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金投資の種類
金を扱って行う投資にはいくつか種類があります。簡単にご紹介します。
金インゴットなどを保有する金地金投資
金地金投資は、安全資産である金をインゴットや延べ棒の状態で保有する投資法です。この投資法は高額な資産を運用するのに適しています。理由としては金インゴットを購入する際、500g未満はバーチャージという手数料が別途かかります。そのため、手数料を節約したい場合は大きなお金が必要になるのです。バーチャージがかかる事に目をつぶれば、5gからインゴットを購入できます。
地金型金貨での投資
地金型金貨は投資目的用として各国の政府が鋳造した金貨で、品位（金の含有率）や重量に関しては、各国の政府が保証しています。額面に金額が表示されており、通常の通貨としても使用可能ですが、額面自体は金価格より大幅に下げられた金額のため、貨幣としての側面よりも投資用の金としての意味合いが強いです。バーチャージがかからないため、少額からでも金投資を始められます。
純金積立
純金積立は、純金積立を行っている企業と契約し、定期積立と同じように、月々に決めた額を入金することで、金を購入していく投資法です。他の投資法との一番の違いは証券などの紙資産ではなく、金を実際に手に入れていくため、実物資産が増えていく投資法だという点です。金は安全資産といわれており、短期的な価格の上下はありますが、長期的にみると右肩上がりを続けており、今後もその傾向は変わらないといわれています。そのため、通常の定期積立よりも高金利になりやすいといえ、定期積立と同じ感覚で行える投資として人気があります。
金先物取引
金先物取引は、この業者間の取引で発生する金の売買時の差額を利用して損益を得る取引です。また、個人投資家の取引はほとんどの場合、実際に物を受け渡しを行わず、約束した権利を決済することで取引を終了します。実際所持してる金額よりも大きな金額で投資をする金先物取引は利益も損失も大きなものになりやすいです。上手くいった時の利益は大きいですが、証拠金以上の損失が発生する場合があり、かなりハイリスク・ハイリターンといえる金投資法です。
金ETF
金ETFは、金価格に連動するように設計されたETF（上場投資信託）で、金の価値が上がれば金ETFの価格も上がり、金の価値が下がれば金ETFの価格も下がる仕組みになっており、実際の金を所有することなく金に投資できるため人気となっている金投資法です。
金投資のメリット
金そのものに価値がある
ペーパー資産といわれる株式や債券との一番の違いは金そのものに世界共通の価値があるという事ではないでしょうか。ペーパー資産はあくまで、その企業や国としての信用を担保にして資産となっていますが、国家としての信用がなくなったり、企業自体が倒産するなどが起きると、ペーパー資産の価値はいきなり0になってしまいます。しかし、金は世界どこでも共通の価値が認められるため、万が一の時にも安心です。そのため、各国政府はそのような事態にそなえ、金を保有しているのです。
インフレーション（インフレ）に強い
需要が供給よりも高い状態をインフレーションといい、その状態になると物価が上昇して、貨幣の価値が下がります。しかし、金は実物資産のためインフレが起きた場合でも、その分金の価値が上がるため、影響を受けません。
税金面で優遇される
資産として代表的なものとして、不動産があります。このようなものには固定資産税がかかりますが、金の場合、固定資産税はかかりません。売却時に利益が出た場合は譲渡所得に対する税金がかかりますが、5年以上経過した金の場合、それについても半額になると優遇されています。そのため、余計な税金を払わなくて済むという点では金の保有はとても効率的だといえます。
金投資のデメリット
利息や配当金がない
金投資は株や投資信託と違って、利息や配当がありません。そのため、他の投資商品に比べると金投資の利回りは大幅に低くなります。金の価値が大きく上がり、購入時との差額で利益を出さない限り、管理などの費用分損失が起きてしまいます。
実物を保有する場合は紛失・盗難に注意しなければならない
金インゴットや地金型金貨はどれも高価なものになりますので、保管場所や盗難に対するリスク管理を行わなければいけません。銀行の貸金庫などがオススメですが、余計なコストがかかるうえ、自宅保管と違って金特有の輝きを手軽に見れないデメリットもありますね。
技術革新により価値が暴落する可能性がある
金の価値が保証されているのは、地球上に存在する採掘可能な金の埋蔵量に制限があり、それ故に価値があるものとなっています。そのため、海水中に含まれている極微量の金や海底にある熱水鉱床などから、低コストで金を採掘できるようになると、地球上の金の埋蔵量が一気に増加し、価値が暴落する可能性も0ではありません。
まとめ
金投資について重要なポイントを簡単に説明しました。今回紹介した内容は、金投資を行うための基礎知識といえる内容です。これらのポイントを基に、自分なりの投資法を確立し、資産形成について考えてみてはいかがでしょうか。
