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18金が錆びる理由は?錆びた時・錆を防ぐためのお手入れ方法

18金が錆びる理由は?錆びた時・錆を防ぐためのお手入れ方法

ゴールドのネックレスや指輪は錆びることが少ないといわれているものの、18金のなかには時間が経つと錆びるものもあります。また、錆ではなく、見た目に影響する緑色のシミが発生することもあり、落とし方がわからず悩む方も多いでしょう。そこで、18金が錆びる理由と、緑色のシミは何か、錆を防ぐ方法を紹介します。

18金が錆びる理由

18金が錆びることが少ないといわれる理由は、金属のなかでも比較的イオン化の傾向が低いためです。

金属がイオン化するというのは、水溶液中で金属単体の原子がプラスイオンに変化し、酸化を起こすことです。金属が酸化した場合、表面に錆として現れてくすんで見えたり、変色したりといった原因となります。 

金属は、イオン化さえしなければ錆は発生しません。つまり、「金が錆びにくい」と言われるのはこのためです。

しかし、金製品のなかには、時間の経過とともに錆びたり変色したりするものがあります。その原因は、金の純度です。

例えば、18金の製品には金以外の金属も配合されています。金が錆びることがなくても、混合されている金属が酸化すれば、錆びたり変色したりします。

一方、22金のような純金に近い金は、金以外の金属を含まないため錆びません。

18金が「緑色」に錆びる理由

金は本来柔らかいものであり、柔らかいままでは変形しやすく、宝飾品には不向きです。そのため、銀と銅を混ぜて強度を高めていることが特徴です。

この合金が変色したり、緑青が発生したりすると、「18金が錆びた」ように見えることがあります。ここでは、ゴールドの種類別に緑色に錆びる原因を解説します。

ホワイトゴールドの場合

ホワイトゴールドは、金に対して銀やパラジウムを混合させた合金を指します。金を除く金属は「合金」といわれ、混合物によって色は異なります。

K18ホワイトゴールドは若干温かさがある黄色をしていますが、K10ホワイトゴールドの場合は合金の色が比較的はっきり表現されている点が特徴です。

ホワイトゴールドに錆びが発生するのは、合金金属の銀とパラジウムが酸素と反応し、変色するためです。

さらに、錆ではないものの、ロジウムコーティングが施された商品は、コーティングが剥がれると下地のゴールドが出てしまい変色しているように見えることがあります。

イエローゴールドの場合

イエローゴールドは、金に銀や銅などの合金金属を混ぜて作られるカラーゴールドです。銀の比率が高いほど黄色が強くなり、自然なツヤが増します。

K18イエローゴールドは、よりゴールドらしく、より強い黄金色をしています。一方、K10ゴールドは銀と銅の存在感が強いことが特徴です。

合金金属として銀と銅が使われているため、イエローゴールドが錆びることがあります。空気に触れると酸化して表面が錆びるのは、金ではなく合金金属です。

ピンクゴールドの場合

ピンクゴールドは、金と銅を含む合金です。銅の赤色が、ピンク色を作り出します。

K18ピンクゴールドは金が含まれている分量が多いため、温かいピンク色をしています。一方、K10ゴールドは銅の含有率が高いため、濃いピンク色になる傾向があります。

ピンクゴールドの錆の主な原因は銅です。製品によっては銅が全体の70%を占めることもあり、皮脂、酸素、メイク用品の油分と反応して、色が変わります。

18金の錆を防ぐ方法・錆びた時のお手入れ方法

毎日着用する18金のネックレスや指輪は、皮脂や汗に触れると錆びやすくなります。しかし、錆びた場合でもお手入れをすれば元通りになる可能性があります。ここでは、18金のお手入れ方法、錆の落とし方を見ていきましょう。

ずっと着用したままにしない

18金の取り扱いで重要なことは、着用したままにしないことです。

銀や銅といった純金ではない金属の含有量が多いため、着用したままにしておくと汗や皮脂で変色することがあります。

また、18金を長時間つけっぱなしにすると、金属アレルギーや、アクセサリーに傷がつく原因になることもあります。そのため、使用後はこまめに外すようにしましょう。

使用後は専用クロスで拭き保管する

K18を使用した後は、アクセサリーに付いた皮脂や汗を必ず専用クロスで拭き取り、変色を防ぎましょう。

さらに、温度や湿度が低い場所で保管すると、より変色しにくくなります。

いくつかのアクセサリーを持っている場合は、専用の箱に分けて保管することで、ぶつかり合って傷がつくのを防ぐことが可能です。

中性洗剤入りのお湯に浸す

状態によって異なりますが、18金の錆は自宅で簡単に落とすことができます。以下の手順に従ってお手入れしてください。

➀ぬるま湯を準備して、中性洗剤を数滴たらす

➁18金の製品をぬゆま湯に入れて約20分置く

➂20分経っても変色が消えない場合は、10分追加

➃18金の製品についた洗剤を水で洗い流す

⑤柔らかい布でしっかりと水分を拭き取る

上記でも錆や汚れが落ちない場合は、アンモニア水の使用をおすすめします。ただし、ネックレスなどに直接アンモニア水をつけるのはリスクが高いので、必ずぬるま湯もしくは水で薄めてから使用しましょう。

また、浸す時間の目安は約5分です。錆が消えていない場合は、さらに5分ほど洗浄を続けます。

プロにお手入れしてもらう

家庭で錆を落としきれない場合は、専門業者によるクリーニングをおすすめします。

製品を購入したお店に持って行くと、無料もしくはリーズナブルな料金でクリーニングで行ってくれます。錆がひどい場合は、専門業者に依頼しましょう。

18金の買取価格の計算方法

K18の買取価格を知りたいときは、次の計算式に当てはめて計算します。

金買取価格=相場×純度×質量-手数料

所有しているK18の買取価格を算出してみましょう。

18金とは?

K18とは、純金75%と混合金25%の「合金」です。

K18にはホワイトゴールド、イエローゴールドなどさまざまな色があり、カラーバリエーションも楽しむことができます。

そこで、実際にどのような特徴を持っているのかを解説します。

18金の意味

K18の「K」は「質量」のことであり、金の含有量を表しています。

日本では、金の純度を「24分率」という特別な基準で表しており、K24は純度100%の金のことです。そのため、K18は全体の24分の18、つまり約75%の金を含む素材ということになります。

K18は純金が75%、銀、銅、亜鉛といった他の金属が25%含まれています。 

18金の特徴

18金は、純金に他の金属を混ぜて硬く変化させることで、純金(K24)の欠点である「柔らかい」「傷がつきやすい」をカバーしたものを指します。 

そのため、加工しやすく使いやすい金製品として、宝飾品、時計のほか、ライターやスマートフォンといった製品に活用されています。 

また、K18は純金が75%含まれているため値段が高く、錆びも発生しにくいことから婚約指輪にもよく使われる素材です。

「K18」や「18K」との違い

「18金」「K18」「18K」の違いをまとめた表は以下の通りです。18金というワードは、店舗や証明書で使われるのみであり、製品には刻印されていません。

表記 特徴
K18 日本で造られた金製品
18K 海外で造られた金製品
18金 製品に刻印がないため、店舗や証明書などで使用される呼び方

刻印にはK18と18Kの2種類があり、この2つは生産国が異なります。

18金以外の金との違い

K18とそれ以外の金の純度の違いは以下の通りです。

金の名称 金の含有率
K24 99.9%
K22 91.7%
K18 75%
K14 58.5%
K10 42%

このように、Kの後の数字が大きいほど純金含有率が高いです。

18金の代表的なカラー

K18の後に色の種類を示す「ピンクゴールド(PG)」や「ホワイトゴールド(WG)」と表記されることもあります。それぞれの色の特徴を紹介します。

ホワイトゴールド

ホワイトゴールドは、金75%、銀・パラジウム25%を混ぜて加工したタイプです。

プラチナに似た高級感のある白色にコーティングが施されています。

ピンクゴールド

ピンクゴールドは、純金75%に銀と銅を混ぜたものです。

他の色よりも銅の含有率が高いので強度は高いが、酸化しやすく変色しやすいことが特徴です。

イエローゴールド

イエローゴールドは、75%の金に銀と銅を混ぜて作られます。

イエローゴールドはアクセサリーで着けると全体的に華麗なイメージになるほか、変色しにくいことが特徴です。

まとめ

K18は純金75%、銀・銅・亜鉛といったの混合物25%の素材で、加工しやすく使いやすいのが特徴です。ただし、長く使っていると、18金でも緑色の錆が出るものがあります。緑色の錆は変色ではなく、銅の酸化による「緑青」です。

また、K18はなるべく長期間着用せず、宝石店で劣化や錆をチェックしてもらってから売却すると、高値で売却しやすくなるでしょう。

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