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金の買取には手数料がかかる?
多くの金買取専門業者や、さまざまなアイテムの買取を行う会社では、金買取の際に手数料がかかることが多いです。
例えば、査定額や買取手数料の他に、金の加工料、出張買取の場合の出張料、宅配買取の場合の配送料などがかかる場合があります。
また、宅配買取を依頼した場合、査定金額を銀行振込で受け取ることを選択すると、別途振込手数料がかかるところも少なくありません。
金の買取に手数料がかかる3つの理由
金を売るときに手数料がかかるのには、理由があります。主な理由を詳しく解説します。
別の買取業者に売却して利益を得るため
金の買取で業者が利益を得るためには、買取した品物から金を取り出し、加工する技術が必要です。
しかし、多くの買取業者は金の抽出や加工を行う機械を持っていないため、買取した金を他の専門の買取業者や加工業者に売却することで利益を得ています。
金地金を買い取る際の手数料を取ることで、他の業者に売却する際の価格の差が生じ、差額によって利益を上げることが可能です。
また、金は毎日市場価格が変わるため、買い取るタイミングによっては、ユーザーから買取りをした時よりも価格が低くなることがあります。
売却時に相場が下落していれば、購入価格よりも安い価格で売らなければならず、その差額は業者の損失となります。この損失をあらかじめ考慮したリスク回避のために、一定額の手数料が設定されているケースが多いです。
金の精製時に目減りしてしまうため
業者が金を買取って貴金属やインゴットなど他の金・金製品に加工する場合は、金を溶かしてから再度加工しなければなりません。
精錬・加工する場合、金を100%分離することは不可能です。そのため、金の量は全体の数パーセント減少します。金の価格は重量で決まるため、総量が数パーセント減ったとしても、再加工品の価値も下がってしまうでしょう。
その結果、利益を出すことが困難になるため、あらかじめ失われることが予想される金の量に応じた価格を手数料として差し引くのです。
金の再生や加工費用を賄うため
金製品は、再度加工することでリサイクルが可能です。業者が買取りをしたものがインゴットや宝飾品であれば、加工することなく再び売ることができます。
しかし、記念硬貨や工業部品、金歯などは溶かして別の製品にしなければなりません。
金をリサイクルして加工するには、設備や特殊な技術、人件費といった費用がかかります。そのため、多くの場合、人件費や手間賃は手数料でまかなわれています。
金の買取手数料の相場
金を買取してもらう際にかかる手数料は、販売店の購入方法によって異なります。
・金のパーセンテージで決まる場合
・地金1つごとに決定される場合
手数料は、買取業者が自由に決めることができます。また、手数料を取らない買取業者など、さまざまなタイプの買取業者があります。
仮に手数料を20%とすると、買取価格はいくらになるでしょうか。金の市場価格 6,000円/g、金の重量 200gの場合の手数料は以下の式で計算できます。
手数料:6,000円×200g×0.2=240,000円 |
金の買取価格は、金1gあたりの市場価格に金の重量を掛けて計算します。
ただし、必ずしもすべての買取業者が手数料を取るわけではないため「手数料が無料=詐欺」というわけではありません。
金の買取手数料が無料でも注意すべきケース
なお、買取業者が手数料を無料にできるのは、財務体質の強い大手企業であったり、独自の販路を持っていたり、販売費用を抑えていたりするためです。ここでは、金の買取手数料が無料でも慎重に検討すべきケースを紹介します。
買取価格が相場より低いケース
手数料を取らない買取業者のなかには、金の買取価格(グラムあたり)を平均的な市場価格と比較して低くしているところがあります。
理由は、手数料を取らない分、買取価格を下げて一般市場価格との差を広げ、他の業者に売却するときの利益を増やすためです。
この場合、手数料が無料なのでお得に見えても、実は査定額が低い可能性があります。そのため、あらかじめ平均的な相場を調べたり、複数社から見積もりを取ったりして買取金額を比べることが大切です。
大量買取や高額買取のみが無料になるケース
手数料無料と宣伝している業者でも、実際は大量買取や高額買取だけを対象にしている場合もあるため注意が必要です。
大量買取・高額買取に限定する理由は、買取価格が高いほど他社に売却した際の利益が上がるからです。
手数料無料としている買取業者は、少量の金を売却する場合や査定額が高くなければ手数料が発生する場合があります。そのため、事前に手数料が無料になる条件をチェックしておくことが大切です。
優良な金買取店を選ぶコツ
金を納得できる価格で買取してくれる評判の良い業者を見極めるためには、手数料がいくらなのかだけではなく、複数の項目を確認する必要があります。
ここからは、評判の良い業者を見極めるために注目すべきポイントを紹介します。
グラム単価を明示している店舗を選ぶ
売却を検討している買取業者が評判の良い業者かどうかを判断する際には、公式サイトに「金1gあたりの価格」が記載されているか否かを確認しましょう。
掲載されている価格と一般的な買取価格を比較し、各金額に大きな差がなければ、適正な価格で買い取ってくれそうな業者だと判断できます。
ホームページに記載されていないのであれば直接質問して、あらかじめどのくらいの価格になるのか、相場との誤差が少ないかを確認することが大切です。
査定方法の説明をしてくれる店舗を選ぶ
金の鑑定方法や査定金額などをお店や鑑定スタッフに直接聞いたとき、きちんとした説明があるかなども注目したいポイントです。
査定に自信のある評判の良い買取業者は、「なぜその査定金額を提示したか」をわかりやすく説明してくれるでしょう。
査定方法が不明瞭だったり、丁寧に説明してくれないお店では、相場よりも低い査定価格が提示されることがあります。特に、宅配買取や出張買取で査定を受ける場合は、鑑定過程が見えないため注意が必要です。
見積書を発行してくれる店舗を選ぶ
金の査定や買取を依頼する際には、見積もりに詳細が記載されているかどうかをチェックすることが大切です。
信頼できる買取業者であれば、鑑定した金や金製品の見積書に詳細を記載し、発行します。
反対に、見積書を出さない業者や口頭での見積もりしかしない業者は、相場よりも安い価格で買い取ろうする悪質業者の可能性があるため注意しましょう。
また、見積書の発行を依頼しても拒否される場合や提示されない場合は、不誠実な業者である可能性があります。
店舗所在地や会社概要がわかる店舗を選ぶ
買取業者の公式ウェブサイトを確認することも大切です。
大企業や歴史のある店舗は、住所や連絡先がウェブサイトに明記されており、詳細が記載されている傾向があります。
しかし、会社概要や会社の基本情報が十分ではないお店は、悪徳店の可能性があるため要注意です。 売る前には、ホームページのチェックも忘れずに行いましょう。
買取実績が豊富な店舗を選ぶ
金などの貴金属の買取実績が長いお店は、一般的に信頼できるお店といえます。買取履歴はホームページで簡単に確認が可能です。
店員の対応がしっかりしている店舗を選ぶ
信頼できる店の特徴として、店員の対応が挙げられます。
電話やメールでの対応が丁寧であることや、店舗にいる店員が丁寧に解説し、質問に答えてくれる店は優良業者だといえるでしょう。
手数料などの諸費用がわかる店舗を選ぶ
買取時に支払う費用には、買取手数料のほかに、査定料、出張費、キャンセル料、振込手数料、送料があります。各種手数料も業者ごとに違いがあるため、事前にどのような手数料が発生するのか確認しておきましょう。
いくら買取価格が高くても、さまざまな手数料を引かれた結果、損をすることもあります。手数料を差し引いた最終買取金額が高い買取業者や、金額の内訳を詳しく解説してくれるところを選択しましょう。
金の買取時に注意するべき点
金の買取時には手数料や税金などのコスト、必要書類の準備をするなど、事前に確認すべきことがあります。ここでは、金を売却する際の注意点を紹介します。
手数料を確認しておく
金の買取手数料は買取価格の10%~20%が一般的な相場です。
金地金を買取してもらう際は、手数料の平均金額を加味したうえで、お店を比較するようにしましょう。
また、店舗によっては最初から手数料が差し引かれた買取価格を提示してきたり、買取時まで手数料を知らせなかったりする場合もあります。
税金がかかる可能性がある
金の売却で1年間に50万円以上の利益が出た場合、譲渡所得税が課税されます。
本項目における利益とは、売却額ではなく「譲渡益」のことであり、「譲渡益=売却価格-(購入価格+売却にかかった費用)」です。
また、譲渡所得税の額は金の所有期間によって異なり、5年以上所有している場合は半額が課税されます。
譲渡益には、金の売却益だけではなく、株や他の貴金属の売却益も含まれるため注意が必要です。
他の譲渡益があった場合、譲渡益が増え、結果として損をするリスクがあります。そのため、税金の算出は慎重に行うようにしてください。
本人確認書類を準備しておく
金を売却する際には、必ず本人確認書類を持参します。金だけではなく、中古品を取引する際には、身分証明書の提示が法律で義務付けられています。
本人確認を怠ると法律で罰せられるため、優良業者で金地金を買取してもらう場合は本人確認書類の提示が必須です。
金を高価買取してもらうコツ
金地金を少しでも高く売るためには、どのようなことに気をつければよいのでしょうか。ここでは、金を高価買取りしてもらうための方法を紹介します。
金の買取相場を確認しておく
日々変動する金相場をこまめに確認するようにしましょう。
多くの買取業者では、毎日の金相場をホームページで公開しています。金相場は大きく変動する特徴があるため、売却のタイミングを見極めることが重要です。
毎日金相場の値動きを確認し、高値の時に売るのが理想です。しかし、現実にはそれを見極めることは困難だといえます。
売り時がわからない場合は、あらかじめ価格が上昇したときに売る目安の価格を決めておくとよいでしょう。
付属品や鑑定書を準備しておく
金製品に付属品があれば、査定時に持っていきましょう。例えば、箱や保証書、宝石が付いている場合は宝石の鑑別書や鑑定書です。
付属品の有無は査定額が上乗せされるケースが多く、買取価格アップにつながります。特に製品の鑑定書は、その製品が本物であることの証明になるため大切に保管しておきましょう。
複数の業者で相見積もりを取る
金の高価買取を目指すためには、いくつかの買取業者を比較することも大切です。多くの買取業者では無料で査定をしてくれます。複数の買取業者で査定を受け、見積もりをよく比較しましょう。
金の買取相場価格は決まっているものの、手数料や買取価格は店舗ごとに大きく違いがあります。可能な限り手数料が低く、買取価格が高いところに査定を依頼しましょう。
金の主な買取方法
金を売る方法は大きく分けて4つあります。具体的な買取方法と、それぞれのメリットを見ていきましょう。
店頭買取
店頭買取は、自分で品物を店舗に持ち込み、その場で買取・査定してもらう方法です。
即日現金払いに対応している店舗が多いため、すぐに現金を受け取りたい方におすすめです。
また、店員さんに査定の内訳を細かく聞いて、金額の交渉をすることもスムーズです。
出張買取
出張買取は、店舗スタッフが依頼者の自宅まで来て査定や買取をするサービスです。
高額な金や宝石を持ち運ぶ必要がない点はセキュリティ面で安心で、重いものや大量のものを運ぶ手間が省けるのも魅力です。
一度にまとめて鑑定してもらいたい方におすすめの方法です。
宅配買取
宅配買取は、自宅で売りたいものを梱包して買取業者に送り、買取・査定してもらう方法です。
店舗に足を運ぶ必要がなく、いつでも梱包や郵送ができるため、自分の予定に合わせて買取をしてもらいたい方におすすめです。
また、全国にある業者のなかから店舗を選べるため、近くに買取業者がない方でも金の査定や買取サービスを利用できます。
催事買取
催事買取は、イベントやフェアとして買取を行う方法です。
身近なスーパーマーケットや公⺠館、ショッピングモールなど商業施設にあるイベントスペースに、買取ブースを設置し査定を行います。
専門スタッフが出張して買取査定を行うので、まるで買取店がご近所にやってくるかのような便利なサービスです。ただし、催事買取は常設ではなくあくまでイベントなので、近隣で開催されているときはチャンスを逃さないようにしましょう。
金の宅配買取時の手数料にも気を付けよう
宅配買取は、文字通り買取業者に品物を送って査定してもらいます。近くに買取業者がない場合や、忙しくて買取業者に行く時間がなく、買取を依頼できない場合におすすめの方法です。
査定額に納得できれば、すぐに入金されます。また、配送用の宅配キットは基本的に無料で郵送されます。ただし、宅配買取を利用する場合は、買取料金のほかに送料や配送料などの手数料がかかるため注意が必要です。
宅配買取を依頼した後、キャンセルすると送料や配送料がかかる場合があり返送料を設定しているところは、査定額を知りたいだけでも費用は自己負担となります。
まとめ
金を買取してもらう際の手数料は、売却総額の10〜30%程度ですが、業者によって異なります。手数料が無料に見えても、買取価格が相場より低い場合や、大量買取や高額買取のみ手数料を無料にする業者もあるため注意が必要です。
手数料を抑えながら信頼できる業者に金を売りましょう。