもしれません。
まとめ
今回は金が古来から人々に重用されている理由について紹介しました。金は現在でもその優れた特性から様々な部門で需要があり、その価値を高め続けています。つい先日も金の取引価格が過去最高額を更新し、買取市場を賑わせています。「買取大吉」では現在、金・貴金属の買取を強化しており、金製のものであれば、品位や状態を問わず高価買取を行っております。ご査定・ご相談は無料で行っておりますので、是非お近くの「買取大吉」までご来店ください。