金の需要が増えるケースとは?
ここでは金の需要が増えるケースをご紹介します。世界情勢における不安や金融緩和・貿易摩擦の影響から世界の経済が混沌としていることから、有事の際の安全資産といわれている「金」の相場が上がり続けています。この資産の価格が変わる理由を詳しく説明し価値の高まった時に金買取店への持ち込みなどをして、資産を増やす方法が注目されています。
金の価格が日々変わる理由は、ドルやユーロと価格の関係や米国経済状況の影響、原油価格とインフレ懸念やインド・中国の経済成長、地政学的リスクなどです。この資産もモノですから社会情勢からなる需要と供給が理由となって価値が大きく変わるといわれており、日本国内でも円高の場合、価格は下がりますが、円安の場合は価格が高騰します。逆にドルが高まれば価格は下落するなど、2008年のリーマンショック後に価格が大きく下落しした時も、あらゆる商品価格が下落し比較的安全性の高い投資資金が米国に流れました。価格相場は日々変わるといわれていますが、実物資産なので価値が変わるとしても完全になくなることがないことも、積極的に金買取など取引が行われている理由です。
金買取を依頼する場合は、常に価値の変動を確認した上で、買取専門業者に依頼する必要があります。
毎日更新される金相場はネットでチェック!
世界的に取り引きされている金は、世界中で絶えず売買されています。このため、24時間常にその価格が変動しています。世界各国で取引されている金の価格に合わせて、日本の金取引価格も決定されています。日本国内において、日本円で金を売買する際には、この数字が目安となるでしょう。新聞などでも、前日の金相場価格を調べることは可能ですが、相場情報は毎日更新されるもの。できるだけ最新の情報に触れるためには、インターネットを活用するのがオススメです。これまでの海外市場での流れを受けて決定された「本日の貴金属価格情報」が、毎朝決まった時刻に、サイト上で発表されています。
金の市場相場について
金は世界共通の価値があり有事の際の安全資産と呼ばれています。世界の市場で取引される場合、値段となる相場は為替と同じく休むことなく常に価値が変わる特徴を持ちます。この資産の相場は国際日付変更線に近い国からシドニーや東京、香港やシンガポール、チューリッヒやパリ、ロンドンやニューヨークなどの世界の主な取引市場で、時差を折って各市場に受け継がれます。現物の価格を決定するのはロンドン市場であり、毎日午前と午後の2回に分けて値決めが行われ価格が変わります。
税込み小売価格と税込み買取価格の違い
金の相場をチェックする際に、「税込み小売価格」や「税込み買取価格」という言葉の意味がわからない!という方も少なくありません。こちらも相場の見方を覚える際の重要事項となりますから、ぜひ頭に入れておきましょう。金の売買には、「消費税」がかかります。現在の消費税率は10%で、金の価格にプラスして支払う必要があります。本来の金小売価格に「税率10%」を掛け合わせたものが、「税込み小売価格」となります。「金を100グラム購入したい」と思ったときには、公表されている「税込み小売価格」に100をかけることで、自身が支払うべき金額が算出できます。
一方で、金製品の買取をしてもらう場合には、お店側が売り手に対して消費税を支払うことになります。本来の金買取価格に「税率10%」を掛け合わせたものが「税込み買取価格」として表示されています。自身が金取引を通じて出したり手に入れたりするお金について、よりわかりやすく表示したのが「税込み価格」の詳細となります。
金と株価は関係ある?
投資をしている人にとって、昔から金の相場は株価と関連性があることから価値が高く変わる時に金買取を進めるためにも、株価のトレンドをチェックしている人は多いといわれています。株価が上昇すると金の相場は下がり、低くなれば同じように相場が下がるという逆相関関係にあることが理由の一つです。株はちょっとしたリスクが原因で価値が変わることもめずらしくないため、株が低調で上がる見込みがないと考えられる場合には、株式投資に回していた分を買取に切り替えるという方法もあります。
ただ、この資産は所有しているだけでは利益を生み出すことはないため、株が上昇している時には金買取を依頼して現金にし、金買取で得た売却益で株を購入するという流れが起こります。
リスク対策?資産運用
この資産は通貨とは異なり、そのもの自体が価値を持っているのが特徴です。株や債権などの破綻リスクを考えると、安全資産である金を運用することでリスク回避することが可能です。そもそもリスク回避資産として適している理由の一つに、この資産の需要が供給を上回っているため価値の高騰が常に続いていることがあります。特に米国の金利や通貨の供給量によって価値が変わるといわれています。
金相場のこれから
これまで金の相場は世界情勢に大きく影響を受けることを解説してきましたが、今後はどのように推移していくのでしょうか。現状、今後も金の相場価格は上昇する見通しとされています。なぜならば世界的に、現在は低金利の状況下であるためです。先に説明した通り、金利が下がると金の需要が増えて、価格は上がります。加えて、世界一の経済大国である米国と世界第2位の経済大国である中国は、政治的な対立を続けているという状況。この社会情勢も、金価格を上昇させる要因になりうるでしょう。
まとめ
安全資産として世界的に人気の高い金は、ドルやユーロの価格関係や、米国経済状況の影響、原油価格や地政学的リスクなど様々な要因を理由に、日々価値が変わると言われています。資産のリスク回避のために所持したり、株価の変動などを確認したりしながら金を資産として運用していくなどの面で人気です。金はこの数年で何倍にもレートが上がってきました。近年のコロナウイルスの影響であったり、ウクライナとロシアの争いが原因だったりと世界でなにか起きれば金も大きく動いていきます。2022年3月は過去最高の取引価格になりましたので、まさに売り時です。