金歯は売れる？買取価格の決まり方と売却時の注意点を解説

金歯は買取可能？いくらで売れる？

結論からいうと金歯は買取可能です。では、金歯がお金になる要因は、一体どこにあるのでしょうか。それをひも解くためには、金歯の持つ成分について知る必要があります。そこで金歯1本の値段の決まり方と併せてご紹介しましょう。

金歯の素材と成分

金歯は100%純金でできているわけではなく、金の他に銀、銅、プラチナ、樹脂などを添加して作られた「金合金」です。純金だけでは柔らかすぎて歯の使用に適していないため、合金にして強度を高めているのです。

よって金歯を査定する際は、金の含有率を確認する必要があります。金の含有率は、金の純度を基準に算出されます。

例えば、金の純度がK20の場合、金の含有率はおよそ83％となります。

金歯1本あたりの値段

金歯1本の値段は、単純にすると以下の計算式で決まります。

『金歯に含まれている金の重さ×金1gあたりの金相場』

つまり、金歯に含まれている金の重さは、「金歯全体の重さ×金の含有率」で求めることができます。

毎日の金相場で1gあたりの価格が変動してしまうのがネックですが、金歯1本あたり、およそ1万円～3万円程度の価格となります。

金歯は合金ではありますが、『金』という素材自体に価値があるため、買取ができるのです。

買取可能な金歯の種類

買取可能な金歯は3種類あります。

①クラウン

クラウンは、歯1本の一部分または全面に金歯を被せ、歯の形を整えます。

②ブリッジ

失ってしまった歯の両隣にある歯を削り、そこに一体型になったクラウンを被せることで、失った歯の部分を補います。

③インレー

歯を削った際にできた穴を保護するために使用する詰め物です。

金歯の買取価格の決まり方

前述で金歯の価格を決める簡単な計算方法をお伝えしましたが、一般的にどのくらいの純度や重さがあるのでしょうか。それでは金歯の買取価格を決める、3つの要素を1つずつ解説します。

金歯の純度

一般的に歯医者で使用される金歯において、金の純度はK14～K20とされています。

純度の高さは、金歯の買取に大きく影響します。金歯に含まれる金の純度を確認したい場合は、行きつけの歯医者で確認してみましょう。

金歯の重さ（グラム）

金歯の1本あたり、おおよそ2g～5g程度とされています。ただし、これは「金歯全体の重さ」です。

金歯に含まれている金そのものの重さを調べるときには、金の純度をもとに金の含有率を割り出して重さを求めます。ちなみに金歯を2本買取に出して同じ重さであったときは、純度の高い方が高額になります。

金にとって、純度がいかに重要な要素であるということをお分かりいただけたでしょうか。

金の買取相場

金の買取相場は日々の社会情勢において大きく変化します。金歯を高い金額で買取するためにも、金相場はこまめにチェックしましょう。

ちなみに、2024年6月現在の金の買取相場は、1gおよそ1万2,000円～1万3,000円ほどの高水準となっております。今後も社会情勢が不安定なままであれば、金の価値は上昇するでしょう。

金歯は1本からでも買取可能？どんな状態でも売れる？

銀歯などの被せ物に変えたり、抜けてしまったなどのさまざまな理由で金歯が不要になった場合、どんな状態であっても1本から売ることができるのでしょうか。金歯の買取の実態について、詳しく見ていきます。

金歯の純度が不明な場合

金製品には純度を示す刻印がありますが、金歯にはありません。どのように純度を判断するのでしょうか。

金歯を取り扱っている買取業者は、金の純度をチェックする分析機器があります。この機器があるから、刻印がなくても安心して買取することができるのです。

買取店を選ぶ際は、金の純度を調べる機器があるかよく確認しておきましょう。

状態が悪い場合

長年使用してきた金歯であれば、歪んだり潰れてしまうのは自然なことです。

「型崩れしたものは売れないのでは？」と不安になってしまいますが、金歯を取り扱う買取業者は、金歯の状態を戻す設備や技術を持っています。

どれだけ状態の悪い金歯であっても、金の純度を確認することができるのです。

見た目が悪くても純度に影響はないので、査定額が安くなる可能性は低いでしょう。まずは、買取業者へ持ち込んで査定を受けることが大事です。

金歯が1本だけの場合

金歯は1本からの買取が可能です。持ち込む方の多くが、金歯1本の場合が多いためです。

前述でも述べたように、金歯1本に含まれている金の重さと金相場から査定されます。したがって、金歯1本でも安心して買取できます。

「金歯1本だから……」と遠慮したらもったいないです。積極的に買取業者へ査定してもらいましょう。

金歯に歯がついてる場合

歯医者での治療によって、入れ歯のように歯がついている金歯など、金歯がさまざま状態や形状になっていることと思います。

金歯と別の何かがくっついていても買取できるのか疑問に思いますが、安心してください。買取業者では、どんな状態でも金歯を査定することが可能です。

あくまで金歯に含まれている『金』を査定するので、どんなものでも問題ないのです。樹脂がくっついている金歯も査定できます。

歯医者は金歯を返してくれる？

歯の治療で金歯を抜歯した後の対応は、歯医者によってさまざまです。金歯を返却してくれることもあれば、処分してしまうこともあります。

そのため、より確実に金歯を返してもらうためにも、治療前に金歯を持ち帰りたいことを伝えておきましょう。

知らないうちに回収されたらもったいないので注意してください。

金歯を高価買取してもらう5つのコツ

金歯は1本でもあれば買取ができますが、少しでも高い金額で買取するためにどのような対応をすればよろしいのでしょうか。金歯を高価買取してもらうための5つのポイントをご紹介します。

金の買取相場が高いタイミングに売る

先述でも説明しましたが、金歯はあくまで含まれている金の重量から査定されます。そのため、毎日、世界で決められた1gあたりの金相場が金の価格に大きく影響します。

金相場は社会情勢によって日々変動するので、インターネットなどでこまめに確認してください。

金が高値で売られているタイミングを見極めて、金歯の買取を行いましょう。

できるだけ綺麗な状態にする

これは買取業者側の視点ですが、金歯はできるだけ汚れのない状態にすることも評価のポイントになります。

金歯を買取する際、樹脂などの付着物を丁寧に取り除く作業が必要だからです。買取業者によって変わりますが、付着物があれば、除去作業のための手数料を支払うことがあります。

とはいえ、これらを簡単に除去することは困難です。柔らかい布や歯ブラシを使って表面を磨くなど、無理のない範囲でお手入れしましょう。

併せて、買取業者に手数料がどのくらいかかるのか確認するのも手です。

金歯の買取実績のある店舗で売る

当たり前ですが、金歯の買取実績のある業者を探しましょう。実績がなければ買取価格が極端に低くなったり、最悪、査定してもらえない場合があります。

査定してもらいたい買取業者が金歯の買い取りに対応しているか、よく確認しておきましょう。

実績のある買取業者は、webサイトに掲載しています。

複数店舗で見積もりを取る

買取をする際は、必ず複数店舗で見積もりを取りましょう。複数の買取業者に依頼すれば、極端に買取価格が低いなどのリスクが減ります。

査定額の他、発生する手数料やキャンセル料の比較もでき、1店舗だけを選ぶよりも納得した買取が実現できるでしょう。

複数での見積もりは、高額買取につながる可能性を広げられます。

他のものと同時査定をする

金はジュエリーや腕時計など、同時査定する商品や量が多いほど買取価格が高くなる可能性があります。

買取業者によりますが、複数査定することで買取金額がアップするキャンペーンを定期的に開催しているケースがあるからです。

金相場が高い状況でこのようなキャンペーンが開催されていたら、迷わず不要になった貴金属と一緒に買取依頼を行いましょう。金歯1本の査定よりもさらにお得です。

金歯の買取で注意するべきこと

金歯の高価買取につなげるために、気をつけなければいけないことがあります。以下の3点を気に留めておき、できる限り金歯の品質を良いものにしておきましょう。

付着物除去に手数料がかかる場合がある

先述の通り、金歯に汚れや樹脂などの付着物があれば、付着物の除去作業代として手数料をいただく場合があります。

金歯が高く売れても手数料が高ければ、損した気分になってしまいます。査定後のトラブルを防ぐためにも、事前に買取業者へ手数料の確認をしておきましょう。

手数料は買取業者によって異なりますので、必ず複数の業者を比較しましょう。

買取業者が金歯の買取に対応していない場合がある

金の買取を行っていても、金歯の買取には対応していない買取業者があります。それは、金歯が一般的な金製品とは違うからです。

金歯は金の他に、銀、銅、プラチナ、樹脂などを添加している「金合金」です。つまり、金以外の成分を取り除く加工技術がなければ対応ができないのです。

買取業者に依頼する際は、金歯の買取実績のある業者を選ぶようwebサイトをよく確認しましょう。実績があれば、掲載されています。

歯医者に金歯を返してほしい旨を早めに伝えておく

先ほどお伝えしましたように、歯医者で金歯を抜歯した場合は、治療前に金歯を持ち帰りたいことを伝えておきましょう。

歯医者によっては、抜いたあとの対応が異なります。抜歯後の金歯の処置をお客様にゆだねることがほとんどですが、何も言わずにリサイクルに出してしまうケースがあります。

金歯を歯医者に渡してしまった場合は、すぐに連絡して回収しましょう。

金歯以外の歯も買取できる可能性がある

金歯以外に、以下の2つの歯が買取できる可能性があります。歯の治療で抜いたら、すぐに回収しましょう。

銀歯

歯の治療する際、多くの方は銀歯を選ぶのではないでしょうか。そんな銀歯も、実は買取ができます。

銀歯はいわゆる「金銀パラジウム合金」であり、金やパラジウム成分が含まれています。金とパラジウムは買取価値が高いので、銀歯でも買取ができるのです。

金歯と比べると見劣りしますが、少しでも換金したい方は銀歯を見積もってもらいましょう。銀歯だからと言って、買取依頼しないのはもったいないです。

プラチナ歯

プラチナ歯も高く買取ができる可能性があります。プラチナは純度が高ければ、1gあたりおよそ4,000円～5,000円程度の相場となります（2024年6月現在）。

ただし、金歯のように純度を示す刻印がないため、見た目だけで判断できません。プラチナに詳しい買取業者へ無料査定をお願いしましょう。

プラチナも相場が上がったタイミングで買取を行うのがベストです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。金歯にも『金』としての価値があることをお分かりいただけたと思います。歯の治療だけでなく売却もできるので、手元に残しておくことをおすすめします。

ぜひ金相場が高いタイミングで、買取を依頼してみてください。「買取大吉」でも金歯をお買い取りしています。金に詳しい査定士が無料査定を行っておりますので、遠慮なくご相談ください。