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世界の金採掘と未来について

世界の金採掘と未来について

古来より人々を魅了している金。権力者、成功者の象徴でもあり、現代では宝飾品や現物資産として貴重に扱われています。そんな金ですが、有限であり、再利用を重ねて世界中で回っています。今回は世界の金の採掘と今後未来に関してご紹介します。

金が採掘されている場所と量

最初のタイトルである金の量ですが、現在までに採掘された金の総量とまだ地中に埋まっている金の量があります。今までに人類の力で採掘されてきた金の量は約18トンにも上ります。これはプールの約4杯分ともいわれている量です。人類が地球で生活してからまだプール4杯分の量しか取れていないことから金の希少性がわかりますね。残りの埋蔵金の量ですが、こちらは約5万トン程であると言われています。こちらはプール約1杯分の計算になります。何と人類は地球に埋蔵されていた金の半分以上を既に採掘してしまったという事になります。

世界中で採掘されている金ですが、どこの国が一番採掘されているかご存じでしょうか?昔は南アフリカでの金採掘が非常盛んにおこなわれていました。ですが、昨今は電気供給の不安定化や鉱山施設の老朽化によって南アフリカの採掘は減少傾向にあります。逆に金の採掘量が増えてきているのは中国やカナダ、アメリカ、オーストラリア、ロシアなどが上げられます。特に中国の金採掘量は年々上がってきており、今や世界一位の採掘量を誇るまでに発展をしています。

また、海にも金は含まれています。海水中に金が溶け込んでいることは、19世紀半ばにはすでに知られていました。ドイツは、1924年~28年ごろ、科学者F.ハーベルを指導者として、メテオール号という船に巨大な海水ろ過装置と実験室を設け、金の抽出、および、金の含有量が高い水域・海流の発見を目指しました。しかし、経済的に採算が合わず失敗に終わっています。のちにアメリカの科学者C.ドウが、ハーベルの方法を用いて12トンの海水から0.09mgの金を得たとありますが、この効率では採算が合わなくても仕方がありません。

その後も、より効率的に海水から金を抽出する方法の研究が進められていますが、商業的に採算が取れるような抽出方法はまだ開発されていないのが現状です。しかし、その一方で、日本の技術力を生かした海水・かん水からの金属元素回収実験も本格化しています。

日本で金が採掘できる場所

そんな残り少しとなってきている金の埋蔵量に反比例して世界の金産出量は年々増えている状況です。そんな中で注目を受けているのが日本です。日本にも金山は存在します。

 

・菱刈鉱山(鹿児島県)

・佐渡金山(新潟県)

・鴻之舞金山(北海道)

 

他にも日本の金山は存在しますが、ほとんどの金山は閉山してしまい、現存するのは上記の菱刈鉱山のみになります。しかし日本が注目されているのは金山から採掘されるかではありません。2008年1月、独立行政法人物質・材料研究機構から「わが国の都市鉱山は世界有数の資源国に匹敵」と題するレポートが発表されました。こちらのレポートによれば、日本の都市鉱山に蓄積されている量は、世界の現有埋蔵量に対し、金は約16%(約6,800トン)、銀は約22%(6万トン)、錫は約11%、タンタルは約10%、インジウムは約16%と試算されていますこうした背景もあり、日本の都市鉱山への関心は非常に高まっています。日本のみならず世界全体がリユースやエコの意識を持っている中で物にスマホやゲームに等の電子機器に溢れている日本は世界からの関心を集めています。

まとめ

いかがだったでしょうか。世界中の需要が増えている金ですが、今後の未来に化学発展や新たな物の開発をされたりと、その用途は多岐にもわたり、限りある資産を求めて更なる採掘は進められるでしょう。

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