金ETFとは?
金ETFなら、一般的なETFと同じように保有・取引することが出来るで、金保有に伴うデメリットが少なくなります。デメリットとは、「金を金庫等の保管先を決め、厳重に保管しなければならないので、盗難や紛失などの危険性がある」等、このようなことから、金投資をしたい方や、分散投資先としての人気が高いです。
ETF(上場投資信託)とは、例えば、日経平均株価や東証株価指数のような、特定の指数に連動する投資信託で、かつ証券取引所で売買できるように設計された金融商品です。株式のように証券コード(4ケタの数字)を持ち、株式を売買するように、売買できます。その中で、金ETFとは、金価格に連動するように設計されたETFです。金ETFの価格は金価格に連動することを目指す設計になっているため、損益は金価格の変動に左右されます。例えば、SPDRゴールド・シェア(1326)、純金投資信託“金の果実”(1540)などです。
さらに細かく見てみましょう。金ETFとは、金への投資を商品市場ではなく、投資家になじみ深い株式市場で行えるようした新金融商品で、金地金で運用する投資信託を株式市場に上場した上場投資信託(ExchangeTradedFunds)です。金への投資は、株式や債券とリターンの相関関係が異なるので、ポートフォリオを組む上でリスク分散に有効です。インフレになると金価格は上昇するので、特にインフレ・リスクに対するヘッジとなります。しかし従来、金への投資は、商品市場で現物または先物を購入することが必要で投資家にとって敷居が高いものでした。それが金ETFの登場で、投資家がポートフォリオに組み込むのが容易になりました。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)では、streetTRACKSGoldTrustという投資信託が2004年11月に上場し、その受益証券がGLDというシンボルで売買されています。同じ受益証券がシンガポール取引所でも売買されているうえ、ほかの銘柄がロンドン、オーストラリア、南アでも上場しています。東京証券取引所でも、2008年春に上場予定と報道されています。大阪証券取引所は、2007年8月10日に金価格連動型ETF(金価格に連動して値動きするように有価証券を組み合わせた投資信託)を上場していますが、金地金の需給に直接影響する仕組みの金ETFとは厳密には異なります。
金ETFのメリットとは?
① 金保有に関するデメリットが少ない
② 株式と同じように取引できる
③ 少額から取引できる
大きくこの3つがメリットと言われています。金ETFは、東京証券取引所など証券取引所に上場しているため、株式と同様、取引時間内に、相場の動きを見ながらリアルタイムで売買ができることも重要です。
金ETFのデメリットとは?
① 配当がない
② 自動的に積立がない
やはり株式と比較してしまうと、配当がないこと、自動積立がないことはデメリットになるでしょう。金価格が思惑に反して動いた場合、損失が発生します(金価格は、有事のムード、各国の金融・財政政策、新興国の動向、中央銀行の動向など、さまざまな要因で動きます)。保有した金ETFの資産の額は、金価格の変動に影響を受けます。また、金ETFは、他のETFと異なり、配当がつきません。それも一つの大きなデメリットと言えるでしょう。
コスト
株式と同様に、売買の手数料がかかります。直接的に金を保有するわけではないため、保管料や年会費などは発生しません。金ETFの中には、金の現物に交換できるものがあります。現物に交換する際、手数料などのコストが発生します(現物の交換に対応している証券会社で取引をすることが必要です)。
金の果実(1540)の魅力
・本物の「金」などへ交換ができるので安心
・少額から「金」などへの投資ができる
・取引所に上場しているため、株式同様リアルタイムで気軽に売買ができる
・税制が株式の取引と同じなのでわかりやすい(※特定口座の対象になります)
シリーズとしてありますが、代表的に金の果実(1540)があります。他にもシリーズとして、プラチナの果実(1541)、銀の果実(1542)、パラジウムの果実(1543)などがあり、「金の果実」シリーズは、三菱商事RtMジャパン株式会社が信託委託者として貴金属現物(金・プラチナ・銀・パラジウム)を拠出し、三菱UFJ信託銀行が貴金属現物を信託財産として国内に保管して、東京証券取引所に受益権を上場しているETFです。株式や他のETFと同様に、貴金属へ気軽に投資することができます。
現物転換
「純金上場信託<金の果実>」または「純プラチナ上場信託<プラチナの果実>」を一定口数以上保有されている方は、現物転換により、金・プラチナの「ずっしり」とした質感を味わうこともできます。1回のお手続きで1kgから5kgまで(1kg単位で)受け取ることができます。
まとめ
結論、金ETFは投資に関する知識が必要です。ですが、メリットも多いので、今現在金を現物で保有されている方は、1度この選択肢も頭に入れてみてはいかがでしょうか。