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金を売るタイミングはいつ
貴金属投資は株式投資と異なり、配当による収益がありません。そのため、金の売買で儲けを出そうとする場合、安い時期に買って高い時期に売るという事が必須になります。ここ数年の異常ともいえる高騰を除いても2000年代から金相場は右肩上がりになっており、以前から所有している方は、安い時期に購入するという条件はクリアしていると思われます。つまりどれだけ高い時期に売却することができるかによって儲け金額が決定します。これらの事を理解したうえで金売却について考えていきましょう。
金相場が上昇する要因とは
金相場の相場が高騰する要因は主に4つあります。
需要と供給のバランスが、需要に傾いたとき
金に限った話ではないですが、物の値段は需要と供給のバランスによって決まります。野菜が豊作になると供給量が増えて値段が下がってしまい、需要もそこまで上がらずに「豊作貧乏」になる場合があるのと一緒です。逆に、需要が高いにもかかわらず、供給が追い付いていない商品に対しては金額が高くても欲しいと考える人が増え、価格が上がっていきます。金は埋蔵量という制限があるため、需要と供給の影響を受けやすい物のひとつであり、従来の用途以上に電子機器などでも需要が増えているため、価格が上がっているといえます。
地政学的リスクが高まったとき
みなさんは有事の金という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。金は実物資産かつ、世界共通の価値があるという特徴があります。そのため、テロや戦争が起きる可能性が高い場合には安定した資産である金の需要が増え、金相場が上昇しやすいといわれています。しかし、これは一過性のものという考え方もあり、この上昇のタイミングで金を売却する投資家も多くいます。
インフレーション(インフレ)
金は守りの資産ともいわれています。これは金自体に価値があるため、このあらゆるリスクに対して資産を守ることができるため、このようにいわれています。このリスクの中にはインフレも含まれています。基本的に景気が良くなると物やサービスの価格は上がっていきます。すると価格が上がる前に手に入れておこうと考える人が多くなり、結果として更なる価格上昇を引き起こします。これがインフレの基礎で、物の価値と反比例するように現金の価値が下がってしまいます。そのため、インフレ時には物としての価値がある金の相場が上昇します。
円安になった時
日本国内において、円安・円高というのは金の取引を行うときに大きな影響をもたらします。金は世界的に米ドルで取引されており、日本へと輸入するためにドル円為替相場が影響してきます。そのため、そのほかの多くの輸入品と同様に、金は円安になればなるほど価格が高騰します。
1ドル100円のときと130円のときでは、130円のときの方が金の価格は上昇します。金の相場は比較的安定しており、短期間で急激に上下する可能性はそれほど高くはありません。金相場の動きよりも、実はこのドル円為替相場の動きが、金価格に影響を与えるケースも多くあります。今後、金相場の動きをチェックする際には、「今後のドル円為替相場が円安または円高に傾きそうかどうか」を判断するのもオススメです。
金相場と買取価格の関係
金相場と買取価格は基本的には連動して動いています。上述したような何らかの要因で金の需要が高まり、相場が上昇するとそれに連動して金の買取相場も上昇します。人気がある商品は高くなるのと同じで、金も同様の動きを見せるのです。資産として保有する金を高く売りたいなら金相場が上昇した時に売り、購入したいなら金相場が下がったタイミングで購入するとよいでしょう。
金の売却に一番大切なのは決断力
金の売り時について、知っておきたい最低限の方法を紹介してきました。これらの情報を用いる事で金相場の変動についてある程度の予測はできるかもしれません。しかし、最高額のタイミングで売るというのは不可能であり、「もう少し待てばさらに上がるのでは?」と予測していても、相場が下がってしまうケースも少なくないのです。
このような状況にならないために重要なのは、自分がどこで売却するかを決断するのかが重要となります。しかし、そのタイミングを決めるというのがなかなか難しいですよね、そこで売却ポイントをご紹介します。
売るための基準を明確に設定する
一つ目のポイントは、利益でも相場でもいいので、〇〇円以上になったら売るといった明確な基準を設ける事です。事前に設定しておくことで売り時を逃してしまうという事はなくなります。また、これからも金相場が上昇すると感じている場合は、新たに基準を決めて新しく買うようにし、ダラダラと引き延ばさない事も重要です。個人的には、50万円の利益が出るタイミングで売却することをオススメします。理由としては50万円までは金にかかる所得税の特別控除があるため、そこを基準にすると所得税がかからずに金取引を行えます。
売却するタイミングを決めておく
〇〇歳の誕生日や結婚記念日の前日など、特別なイベントに合わせて売却の日付を決めておくのもオススメです。これ以外にも子供の進学など、なにかとお金が必要となるタイミングに備えて、貯金の代わりに投資をしておけばその時の負担軽減につながる事も考えられますね。
売りたいなと思ったタイミングですぐに売る
売却益がでているという前提にはなりますが、売りたくなった時に売ってしまうのも一つの解決策です。売却を考える時=金の相場高騰のニュースを聞いたり、お金が必要になった時など、何かしらのきっかけがあったのだと思われます。すぐに売る事の利点は最適なタイミングを考えたり、調べたりする時間を他の事に回せるという点です。このように考えると売りたくなった時に売るというのも良い選択肢なのかもしれません。
まとめ
今回は金売却のタイミングや金を高く売却するためのポイントについてご紹介しました。「買取大吉」では金・貴金属の買取を強化しており、インゴットや金貨、アクセサリーなどを問わず高額買取を実施しております。査定やご相談は無料で行っておりますので、是非一度お近くの「買取大吉」までご来店ください。