24金メダルの価値について
前述の通り純金は純度99.99%以上という意味があります。純金は主に24金と呼ばれたりK24とも書かれ、KはKaratという金の純度を示す単位になります。Kは24分率で表す単位であり、そのためにK24は、24分の24ということで、純金という意味になります。しかし、純金は99.99%以上の純度という書き方をする場合が多く、100%という言い方はしません。厳密に100%不純物のない金を作るのは途方もなくコストがかかります。ジュエリー用であれば24金の定義は99.99%以上であるとされています。
ちなみに集積回路などに使用される金は、精密機械の部品のため、純度は更に高く99.999%以上であることが必要となり、値段もさらに高くなります。24金には高い資産価値があり、投資にもうってつけのアイテムです。そのためさまざまな種類の金メダル、金貨、コイン、が出ており、それぞれに特徴があります。金メダルの資産の保有という面でも非常に有効です。それぞれの価値を見定めて売買を行うようにしましょう。
純金製の金メダルの種類と発行過程
純金製の金メダルは、歴史に残るようなおめでたい「何か」が起きたときに発行されます。一般的に思い浮かべやすいのはオリンピックなどの国際的な催事で優秀な成績を残した時やその種目に特化した競技でトップに立つ選手などに贈与されるイメージが多いですよね。一部過去に純金製のメダルが発行された出来事をまとめました。
・オリンピック開催
・万国共通博覧会の開催
・各国の王室関係者の結婚や誕生記念
・各種法律の施行
・鉄道開通イベントの記念
純金製の金メダルは、価値が高く注目を集めやすいですが、記念メダルに使われる素材は様々で、常に純金とは限りません。 理由としては「金メダルのコスト」「金の耐久性」の要因が大きく影響しています。詳しく解説していくとオリンピックを始めとする金メダルには文字通り、24金の純金が使われています。しかしそれは表面を覆っているのみで、いわゆる金メッキが施されている状態です。そのため、純金が使われているのは1パーセント程度で、残りの99パーセントは銀が用いられています。
金のメダルと聞いて多くの人が思い浮かべるのは、オリンピックの金メダルではないかと思います。毎回大きさが異なるあのメダルですが、本当に純金や24金で作られているのでしょうか。オリンピックの金メダルには文字通り、24金の純金が使われています。しかしそれは表面を覆っているのみで、いわゆる金メッキが施されている状態です。そのため、純金が使われているのは1パーセント程度で、残りの99パーセントは銀が用いられています。また、オリンピックの金メダル1つの重さはリオオリンピックにおいては500g程度ですが、これをすべて純金で作るのには無理があります。前述した「金メダルのコスト」「金の耐久性」に問題があるためです。まず耐久性の問題点についてですが、金はとても柔らかく、硬いもので軽くたたく程度で簡単にへこんでしまいます。そんなに柔らかい金属で作られたものをあやまって落としてしまった場合、すぐに変形してしまうでしょう。
その点を考慮して、本体は銀などの他の金属で作られ、強度を出しているのです。次に、コストの問題です。500グラムの純金は、時期にもよりますが総額400万円程度になってしまいます。ですが、メッキを使用すると1つあたりの金の使用量は6gでおよそ3万円となり、残りの494g分を銀で製作することによって、トータルで6万5千円ほどの値段に抑えることが可能です。ですが、一度のオリンピックとなると金メダルだけで800個以上も作られます。こうしてコストダウンをしてはいますが、総額にすると金で2,300万円ほど、銀で3,000万円ほどかかる計算になります。これをすべて純金で作ろうとすると約20億円にものぼってしまいますから、それだけ純金の資産価値は高いといえるでしょう。
様々な種類の純金メダルと話題になったパンダ純金メダル
上記で説明させていただきましたように、金メダルが発行される=純金製というわけではなく金メッキを施した記念メダルとして発行される物も数多くあります。純金メダルとして発行されたメダルの一例を以下にまとめました。
・伊勢神宮第60回御遷宮記念 純金小判型メダル
・東京駅100周年 純金製記念メダル
・瀬戸大橋開通30周年 純金製記念メダル
・明治100年記念 明治天皇御肖像牌 純金メダル
様々な出来事を記念して純金メダルが発行されていますが、近年話題になったのは、上野動物園の赤ちゃんパンダ、シャンシャンの誕生・公開を記念して作られた金メダルです。純金製という価値の高さと赤ちゃんパンダのかわいらしさから人気を集めています。資産価値を求めるというより単純に人々の心に刺さって人気になった純金メダルと言えるでしょう。
24金製品種類について
これまで主に純金メダルについて解説してきましたが、メダルに近い形状で思い浮かべる物はどういった物があるでしょうか。資産価値や先ほどのパンダメダルのように単純な魅力から様々な人気の需要がある純金(金)ですが、それらに魅力を感じる人はもちろん一般的に広く認知され人気のある純金製品を見ていきましょう。
●メイプルリーフ金貨
純金をセールスポイントとして発行されており、金貨のなかでもメジャーな存在なのが、メイプルリーフ金貨です。その始まりは、1979年で、1・1/2、1/4・1/10・1/20オンスの5種類が順次発行されました。カナダ王室造幣局から発行される金貨であり、表面にエリザベス2世の肖像をデザインし、裏面にカナダの国旗で有名なカエデの葉が浮き彫りにされているのが特徴です。それまで、世界の金貨のなかでもシェアを誇っていたのは、南アフリカが発行していたクルーガーランド金貨だったのですが、メイプルリーフ金貨の登場によって、そのシェアは入れ替わりました。また、毎年デザインが変えられますので、デザインによっても発行年がわかります。
ちなみにオンスは重さを表しておりオンスの表記はOZとなっています。1/2OZなどと金貨に記載があります。1OZの重さが31.1gですので、単純に1/2は半分の重さとなり31.1÷2=15.5gとなります。
●マン島キャット金貨
イギリス本島とアイルランドの間にある大きさの自治権をもったイギリス王室属領であり、毎年マン島TTというスピード制限なしのバイクレースが行なわれる事で有名な島です。レース開催時期には多くの出場者と観光客が訪れ、レーサーとして日本人も参加歴があります。マン島政府が1988年から発行している金貨がキャット金貨です。表面には現女王エリザベス2世のデザインを、裏面には猫がデザインされており、猫のデザインは毎年変わっています。今まで24種類の金貨と銀貨が発行されました。金貨の種類は1・1/2・1/5・1/10・1/25オンスの5種類です。こちらも非常に人気が高く全世界共通で愛されている金貨と言っていいでしょう。
●ウィーン金貨
ウィーンフィル・ハーモニーの音楽で有名なウィーン発行の金貨です。1989年からオーストリア造幣局より発行されている純金の金貨で、表面はウィーン・フィルハーモニー管弦楽団をモチーフにしたデザインがされています。金貨の種類は1・1/2・1/4・1/10オンスの4種類があります。こちらもオシャレで独創的なデザインが人目を引く製品になります。貴金属を専門に取り扱うお店などで主に販売されています。
最後に
純金製品はジュエリー製品としてオシャレの一環に大きく役立ったり、資産価値として現在最も注目されている動産物としてご理解いただけたかと思います。因みにお家の整理や相続、贈与など様々な理由から思わぬ形で出会う事もあります。使わない金のメダルを発見したら売却もオススメです。もしも興味がないのであれば、売却を検討してみるのも良いでしょう。純金製のメダルであればそれなりの価格で売却できますから、ちょっとしたへそくりにできるはずです。この機会にご自宅をお掃除ついでに探してみては!思わぬお宝が眠っているかもしれませんよ♪