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老後に向けて金投資がおすすめなのはどうして?
投資のイメージときくと「株式投資」や「外国為替」をイメージされる方が多いと思います。これらの投資方法はリスクも相応にあり、ハイリスクハイリターンな投資方法といえます。所有株会社の倒産や国・銀行の破綻などにより株や通貨が資産とならず紙切れ同然になってしまう可能性も0とはいえません。一方で金投資は現物投資になりますので価値が0になる事がないため、そのようなリスクがかなり低い投資といわれています。ここでは金投資がなぜ老後に向けておすすめなのかを紹介いたします。
金の価格は右肩上がりを続けており、今後もそれが続く予想されている
金が非常に高い価値をもっていることはみなさんにもわかっているかと思いますが、その理由をご存じでしょうか。金の価値が高いのは地球に現存する埋蔵量が限られているという希少性ゆえです。そのため、国毎に金の価値が大きく変わる事はなく、全世界共通の価値をもっています。このような特徴をもっている金は有事の金と呼ばれており、国内外の経済が不況に陥ったときにも株券や債券と異なり価値を落とすことがないため安全な資産だといわれています。また、金の価値は日々変動していますが、長期的にみてみると右肩上がりが続いており、安全かつ増える可能性の高い資産としての側面があるため老後に向けた長期的な運用に向いているのです。
税金面で優遇されている
固定資産税がかからない
金は税金の面でかなり優遇されている資産です。定期的に利益を得られる資産として有名な不動産ですが、不動産を資産として運用するとなると固定資産税がかかります。つまり、所有している限り税金が発生し続けるという事ですね。その点、金は所有していても固定資産税は一切かからず、売却益がでた場合にその売却益に対して所得税がかかるのみになります。
所得税も優遇措置がある
金に掛かる所得税は譲渡所得(金の場合は売却益)に対してかかるものになっており、その譲渡所得が特別控除額の50万円を超えるとその超えた分に対して所得税がかかります。また、この所得税も金は所有期間によって、「短期譲渡所得」と「長期譲渡所得」の2種類の算出方法があり、所有していた金が長期間(5年間以上)の場合、「長期譲渡所得」となり、特別控除を超えた分の半額に対して所得税がかかるようになる優遇措置もあります。
このように金の保有は税金の面でも優れており、老後に向けた長期的な保有を目的とした投資には最適といえます。また、遺産として残す場合にも不動産などと異なり、分配しやすい利点もあり、相続問題で揉めることも減るのもメリットといえますね。
購入するならインゴットか純金積立がおすすめ
金に投資する方法はいろいろありますが、老後のための資産運用として金を購入するのであればゴールドバーの購入、もしくは純金積立がおすすめです。他にも金を使って投資信託する方法もありますが、株式投資と同じようにリスクを伴います。
資金に余裕がある場合はインゴットがおすすめ
インゴットは貴金属メーカーや地金商などから購入が可能な純金の塊の事で、一般的には5g~1㎏の重さが取引されるのが一般的です。ただし500g未満のインゴットを購入する場合にはバーチャージと呼ばれる手数料が必要となることもあり、手数料を取られたくない場合はかなりまとまったお金が必要になります。しかし、現在の金相場(2023年3月)は1g/9,000円程度となっているため、500gの購入となると450万程度の資金が必要になります。
老後の貯蓄を少しずつ増やしたいなら純金積立を
いきなり何百万も資金を出すのは無理という方がほとんどだと思います。そんな方にオススメなのが純金積立です。純金積立は地金商などでも扱っていますが、その他にも証券会社や銀行などでも取り扱っています。取り扱い機関によって月々の支払額が変わりますが、取り扱い機関によっては1,000円から始めることもできるため、初期投資をかけずに始められる投資としておすすめです。毎月口座から決められた額を引き落として、それを金に変える積立方式のため、貯金の感覚で続けることができます。
まとめ
金は、株や不動産と異なり、売却益でしか利益を得る事ができません。そのため投資によって収入を得たい方にはあまり向いているとはいえません。しかし、世界共通の安定した価値を持つため、確実に資産を残したり老後に備えたい方にはおすすめです。老後の資金作りの1つとして、金への投資を検討してみてはいかがでしょうか。