目次
金や貴金属の単位
金や貴金属の取引では、重さを表すときは「オンス」を単位として使用されます。純度を示す単位としては「カラット」や「パーミル」が使われています。
これらの単位は、金の価値を正確に評価するために欠かせない要素です。
金の重さを表す単位「オンス」
オンスとは金や貴金属の重さを測る際に使用される単位です。
一般的に使われるオンスには「常用オンス」と「液量オンス」と「トロイオンス」の3種類があり、金の取引ではトロイオンスが使用されます。
1トロイオンスは約31.1035グラムに相当し、金の取引における重要な項目です。金の純度や価値を正確に評価するために欠かせない単位であり、国際的な金市場でも広く使用されています。
金の純度を表す単位「カラット」「パーミル」
金の純度を示す単位として「カラット(K)」と「パーミル(‰)」があります。
カラットは、金属に含まれる金の割合を24分率で示し、「K24」が純金と表現されることが多いです。例えば、「K18」は約75%の純金を含んでおり、「K10」は約41.6%が含まれていることを示します。
パーミルは1,000分率で純度を表し、999‰が純金を意味します。例えば、プラチナの「Pt950」と「Pt900」も1,000分率に従い刻印されています。
金の表記では24分率と1,000分率の両方が使用されたり、化学記号「Au」が頭についたりしますが、この場合の違いは表記だけで純度と価値は同じです。また、純度の低い貴金属は銀や銅などの「割金(わりがね)」が多く含まれています。
カラットとパーミルはあくまで純度の表記であって重さではないので、オンスと混同しないように注意しましょう。
金の重さを表す単位「オンス」の3つの種類
オンスには、常用オンス、液量オンス、トロイオンスの3種類があります。それぞれのオンスは異なる用途で使用されるので間違いないよう注意すべきです。以下では、オンスの違いについて解説します。
常用オンス
常用オンス(avoirdupois ounce)は、一般的な重さの単位として広く使用されており、単に「オンス」と表現することもあります。
1常用オンスは約28.3495グラムに相当し、釣り具のルアーや食品や日用品の重さを測る際に使われます。ちなみに、16常用オンスで1常用ポンドです。
常用オンスの表記は「oz」が一般的ですが、貴金属の取引には使用されません。
液量オンス
液量オンス(fluid ounce)は、液体の体積を測るための単位です。
アメリカでの1液量オンスはおよそ約29.573529562ミリリットルと定義されていますが、イギリスでは約28.4130625ミリリットルなど国によって定められた体積は異なります。イギリスの1液量オンスは、アメリカ液量ガロンの128分の1でもあります。
液量オンスの表記は「fl oz」が一般的ですが、液体の単位であり、金の重さを測る際には使用されません。
トロイオンス
トロイオンス(troy ounce)は、貴金属の取引で標準的に使用される単位です。
1トロイオンスは約31.1035グラムです。トロイオンスは中世ヨーロッパで導入され、現在でも国際的な金取引の基準となっています。日本国内の取引では円建て価格に換算されて「日本円/1グラム」と表記されることが多いです。
トロイオンスの表記は「toz」ですが、「oz」や「オンス」と省略されている場合もあるので、常用オンスと混同しないように注意しましょう。
金1オンスの重さは何グラム?
金1オンスの重さは金貨の種類によって異なりますが、通常の金取引ではトロイオンスが使用されます。「常用オンス」と「液量オンス」の測り方とは全く異なりますので注意が必要です。
金1トロイオンスのグラム
金1トロイオンスの重さは約31.1グラムで、貴金属の重さを表す際はトロイオンスが使われます。
重さは1オンス・1/2オンス・1/4オンス・1/10オンスなど金貨の種類によって異なります。例えば、1/2オンスは31.1035÷2=15.55175グラムという計算です。
実際に計算する際は、1オンスが約32グラムで、1/4は約8グラム、1/10は約3グラムと考えると小数点以下を省略できるのでわかりやすいでしょう。
24金のサイズ別の重さ
24金は純度が100%の金と表現されますが、24金の金製品はサイズによって重さが異なります。例えば、24金のリングやブレスレットも、デザインとサイズによって重さが変わり、一概に重さが統一されているわけではありません。
以下は、一般的なメイプルリーフ金貨とマン島キャット金貨のサイズ別の重さをまとめたものです。
金貨の種類 | 重さ(グラム) | 直径(mm) |
---|---|---|
1オンス金貨 | 31.1 | 30 |
1/2オンス金貨 | 15.5 | 25 |
1/4オンス金貨 | 7.7 | 20 |
1/5オンス金貨 | 6.2 | 19.05 |
1/10オンス金貨 | 3.1 | 16.5 |
1/20オンス金貨 | 1.5 | 14.1 |
1/25オンス金貨 | 1.2 | 13.92 |
金の単位で「オンス」が使用されている理由
オンスは歴史的背景があり国際的に標準的な単位になりました。古代ローマ時代から既に使用されており、中世ヨーロッパでは貴金属の取引に標準的単位として使用されています。
当時はポンドやマルクといった大きな単位での取引が主流でしたが、商人が異なる重さの貴金属を正確に計測するために少量単位としてオンスが採用されました。
現代でもオンスは国際的な取引の標準的な単位として利用されていますが、これは金の国際取引が活発になり、統一された計測方法が必要だったからです。
金1オンスの価値と相場
金1オンスの価値は市場の需給バランスや経済状況によって変動します。
金の価格はリアルタイムで変動するので、価値を正確に把握するためには、最新の市場価格を注視することが重要です。
金1オンスの価値
純度が高い金ほど価値が高くなりますが、需給バランスや経済状況によっても変動します。
例えば、24金の1オンスは高い純度を持つため、高い価値があります。1ドル110円で金の市場価格が1オンスあたり約1,800ドルなら、日本円に換算すると198,000円です。
また、金がメイプルリーフ金貨の場合だと、1オンスで約50カナダドルなので通貨の価値として約5,500円になります。しかし純金の地金型金貨として取引されることが多いので、そのときの金相場によって左右されます。
金1オンスの相場
金相場は世界中の市場で変動し続けており、最新の相場情報はインターネットや専門のニュースサイトで確認できます。
主要な取引所はニューヨーク商品取引所(COMEX)とロンドン貴金属市場協会(LMBA)ですが、金の国際的な価格決定はロンドン市場:で定められているので、こまめにチェックするのが確実でしょう。
ウィーン金貨ハーモニーやメイプルリーフ金貨 のような金貨は種類とサイズごとで価格変動します。自分の売りたい金貨はどのサイズに該当するのか、事前に確認しておきましょう。
金のオンスに関する注意点
自宅にある金や貴金属は大きな資金になる可能性があります。しかしオンスの種類やその価値について正確に理解しておくことが重要です。
金の含有率や重さで価値が変動する
金は純度が高ければ高いほど価値も高く、取引の際には金の純度と重さを正確に確認します。
例えば、24金(純度99.99%)と18金(純度75%)では、同じ重さでも価値は異なります。24金の1オンスの金貨は純度が高く、約31.1グラムで市場価格がそのまま反映されますが、18金の約10グラムのジュエリーの場合は純度75%なので、価値は7.5グラムの純金と同じという計算です。
メッキや金張りのアクセサリーは、外見は金製品に見えますが実際の金の量はごくわずかです。金メッキの時計は全体の重さが約50グラムでも、実際の金の量は1グラム未満ということもあります。
種類ごとの重さで計算する
金取引にはトロイオンスが標準的に使用されますが、常用オンス、液量オンス、トロイオンスなどの他のオンスと混同すると価格を誤ります。
1常用オンスは約28.35グラムですが、食品などで使用されており金取引には使用されません。
液量オンスは液体の体積を測る単位で、約29.57ミリリットルですが、こちらも金の重さの測定には使用されません。
また、メッキなど加工済の金製品は買取が難しい業者もいますが、エコリングのようなリサイクルショップは貴金属を買取してくれます。
金買取でのポイントや注意点
金を買取に出す際には、相場や税金、本人確認書類、信頼できる買取店など、いくつかの重要なポイントがあります。これらのポイントを把握することで、より高値で安全に取引できます。
相場の高い時期に買取に出す
金の価値は24時間変動し続けます。相場の高い時期を狙って売却することが大切なので、日ごろから金の市場をチェックして相場を把握しておきましょう。
金の市場は国際的に米ドルで取引されますが、日本では日本円に換算して取引が行われます。
金の重さや含有率だけでなく為替相場にも注意が必要です。基本的には円安の時期に高値で売却できますが、金を買いたいときは価格が下がる円高のときを狙いましょう。
利益額によっては税金が発生する
金の取引で年間50万円以上の利益が発生した場合は課税対象です。
国税庁により、売却価格から購入代金と売却経費を差し引いた金額が50万円を超える場合は譲渡所得税がかかると定められています。
引用元:国税庁
また、金の所有期間が5年以上の場合は、長期譲渡所得として優遇税制が適用されることもあります。
売却して手にした利益が50万円以下であれば、税金は発生しませんので、自分の利益が売却経費を差し引いて超えているかどうか確認しておきましょう。
買取時は本人確認書類が必要
中古品取引では、法律により身分証を提示する義務があります。本人確認書類の提出を求められない場合は、その業者は取引許可を得ていない可能性があるため違法取引にならないように確認が必要です。
本人確認書類は運転免許証やパスポート、健康保険証や住民基本台帳カードなどが一般的に使用されます。
ただし、200万円以上の取引は、犯罪防止のために本人確認の審査が厳しくなり、マイナンバーカードの提示を求められることもあります。
本人以外が代理で金を売却する場合は、委任状や依頼を受けた人の身分証明書が必要です。
信頼できる買取店を探す
金の買取においては、信頼できる買取店を選ぶことが非常に重要です。信頼できる買取店を見つけるためのポイントをいくつか紹介します。
金に特化した専門の鑑定士が在籍しているか確認しましょう。在籍する鑑定士の割合や能力によって、買取参考価格に差が出ることがあります。
複数の買取専門店に見積もりを依頼して、比較することで最適な買取参考価格を見つけられます。
買取店は利益アップや金の再生加工費用などをカバーするため、買取手数料を請求する場合があります。手数料はお店のほうで自由に決められますが、買取金額の2~3割が一般的です。
1オンスあたり、もしくは1グラムあたりの金の値段をきちんと教えてくれるか合わせて確認しましょう。
まとめ
金の取引において、オンスの種類やその重さ、価値を正確に理解することは非常に重要です。
オンスの種類や純度を正確に把握し、最適なタイミングで取引することで、より高い利益を得られます。
金の取引を成功させるために最新の市場情報を常にチェックして、信頼できる情報源から学ぶ習慣が大切です。