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今後の金価格はどうなる?
金投資に興味がある方にとって「今後、金価格はどうなるのか?」が気になるポイント。もちろん「絶対にこうなる」と言い切ることはできませんが、下記のふたつのポイントをおさえておきましょう。
① 一時下落の可能性も
では2022年、気になる今後の金相場の見通しですが、コロナが落ち着き経済が回復すると、一時的に金価格が下がる可能性があります。今回に限らず経済的に大きな不安がある出来事が起こると金価格は上昇しますが、ひと段落すると金価格は落ち着きます。そのため、短期的にみると価格が下落することは十分にあり得る話と言えるでしょう。短期的な投資先として金を選ぶ場合は、慎重になる必要があります。
② 長期的な視点では上昇傾向に
上記の通り、一時下落する可能性があるものの、長期的な視点で考えると金価格は上昇傾向と言われています。というのも、まだまだ世界的な経済の不安や低金利など、金の価値が上がる要素が見られるからです。過去にもリーマンショックが落ち着いた後、金価格が下落する場面が何度かありましたが、その後再び金の相場は上がっています。仮に金価格が下がっても、そのときに売らなければ損にはなりません。世界情勢や経済など、さまざまな要素によって金価格は上下します。金を資産として持つ場合は、長い目で見てタイミングの良いときに売ることが大切です。
金相場の予想!金相場は上がる!
金相場が上がる場合の予想についてお伝えしましょう。
アメリカとイランの関係が悪化で上がる
2020年1月3日、アメリカが無人機でバグダット国際空港を攻撃しました。その攻撃で、イランの「カセム・ソレイマニ司令官」を殺害。アメリカとイランの関係が悪化し、今後、大規模な戦争になるのでは?と予想され、不安材料から金相場が上がっています。これから、アメリカとイランの関係がどのようになるのか予想することによって、金相場の今後が見えてくるはずです。
中国とインドの影響力で上がる
金は地球上に限りある資源です。その事をふまえて、説明しますね。中国やインドは人口も多く、急激に経済発展しています。中国の人口約14億人、インドの人口約13億人。中国とインドの人口の約20%が富裕層としたら、5億人以上の富裕層が存在することが分かります。金は工業用品や医療といった、さまざまなものに使われているので、経済が急成長すると、金の買いが増えて、金相場の上昇が予想されます。
新型コロナによる感染拡大で上がる
2020年1月21日から中国政府が公表しだしたのがコロナウイルによる新型肺炎。中国の武漢で新型肺炎が蔓延していますが、中国全土、世界規模で拡大し不安が広がっています。特に中国は世界の工場だけあって、車やハイテク関連など多くの企業が中国と関係を持っています。それだけに、新型肺炎の影響は、中国経済だけではなく世界経済にも大きく影響がでてきています。2021年、日本国内ではオリンピックが開催は成功しましたが、国内の感染拡大も防ぎきれていない状況です。世界中でワクチン接種がはじまっているものの、まだまだ感染拡大が続くはずなので、今後も金相場は上がると予想されるでしょう。
ロシアによるウクライナ軍事侵略
2022年ロシアによるウクライナ軍事侵略。ロシア軍とウクライナ軍による戦闘によって、世界的な不安。第3次世界大戦の引き金にもなる可能性も状況です。このような不安から2022年3月9日現在、金相場過去最高を記録しました。
金の売り時について
先述の通り、金相場はかつてないほどに上昇しています。以前から金を保有している方は今が絶好の売り時と言えるでしょう。大幅に、確実に利益が確実に出るタイミングである今、売るのはおすすめです。金価格の今後は「短期的に見ればその時々の時勢を受けて上下するものの、長期的にみれば堅調に上昇していく」ので、売らずに保有していても安全です。加えて下記のことも知っておいてください。
① 「安全資産」としての金の地位は今後も揺らぐことはない
② スマートフォンの部品など「資源」としての金の需要は今後も落ちることはない
③ 金は株券などとは違い、時代や国境を越えてグローバルに重宝される資産だから
長期的な運用が可能な方は、「今が金の買い時」とも言えるでしょう。
金価格が上昇する理由
金の価格が上昇する理由としては、大きく5つに分かれます。
ドル価値が下がる
一般的に、ドルの価値と金の価値は逆相関の関係だと言われています。つまり、ドルの価値が下がると金の価格が上昇し、ドルの価値が上がると金の価格が下落するので、金資産を所有する場合はドルの為替レートも重要な情報です。ただし、必ずしも上記の関係性が当てはまるわけではないという点も覚えておきましょう。金価格とドルがどちらも値上がりしたり、反対に両方とも値下がりする可能性も、決してゼロではありません。
経済の不安
経済的に不安定なタイミングには、金に投資する人が増えて価値が高まります。近年では2008年のリーマンショックや2020年の新型コロナウイルスのタイミングで金相場が上昇。世界的に不景気になると、経済に大きな影響を与えると懸念されたため、金の買いが増えたのです。
金の需要が高まる
金の価値は、需要と供給のバランスに影響されます。ものを「買いたい」と思っている人がたくさんいるほど価値が上昇し、反対に「売りたい」と考えている人が多いと需要に対して供給が溢れるので価値が下がる仕組みです。金の需要バランスに影響する要素としては、工業での需要や宝飾品の売買量、生産量などが挙げられます。金は採掘できる量に限りがあるため、欲しい人が多いからといって、柔軟に供給量を増やすことができません。そのため、需要と供給の影響を受けやすいと言われています。
社会情勢
戦争やテロなどの危険性が高まると、金の価値は上昇します。社会情勢の悪化が通貨の下落や経済不安などを引き起こし、株式などの金融商品の需要が減少。株券がただの紙切れになる可能性がある一方で、安定的な資産と言われている金の買いが増え、金価格が上昇します。これは日本だけの話ではないため、世界中の情勢に目を向けておく必要があると言えるでしょう。
低金利
低金利か高金利かは、金価格に影響する要素のひとつ。まず、高金利であれば、預金をしているだけで少しずつお金は増えていくので、あえて金利のつかない金を選ぶ必要がないと考える人も出てきます。しかし、金利が低いとお金を預けておくだけでは資産を増やすことが難しいため「現金ではない形で資産を持ちたい」という需要が増加するのです。金投資を考えている方は、今後、金利がどのように変動するのかも見ておきましょう。
まとめ
金は有事の際に役立つ資産として、長期保有を前提とした投資を続けていくのが基本とされています。売却するならできる限り相場が高まっているタイミングを見極めたいものです。価格が高騰しているうちに売るのも一つの方法といえます。一度、買取業者に依頼して、査定を試してみてはいかがでしょうか。
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