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金投資で絶対に知っておきたい「金ETF」とは?

金投資で絶対に知っておきたい「金ETF」とは?

社会情勢が不安定になったりするとニーズが高まる金ですが、現物を実際に保有していると、さまざまなリスク・デメリットがあります。例えば、保管場所の確保や盗難のリスクといった点です。金ETFなら、一般的なETFと同じように保有・取引することが出来るで、金保有に伴うデメリットが少なくなります。このようなことから、金投資をしたい方や、分散投資先としての人気が高いです。そこで今回は金投資をするにあたって絶対に知っておきたい「金ETF」について解説していくので、金投資に興味がある方はぜひ参考にしてください。

金ETFとは?

ETF(上場投資信託)とは、例えば、日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)のような、特定の指数に連動する投資信託で、かつ証券取引所で売買できるように設計された金融商品です。株式のように証券コード(4ケタの数字)を持ち、株式を売買するように売買できます。金ETFとは、金価格に連動するように設計されたETFです。金ETFの価格は金価格に連動することを目指す設計になっているため、損益は金価格の変動に左右されます。

例えば、SPDRゴールド・シェア(1326)、純金投資信託“金の果実”(1540)などです。

金ETF投資の特徴とメリット

外国為替や株式など一般的なものと比較すると、金ETFには知っておきたい独自の特徴がいくつか見受けられます。そこで以下では、金ETF投資がどのような特徴を有しているのか、投資する際のメリットについて詳しくみていきましょう。

 

●金ETF投資の特徴

金投資信託、金ETF

金投資信託とは、金鉱山株など金価格に連動する株式の投資信託です。投資信託ですので、運用は管理会社に任せることになります。また、ETFとは、Exchange Traded Fundの略で、「上場投資信託」のことを指します。つまり、金ETFは、金価格に連動した上場投資信託になります。金ETFでは数千円の少額から投資を始めることができます。これらの方法では、投資先が破綻する可能性もゼロではありません。
破綻しても問題ないように金の現物で裏付けがある場合もありますが、裏付けが金の現物ではない場合もありますので注意してください。また、地金や地金型金貨は主に貴金属商や鉱山会社から購入できますが、投資信託の場合は、銀行や証券会社の取り扱いになります。

 

●金投資のメリット

インフレに強い

金融緩和政策などによって物価が上がってインフレになりますと、貨幣が持つ購買力は低下します。つまり、紙幣1枚あたりの価値が目減りするのです。このようにしてお金の価値が下がるということは、相対的に物の価値が高まるということになります。金の場合にも、同じことが言えます。こうして、インフレになると金の価値が高まるのです。

 

●有事の金

株安が進むなどの信用不安がまん延しますと、株式市場に投入されていた資金は金投資へ流れることになります。国際情勢などの社会不安も、金の需要が高まる要因となり得ます。金はインフレに強い資産ですがデフレによる経済不安が生じたときにも金の需要が高まる可能性があります。

 

●税金面でお得

金は保有していても、不動産と違って固定資産税がかかりません。また、消費税が上がったときには、売却益がその分だけ上乗せされます。

 

株と同じように気軽に投資ができるのも、金ETFの優れた一面です。現在であればインターネットを通じてどこからでも購入ができるので、何か世界情勢に影響があるような事件などが起きたらすぐに自分の資産を金に換えられます。

金ETF投資の注意点

ここまで紹介してきたようにいくつも優れた特徴を有してはいますが、投資するにあたっては注意しなければいけない点があるのも事実です。そこで以下では、金ETFに投資するのであれば最低限知っておきたい注意点について詳しく解説していきます。

 

●配当金がない

金投資は株式や貸し付けなどの投資と違って、実物に対する投資です。したがいまして、信用リスクがないかわりに、基本的には利子や配当はありません。
ただし投資法によっては、運用益を得られる方法があります。

 

●紛失や盗難

金地金や地金型金貨で保有する場合、紛失や盗難のおそれがあります。そのため管理方法に注意する必要があります。

 

●積立が不便

純金積立は、貯蓄が盛んなアジア諸国で人気の金投資です。毎月一定の金額ずつ口座引落で金を購入する投資法ですが、買い付け自体は毎日行われます。日々の価格変動によるリスクをおさえるために、金が値上がりしたときには購入量を少なくし、金が値崩れしているときには購入量を多くする、ドルコスト平均法という手法で買い付けが行われます。一定の金額しか購入しませんし、1000円程度の少額から始めることができますので、投資初心者でもできる堅実な投資法です。

積み立てた金は、「特定保管」と呼ばれる方法か、「消費寄託」と呼ばれる方法のいずれかで保管します。特定保管は、積み立てた現物の金を管理会社に保管してもらう方法です。消費寄託は、積み立てた金を単に保管するのではなく、管理会社に運用してもらう方法です。運用に回す分リスクを負うことにはなりますが、配当のようなかたちで運用益を得ることができます。また、積み立てた金は売却できるだけでなく、地金や金貨、ジュエリーと交換することもできます。

価格が埋蔵量に左右される

金の埋蔵量は可採年数にして30年とも言われていますが、もし金が大量に発掘された場合には希少価値がなくなりますので、値崩れするおそれがあります。

 

●為替相場に左右される

金の国際価格はドル建てですので、ドルと円との為替相場によって、金の円換算した価格が変動します。したがいまして、為替相場に気をつける必要があります。

 

●金利に左右される

金は債権などの資産と違って、金利がつきません。したがって、金利が上昇したときには、金利で利益を得ることができる債権の需要が高まり、金の需要は下火になります。

まとめ

金ETFは現物そのものに投資するのとは異なり、違った特徴を有しています。特に少額からでも利用ができるので、金を購入するお金はないが投資はしたい人にとっては非常にありがたい金融商品だといえるでしょう。

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