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金を売る時の7つの注意点!売り方や高く売却できる種類を解説

金を売る時の7つの注意点!売り方や高く売却できる種類を解説

金を売却する際には、相場を把握し、重さや純度など基本的な知識を身につけ、正しい方法で売却できるようにしましょう。また、金を売る際の手数料や、売却後に支払う可能性がある税金についても考慮する必要があります。今回は、金の売り方、売る前に知っておくべきことを解説します。

金を売る時の7つの注意点

まず、金の相場、純度、重さなどを確認しましょう。紹介する7つの情報は、自身ですぐに調べることが可能です。これから金売却をする際に、注意すべきポイントを紹介します。

実際にどのような内容が必要で、どのように確認すればよいのかを見ていきましょう。

金の相場

金を売る際、金の相場を理解することは大切です。

金の市場価格とは、現在までの金の価格の変化のことであり、推移を把握することによって、売るのに適したタイミングを判断できるようになります。

金は、天然ガスや原油と同じように商品です。限りある資源であり、金の価値は売買する人からの需要と供給によって決まります。

金価格の情報は、貴金属を扱う各買取業者の公式サイトで公開されています。買取業者のサイトでは、これまでの数年間の金価格の日次や月次の推移を詳細に確認できることが一般的です。

金の純度

金を売るときには、金の純度を正しく理解することも大切です。金製品は価格が純度で大きく異なり、買取価格に直結します。

純度は「金種」ともいわれ、金純度99.99%の純金「K24」~K9までに分類されます。純金のK24から、徐々にK22、K18、K14、K10と下がっていき、最も純度が低いのはK9です。

種類 純度 使用用途
24金(K24) 99.99〜100% 純金とも呼ばれ、資産価値が高く、インゴットやコインに使われる
22金(K22) 91.7% 宝飾品などに使われる 
18金(K18) 75% 宝飾品、時計などに使われる
14金(K14) 58.5% 宝飾品や雑貨に広く使われる
10金(K10) 42% 雑貨やアクセサリーに多く使われる

金製品を売る場合、所有する金の正確な純度を知ることが不可欠です。純度を知らないと、悪質な業者が実際よりも純度が低いと偽り、相場よりも大幅に低い価格で買い取られる危険性があります。

金の重量

金の売却額は、グラムあたりの価格と重さで決まるため、重さも大切な要素です。

金の買取専門店に売却する前に、おおよその重さを自分で測っておきましょう。自宅で金製品の重さを測る場合は、0.1g単位で測れるスケールを使用するのがおすすめです。

ただし、金買取専門店では金の重量を正しく測るために、細かな数値を出すことが可能な極めて高精度のスケールを使用しています。そのため、自身で確認した場合とは重さが異なる可能性があることを覚えておきましょう。

金の買取手数料

金の買取には手数料がかかります。買取業者が転売する際に利益を得るだけではなく、金をリサイクルして加工する際に総重量が減るため、コストがかかるためです。

手数料は買取業者が自由に設定できますが、一般的には10〜30%に設定されています。例えば、金の相場が5,000円/1gの時に100gの金を売ると、5万円から15万円程度の手数料が引かれます。 

ただし、実際には10~30%よりも高額な手数料を取る悪質な業者もいます。必ず事前に買取業者の提示した買取手数料を確認することが大切です。

金の売却タイミング

売却には手数料がかかるため、手元に入る収入は相場と同じにはなりません。そのため、買ったときと同じ相場で売ってもマイナスになります。

そのため、売却のタイミングを考える必要があるのです。

金には相場というものがあります。近年は値上がり傾向にあり、過去に買った金の価値が高まっています。

金買取業者の比較

金買取専門業者は数多くありますが、優良業者に売却するためには、どのように比較すればよいのでしょうか。

まず、買取業者の経営が安定しているかどうかをチェックしましょう。10年以上安定して営業している会社は、信頼できるといえます。

また、会社のホームページで買取実績を確認しましょう。実績の長い会社を選ぶことが、適正な価格で売ることにつながります。

金買取時の税金

金を買取ってもらうときには、手数料のほかに譲渡所得税と呼ばれる税金がかかります。

譲渡所得税とは、1年間に50万円以上の売却益が出た場合に課税される税金です。 年間50万円以下の売却益には課税されず、年間50万円までの売却益には特別控除が適用され、非課税です。(引用:国税庁 金地金の譲渡による所得

また、金地金を5年以上保有すると、譲渡所得税が半額に軽減されます。金地金の譲渡所得税は売却益に比例して増加するため、5年以内に売却した場合と5年以上保有した場合とでは税額に大きな差が生じます。

金地金を売却した場合の税額の計算を見てみましょう。

・5年以内(短期譲渡所得)の課税額=地金の売却益+取得益)-50万円

・5年超過(長期譲渡所得)の課税額={(地金の売却益+取得益)-50万円}÷2

同等の価値がある金地金を買取ってもらう場合でも、5年以上保有した方が手元に残る金額は多いです。

売却できる金製品と売却できない金製品

基本的に、金製品は売却できます。ただし、金製品であれば、すべての製品を売却できるわけではありません。

売却できる金製品

金製品のアクセサリーや、一部に金が使われているアクセサリーは、売ることが可能です。例えば、以下のものが挙げられます。

・ネックレス

・ペンダント

・指輪

・イヤリング

・ピアス

インゴット以外にも、記念コインやアンティークも買取可能です。

売却できない金製品

売ることができない金製品として、「法定通貨金貨」が挙げられます。

法定通貨金貨は「円」と書かれており、現在店頭で使用できる金貨です。購入者が金を精錬する目的で購入する場合、売却することはできません。 

現在有効な金貨を破砕することは、貨幣損傷等取締法違反になります。破砕とは、金製品を溶かして素材として使える金属に戻す行為のことです。 

また、ナイフやライターといった危険物は取り扱わない業者や、品種や品質の判別が難しいものは取り扱わない業者もあります。 

高く売れる金の3つの種類

記念硬貨やブランドアクセサリーなど、生産量が非常に少ないものは、その日の金相場よりも高く買取してもらえる可能性があります。高値が期待できる金製品をチェックしていきましょう。

インゴット

インゴットとは、型に金を流し込み固めて造られたものであり、一般的には資産として保管されます。

アクセサリーやジュエリーといった加工製品には、K22やK18など純度の低い金が使用されることが一般的です。

一方、インゴットにはK24という純金が使われます。純度100%のため、そのまま市場価格に反映されます。

ジュエリー

金は指輪、ネックレス、ブレスレットといったさまざまな宝飾品に幅広く使われています。

また、金の重さから算出される相場を基にするほか、デザイン性が高いジュエリーはデザインの価値を金の相場に上乗せし、買取価格に反映させる業者も多いです。

また、高級ブランドのジュエリーはその付加価値が評価され、高値で売買されることもあります。

金貨

金貨は、使用目的ごとに投資用の「地金型」、記念金貨である「コレクション型」、記念金貨としても通貨としても使用できる「通貨型」に分けられます。

同じ重量・純度の金貨でも、種類によって価格に違いがあることが特徴です。なお、一番人気があるのは、カナダのメイプルリーフ金貨です。

金の売り方

金はどこで売れるのでしょうか。ここでは、金の売却の流れ、売却先、必要なものなどを紹介します。

店頭買取の流れ

店舗買取で金を売るまでの流れを紹介します。

金地金を売却する場合、そのすべてを売るのか、一部を売却するかを選択することができます。手数料を計算しながら、売る量を決めましょう。

➀売りたい金地金を店舗に持ち込む 

➁査定をしてもらう

➂買取価格を提示される

➃手数料などを考慮して売るかどうかを検討する

⑤売ることを決めたら、必要書類を記入する

⑥取引が完了し、買取代金を受け取る

店舗へ行くことが難しい場合は、出張買取、宅配買取に対応している買取業者を利用しましょう。

出張買取の流れ

出張買取は、買取業者に行く時間がない方に向いています。出張買取の一般的な手順は以下のとおりです。

➀買取業者に連絡する

➁買取業者の鑑定士が自宅を訪問し、金の鑑定を行う

➂査定金額が提示される

➃査定金額に納得したら、売買契約を締結

⑤購入金額を受け取る

ただし、依頼者が住んでいる場所、対応する会社によっては対象外の可能性があります。まずは相談や問い合わせを行い、対応してもらえるかどうか確認しましょう。

郵送買取の流れ

自宅が店舗から遠かったり、出張買取対象外の地域に住んでいたりする方は、宅配買取がおすすめです。

宅配買取をする前に、店舗が宅配買取を行っているかどうかを確認しておきましょう。一般的な宅配買取の方法は以下のとおりです。

➀電話またはホームページから買取を申し込む

➁店舗から送られてくる書類に必要事項を記入する

➂記入した書類と売りたい金品、本人確認書類を送る

➃後日、店舗から査定金額の連絡が来る

⑤査定金額に納得できたら、売買契約

⑥後日、買取金額を銀行振込にて支払い

宅配買取の場合、買取金額の受け取りは基本的に銀行振込です。

金の売却時に必要な書類

個人で金を売却する場合と法人で売却する場合で、必要書類が異なるため注意が必要です。ここでは、金を売る際に必要な書類を紹介します。

個人で金を売却する場合

以下は、個人として金を売却する際に本人確認に使用できる書類と使用できない書類です。

【いずれか1点を持参】

・運転免許証

・マイナンバーカード

・住民基本台帳カード

・特別永住者証明書

・身体障害者手帳

・パスポート(※そのほかの書類が必要な場合もあり)

【いずれか2点を持参】

・国民健康保険証

・健康保険証

・国民年金手帳

・母子健康手帳

売却に必要な書類は店舗によって異なります。上記の書類では本人確認ができない場合もあるため、あらかじめ確認しましょう。

法人で金を売却する場合

法人として金を売却する場合、書類の種類や持参する人、有効期間など確認すべき点が多くあります。しっかりと条件を満たしたうえで、必要書類を用意するようにしましょう。 

一般的に法人として金を売却する際の必要書類は次のとおりです。

・登記事項証明書

・印鑑証明書

登記事項証明書は、履歴事項全部証明書・現在事項全部証明書です。

上記の書類は、6ヶ月以内に発行された書類に限ります。なお、来店の際に本人確認書類が必要となる場合や、持参する方が法人の代表者に限定される場合があるため、各店の規約を確認しましょう。

金の売却時によくある質問

ここでは、金の売り方についてよくある質問を紹介します。

金1kgの値段は?

現在の金価格は1kgあたり1,300万円台(2024年7月現在)です。

2023年時点では1kgあたり900万円台後半であり、金価格が上昇していることが分かります。

金100万円分の重さは?

2024年7月現在、100万円は金約73gに相当します。計算方法は次のとおりです。 

100万円÷金の小売価格(13,599円)=73.53g

現在の金相場は、金取引業者や買取業者の公式サイトで確認できます。

金の売却時の税金は?

金を売却する場合、利益が50万円以上の場合は税金が発生します。利益がない場合もしくは利益が50万円以下の場合は税金はかかりません。

まとめ

金を売るときは、金の相場や買取手数料などの基本情報を理解しましょう。金の買取相場価格は買取業者ごとに異なるため、複数の買取業者を比較しながら売却を進めることをおすすめします。

また、金を買取してもらう際には、本人確認書類を提出しなければなりません。金の売り方のポイントを押さえて、スムーズに金の売却をしましょう。

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