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1㎏の金インゴットの大きさはどのくらい?
『1㎏の鉄と1㎏の綿どちらが重いでしょうか?』このような問題をされたことはありませんか?正解は『どちらも同じ』ですが、イメージ的には鉄の方が重そうな気がしますよね。これは「鉄は重いもの」、「綿は軽いもの」といったイメージがあるからそのように感じるのだと考えられます。この物質による重い、軽いというのは比重とよばれる数値で表すことができます。そして金はこの比重が非常に大きい金属です。
1㎏の金インゴットの大きさ
金インゴットの大きさは縦11.3cm×横5.2cm×高さ1cmです。会員カードなどに使われるカードが大体縦5.4cm×横8.6cmという事を考えると想像よりもかなり小さいと感じるのではないでしょうか。
これは金の比重が非常に大きいという性質によるもので、今回は比較対象として馴染みのある金属、アルミニウム、鉄、金で比較したいと思います。アルミニウム・鉄・金の比重はそれぞれ2.7(アルミニウム)、7.9(鉄)、19.3(金)となります。そのため体積は鉄の塊だと約2.5倍の大きさに、アルミニウムに至っては7倍以上の大きさになるということです。身近な金属と比べてみると金の重さについてなんとなくイメージがついたのではないでしょうか。
1㎏の金インゴットの価格はどのくらい?
2020年から続くコロナウィルスの影響で金相場が上昇し、その影響が残る中、2022年にはロシアのウクライナへの軍事侵攻が起こったことにより、世界経済はさらに不安定になりました。そのため、金相場は未曾有の高騰を迎えており、2022年4月20日、金価格は1グラムあたり8,969円となり最高値を更新しました。その後も高水準を維持しており、1㎏の金インゴットを購入するとなると900万円弱の金額が必要となります。1998年時点では100万円あれば1㎏の金インゴットが買えたことを考えると、今の金相場の高騰具合がわかると思います。
なぜ金のインゴットが人気なの?
金のインゴットは投資とリスク回避という2点において人気があります。金は安全資産といわれ、昔から世界中で取引されています。大きな変動が少なく長期的には右肩上がりを続けているため、長期的な運用に向いています。ペーパー資産といわれる株式や債券などとの一番の違いは、金そのものに世界共通の価値があるという事ではないでしょうか。ペーパー資産はあくまで、その企業や国としての信用を担保にして資産となっていますが、国家としての信用がなくなったり、企業自体が倒産すると、ペーパー資産の価値はいきなり0になってしまいます。しかし、金は世界どこでも共通の価値が認められるため、万が一の時にも安心です。これらが理由となり、金のインゴットは投資家や富豪層に人気があるのです。
金のインゴットの売買のタイミングはいつ?
インフレーション(インフレ)の時
インフレとは需要と供給のバランスが崩れ、供給が追い付かずに品物の価格がどんどん上昇していく状態を表します。この状態の時は物の値段が上がるため、売却の価格も上昇します。これは金でも同じことがいえるため、オススメの売却タイミングとなります。
円安ドル高もしくは円高ドル安の時
金の価格は世界共通で決まりますが、その基準となるのはアメリカドルになります。そのため、円ドル相場によって、相対的にお得に売買できます。具体的には、円安ドル高の時は売り時、逆に円高ドル安の時は買い時であると言えます。
世界情勢が不透明なタイミング
金は上述したように安全資産としての価値があります。戦争や感染症の流行など、世界情勢が不安定になると、世界経済は大変不安定になります。そのため、価値のなくならない金の需要が高まり、金相場が上昇します。逆にいうと、世界経済が安定している場合は、他の投資の需要が上がるため、相対的に金の需要が下がり、金相場は下落します。つまり、高く売るという点で考えた場合、世界情勢が不安定な時は売り時といえます。
まとめ
今回は1㎏の金インゴットについての豆知識と金の売買のタイミングについてご紹介しました。今は金の売り時と考えられます。金製品の売却を考えている場合は、金・貴金属の買取実績が豊富で、現在それらの買取を強化している「買取大吉」までご相談ください。