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金は銅の副産物?金と銅の関係を解説します

金は銅の副産物?金と銅の関係を解説します

金といえば、希少で高価な金属で有名ですが、金は銅を精製する際の副産物として作られる事はあまり知られていません。今回は金と銅の関係性についてご紹介していきます。

純度の高い金は多くない

金の採掘というと、金がそのまま採集されそうなイメージがあるかもしれませんが、そのような事はかなり稀です。稀な例でいうと砂金が挙げられますが、純度にはある程度開きがあり、現在の金採掘の主である金鉱石からの金抽出には当てはまりません。

金鉱石の中に含まれる金

金鉱石とは金が含まれている鉱石全般を指し、そのほとんどの鉱石には銅や銀、その他金属など様々な金属が内包されています。金鉱石に含まれれている金の含有量は採れる場所や鉱石毎に差がありますが、一般的には1トンあたりに金が2g~10g程度含まれているといわれており、10g以上の含有量を誇る金鉱石は高品位鉱石とも呼ばれています。1トンはgに直すと1,000,000gになりますので金鉱石と呼ばれていても金がほとんど含まれていない事がわかると思います。

日本の菱刈鉱山は世界有数の鉱床

日本で現在唯一の商業鉱山として稼働しているのが鹿児島県北部に位置している菱刈鉱山です。上述したように金鉱山から採れる鉱石に金が10g以上含有していればかなりの高品位な鉱石といわれている金鉱石ですが、この菱刈鉱山から採れる金鉱石には金が約40g程度含有しています。このことから、現在操業中の金鉱山では,世界一の金品位と言われています。また、年間の採掘量は約6トンといわれており、日本の金の生産量のほぼすべてをこの菱刈鉱山から産出した金鉱石によってつくられています。

金鉱石から金を抽出する方法は昔からあった

灰吹法

灰吹法は金や銀を鉱石から製錬されるのに古来より行われていた方法で、旧約聖書に記述が残っているほど歴史ある製錬方法です。この方法は金や銀の反応性が低く酸化還元反応(この場合は還元反応)されやすいという特徴を利用し、融解した鉛に金や銀溶け込ませ、金銀鉛合金にします。その後、合金をキューペルと呼ばれる灰などを皿状にしたものに載せ、加熱することで鉛に金と銀を除いた酸化しやすい銅などが先に溶け、溶けた鉛がキューペルの穴(灰の隙間)に入る事によって金銀のみを抽出します。残った金銀合金から金と銀を分離するには、硝酸を用いて銀のみを融解させるか電解を利用することで分離することが可能です。江戸時代の日本では硫黄を加える事で銀を硫化銀に変質させることによって金のみを残すといった方法で金と銀を分離し、金のみを採取していました。

アマルガム法

アマルガム法は上述した灰吹法と同様に古来より行われていた方法で、大まかな方法は灰吹法と同様です。大きな違いとしては灰吹法では鉛を用いて行ったのに対し、アマルガム法では水銀を用いて行うことです。また、アマルガム法を応用することによって金メッキをかけることができます。

これらの方法は酸化鉛や水銀の影響で人体に害を及ぼすことが問題視され、現在ではほとんど行われておらず、こうした中毒被害・公害の観点やコスト・効率などの理由により、近代工業においては、金鉱石から貴金属などを分離する方法は、電解精錬や青化法が用いられています。

銅の副産物として金ができる

では実際に、現代では金鉱石の状態からどのようにして金製品としての金ができあがるのでしょうか。今回は菱刈鉱山の冶金の過程を参考にしてご紹介します。

銅の製錬と精製

金鉱石から金のみを取り出そうとするとコスト的にも技術的にも見合わない場合が多いため、多くの場合は含有量の多い金属の製錬と同時に行う場合が多く、現在は銅の製錬時の副産物から金が造られることが多いです。まずは銅を製錬・精製し、銅アノードにします。この銅アノードの中に、金や銀も含まれています。

銅アノードを電気分解

精製された銅アノードを電気分解にかけます。すると、品位99.99%の電気銅となり、金・銀などその他の有価金属は、スライム(沈殿物)となって析出します。これで銅とそれ以外の貴金属を分ける事ができます。

塩素ガスで金を抽出

この沈殿物を塩素ガスで処理すると、銀を含む残滓が沈み、金を含んだ浸出液が得られます。この金浸出液を溶媒抽出法によって分離することによって、金を取り出す事が可能になります。

抽出した金を精製

抽出された金はさらに精製され、純度の高い金粉末となり、加工されることで約2~3mmのショット金(粒状金)から1kgを超えるインゴット(金塊)まで、さまざまな大きさの金地金になります。参考にした菱刈金山で精錬されている金は99.999%(5N)以上という高品位の金が精製され、世界でも高品質の金地金であると認められています。

まとめ

今回は今と昔の金精製の違いや、金と銅の関係性についてご紹介しました。金の埋蔵量は年々減少していますが、金の需要は年々上昇しており、金の価値も年々増加しています。つい先日(2023年4月)にも金相場の最高値が更新され高止まり状態が続いており、金は今売り時といえます。「買取大吉」では現在、金・貴金属の買取を強化しています。ご査定・ご相談は無料で行っておりますので、金製品の売却を考えているのであればお近くの「買取大吉」まで是非ご来店ください。

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