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【2024年】金の売り時はいつ?売るべきタイミングや金相場推移を解説

【2024年】金の売り時はいつ?売るべきタイミングや金相場推移を解説

2024年7月現在、金相場が過去最高価格を更新し未だに高水準で高騰を続けています。では、今が金の売り時なのでしょうか。「まだ上がるのかもしれない」と悩む人もいるはずです。そこで今回は、金を売るべきタイミングや金相場の推移について解説します。

金の売り時を判断するには相場を知ることが重要

金を高く売るためには、適切な売り時を見極めることが重要です。そこで、金の売り時を判断するうえで、押さえておきたい4つの重要なポイントをご紹介します。

金相場を確認する

金相場は日々変動していますので、まずは、信頼性の高い金価格チャートや取引所のデータを確認し、金の現在の価格を把握しましょう。

一日あたりの価格変動は1gあたり10~20円前後と微々たるものですが、長期的に見ると大きな変化をみつけることがあります。見落とさないように、注意しながらチャート分析を行いましょう。

また、金相場のチャートを分析するうえで、過去の価格動向を把握することが売り時を見極める指標となります。金相場のトレンドを掴み、正しい売却のタイミングをみつけましょう。

金以外の金融資産にも注目する

実物資産である金の価格が上がるのは、金融資産である株や債権、為替が不安定になったときです。

日々、金融資産に関するニュースをチェックしていれば、信用が落ちそうな気配から金相場の上昇を予想することができるでしょう。

ただし、金の価値が高まっていると報道されたタイミングで、すぐに売却するのは注意してください。なぜなら、ニュースを見て金を売る人が一気に増えることで、相場が下落する可能性も考えらます。

自分の判断・決断力も大切にする

金の売り時は個人によって異なります。金相場や金融資産の動向を見るのも必要ですが、最終的には自分の判断を大切にしましょう。

相場を気にしすぎてしまったり、他人の意見を聞きすぎてしまったり、迷ってしまって判断できないと得をすることはありません。

たしかに、売却後さらに値上がりする可能性はありますが、「ここだ」と決断したタイミングで行動しましょう。

買取査定に出して売却価格を参考にする

金の価値を知るには、信頼できる買取業者に査定を依頼するのも方法の一つです。良心的な業者であれば、無料で査定してくれますので安心してください。

査定を受けることで、所有する金の純度や重量、デザインやブランドなどを含めた市場価値を正確に把握できます。

もし、金の売却を検討されているなら、プロの査定士が在籍する買取実績が豊富な業者で、買取査定するのがおすすめです。

金の価格相場が上がるタイミング

金の価格はさまざまな要因によって変動しますが、ここでは特に相場が上昇しやすい、5つのタイミングをご紹介します。

世界情勢・経済が不安定な時

世界経済や情勢の先行きが、不安定になると金は高騰します。なぜなら投資家たちは、リスクの大きい株や国債ではなく、実物資産として安定している「金」に投資するためです。

株や国債は発行体である企業や国が、倒産・破綻すれば価値がなくなってしまいます。ところが、金はそれ自体に価値を持つ実物資産であるため、その価値がなくなることはありません。

実際に、「世界同時多発テロ・リーマンショック・コロナショック・ウクライナ情勢」など、世界的な経済不安や地政学的リスクが悪化すれば、金の価格が高騰しています。

円安・ドル高の時

日本における金の価格には、金相場だけでなく為替相場も影響しています。世界的に金は米ドルで取引されているため、円安・ドル高の時期に金の価格は上昇します。

これは、円安により円の価値が下がり、ドル建ての価格が上がるためです。

また、円安になると輸入品の価格が上がるのと同様に、輸入される金の価格も上がります。そのため、金を高く売りたいなら円安でドル高のタイミングを狙いましょう。

国が金を購入した時

金を購入するのは、個人だけではありません。各国の中央銀行も大量の金を保有しています。

「ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)」が2023年に発表した金の需要レポートによると、中央銀行による金購入は年間で約1,037トンといわれています。

このように、国が金を買う場合はトン単位で金が市場から動きます。その結果、流通する金が不足し、価格が押し上げられるのです。

株価が下がっている時

株式市場と金価格は逆相関となります。つまり、株価が下がると金の価格が上昇する傾向にあります。

株式は、発行体が破綻すれば価値がなくなる可能性はありますが、金の価値が突然なくなることはほぼ考えられません。

そのため多くの投資家は、株式が大きく下落する際にリスク回避先として金を買う動きが強くなり、さらに金の価値が高まります。

日本円やドルの価値が下がっている時

信頼性が高い通貨である日本円や米ドルが下落すると、多くの投資家は資産を、安定した価値を持つ金に移す傾向があります。

その結果、金の需要が高まり、価格が上昇します。金は伝統的に安全資産としての役割を担い、通貨との相関性が高いのです。

経済ニュースや通貨の動向を把握することは、金の売却タイミングを見極める上で非常に有益です。

2024年は売り時?金の高騰は今後も継続する?

2024年7月現在の金相場は、過去最高価格を記録しています。では、すでに売り時なのでしょうか。それとも今後も価格が上昇し、さらに高値となるのでしょうか。そこで2024年の金の動向について解説します。

現在の金買取の相場推移

※2024年7月現在

2024年7月現在、の金相場は、過去数年間で大きな変動を見せています。

2020年のパンデミックの影響で不安定な経済状況が続き、安全資産としての金の需要が高まり、「有事の金」と呼ばれる通りその価格は高騰し続けています。

特に2023年後半から2024年にかけて、経済回復や金利の上昇が金相場に影響を与え、2024年7月8日には最高買取価格 13,469円(税込)を記録しています。

過去1年間の金買取の相場推移

以下は、過去1年間の金買取相場です。月次の最高・最低価格の最高値を「円/グラム」でまとめたものになります。

相場推移を見ると、2024年3月、4月は大きく上昇し、5月には過去最高値を更新しています。そして、1年間で約3,000円も高騰しているのがわかります。

※2024年7月の情報は、同8日までの数値となります。

高値 安値 平均
2024年 7月 13,469円 13,143円 13,305円
6月 13,221円 12,689円 12,935円
5月  13,368円 12,630円 12,958円
4月 12,996円  11,982円 12,603円
3月  11,893円 10,796円 11,361円
2月 10,776円 10,554円 10,647円
1月 10,569円 10,310円 10,475円
2023年 12月  10,819円  10,115円 10,325円
11月 10,573円 10,347円 10,455円
10月 10,544円  9,512円 10,061円
9月  9,986円  9,655円 9,955円
8月 9,772円 9,499円 9,777円

参考元:NET JAPAN

近年金が上昇している理由

近年、金の価格が大きく上昇した理由は大きく二つ考えられます。

一つは「新型コロナウイルス感染拡大の影響」、そしてもう一つは「ロシアのウクライナ侵攻の影響」です。金の相場が上がるタイミングは、世界経済や社会情勢が不安定なときです。

2020年~2023年は、世界情勢の混乱が続いたことが原因で、安全資産である金の価値が高まり、金相場が上昇し続けたと考えられます。

金相場上昇中の今は売り時

金価格推移を見てみると、現在の金相場はかなり史上最高値を更新しています。2020年頃から金価格は高騰が目立ち、かなりの高値の状況であるといえるでしょう。

2024年に入っても安定して上昇傾向にあり、7月現在でも最高値圏内の13,000円台/gを推移しています。まさに、今が金の売り時ではないでしょうか。

更なる上昇を望んで長期保有もおすすめ

世界経済は回復基調にあるとはいえ、現状においても金の価格は高騰を続けています。

今後さらに上昇する可能性は十分考えられます。そのためさらに値上がりを期待して、長期間にわたる保有もおすすめです。

しかし、金は持っているだけでは資産を生み出さないため、売り時をしっかりと見極めることが重要です。

金の売り時を正しく理解し、適切な売却タイミングをご自身で判断してください。

金を高価買取してもらうためのコツ

金を買取業者の査定に出す前にやるべきポイントがあります。高価買取してもらえるコツとなるため、ぜひ実践して査定前の準備をしましょう。

金の純度を確認する

名称 金の含有率
K24 99.99〜100%
K22 91.7%
K18 75%
K14 58.5%
K10 42%

金の純度には、上記の表が示すように段階があります。数字が大きいほど金の含有率が高く、買取価格も高くなります。

純度は直接刻印されていることが多いので、まずは手元にある金製品の刻印を確認してみてください。

金の重量を確認する

金の買取価格には重さが影響します。0.1g程度の違いでも買取価格が上下します。調理用のデジタル計量器などでもよいので、お手持ちの金製品が何gあるのか事前に確認しておきましょう。

「純度」と「重量」がわかれば、売却したい金製品に含まれる純金のおよその重量が計算できます。たとえば、3gのK18リングの場合は「3g × 0.75(75%)= 2.25g」となります。

表の含有量と重量から簡単に計算できますので、もし、金製品を売却する予定があるなら、事前に重量を計算しておきましょう。

金を高く売れるタイミングを知る

金が高く売れるタイミングは、「金の価格が高いとき」です。近年、金の価格は上昇中で高値を更新し続けており、売るなら理想的なタイミングでしょう。

2024年7月の金 1gあたりの平均価格は13,000円台ですが、2019年の平均価格は4,000~5,000円台でした。5年前と比べると約8,000円以上も値上がりしています。

また、株式会社ネットジャパンや田中貴金属工業株式会社などで公開されている、金価格推移をチェックしてください。きっと売り時を見極める指標の一つになるでしょう。

金が偽物でないかを判別しておく

金が本物かどうかを判別することは、金を高値で売るコツの一つです。

もしも手元にある金が偽物であれば、高価買取は難しいでしょう。そこで、自宅でも簡単に判別できる方法をご紹介します。

正確に判断するなら、信頼できる専門業者で真贋を確かめた方が確実ですが、買取業者へ査定に出す前に、本物か偽物かを判断できれば、金の売却もスムーズになるはずです。

刻印の有無を確認する

本物の金には基本的に「刻印」が刻まれています。しかし、日本では任意のため表記がなかったり、経年劣化で消えている場合があります。

刻印が表示されていても、虚偽行為による偽物の可能性があるため注意が必要です。

容器に水を入れて比重を確認する

容器に水を入れて金の比重を確認することで、本物かどうかを見分けることができます。水の比重1に対して大きく沈むことで本物の可能性が高いです。

しかし、タングステンに金メッキを施した偽物も存在するため、比重のみでの判別は難しいです。

色を確認する

純度が高い金はオレンジ色が強く、純度が低いと黄色味が強くなります。オレンジ色の度合いが弱く、黄色味が強い場合は、偽物の可能性があります。ただし、色味の判断は難しいため、他の確認方法と併用してください。

磁石を近づける

金は磁石にくっつかないので、磁石に反応した場合は偽物の可能性があります。しかし、金以外にも磁石につかない金属(銀・銅・アルミニウム・スズ)があるため、金メッキが施された偽物もあります。

試金石でこすって確認する

試金石は金や貴金属の品質を調べる黒い石で、金は硬度が低いため、試金石でこするとやわらかさが感じられます。偽物は硬度が高く、こすったときに硬く感じます。

ただし、金メッキが厚い場合には判断が難しく、試金石で金を傷める可能性もあるため、慎重に行う必要があります。

手に取って確認する

金を手に取り、触れてみると本物かどうかの判断がしやすくなります。本物の金は熱伝導率が高く、触るとひんやりと感じます。

比較対象の金製品と比べることで、ひんやり感や色味の違いを確認でき、見分ける精度が向上します。

金の相場を確認する

高値買取を狙うなら、金の相場を定期的にチェックしましょう。金の価格は常に変動しているため、現在の価格と過去の価格を比較して、変化があるかを確認することがポイントです。

売却当日の価格が前日よりも高くても、過去数年で見て高くなければ本当の売り時とはいえません。

定期的に金の価格をチェックし、現在の価格が中長期的に見て高水準であるかどうかが重要です。金の価格相場は、貴金属を扱う大手企業などが提供しているチャートを確認するとよいでしょう。

金を売る時の注意点

金を売る際には、注意すべきポイントが三つあります。これらのポイントを押さえることで、損を防ぎ、スムーズな取引が可能になりますので、しっかりと確認しましょう。

信頼できる買取業者に依頼する

金を売却する際には、買取業者の選定が重要です。不適切な業者を選ぶと、適正な価格で取引できない可能性があります。

・相見積もりを取る

複数の業者に見積もりを依頼し、適正な価格を確認し、より高い買取価格を提示する業者を見つけましょう。

・口コミを確認する

公式サイトだけでなく、X(旧Twitter)などSNSやGoogleの口コミもチェックしてください。リアルな評判を把握することで、信頼性の高い業者を選びやすくなります。

本人確認書類の提示が必要

金を売却する際には、盗品の流通防止を目的として、本人確認書類の提示が必要です。

買取専門店や質屋で金を売る場合、古物営業法により本人確認が義務付けられています。運転免許証やパスポートは一点で本人確認が可能ですが、健康保険証の場合は他に補完書類が必要です。

また、代金が200万円を超える取引では、犯罪収益移転防止法によりマイナンバーカードの提示が求められることがあります。

事前に必要な本人確認書類を、買取業者に確認しておくと安心です。

金を売ると税金が発生する可能性がある

金を売却すると、税金の支払いが必要になる場合があります。年間の譲渡所得が50万円を超える場合、税金が発生しますが、50万円未満であれば課税されません。

さらに、課税対象となる所得金額の計算方法は、金の保有期間が5年以上かどうかによって異なります。詳しい情報は国税庁のウェブサイトに掲載されているので、そちらも一読しておくとよいでしょう。

信頼できる買取業者を選ぶためのコツ

金や金製品を買取してもらうなら、信頼できる買取業者を選ぶことが重要です。そこで、安心して査定依頼ができる買取業者のチェックポイントを4つご紹介します。

金の買取実績を確認する

まずは、金や金製品の買取実績を確認しましょう。買取専門店やリサイクルショップなどでも金の買取を行っていますが、金を正しく査定できるスタッフが担当するとは限りません。

買取業者にはそれぞれ得意な買取ジャンルがあるため、過去の実績が豊富で信頼できる業者を選ぶことが大切です。

金の買取に特化した買取専門店は、自社のウェブサイトなどで買取実績を公開しているため、事前に確認しておくとよいでしょう。

実店舗があるかどうかを確認する

実際に店舗を構えているかどうかを確認してください。実店舗の数は、信頼性を評価する重要なポイントです。

最近では宅配買取のみを行う業者も増えていますが、初めての査定や高額な取引の場合は、実際に店舗を訪れることで安心感を得られるはずです。

査定を依頼する際には、事前に実店舗の有無や全国展開の規模を確認することが重要です。買取業者のウェブサイトをチェックして、店舗数を調べることをおすすめします。

スタッフの対応を確認する

信頼できる買取業者であるかどうかは、スタッフの対応でわかります。実際に店舗へ足を運ぶ機会があれば、スタッフの接客やサービス態度を注意深く観察してください。

親切で丁寧な対応をしてくれる買取業者であれば、依頼者の査定や疑問に対して真摯に向き合い、丁寧な対応をしてくれます。

スタッフの対応力を確認するためにも、はじめての査定依頼は実店舗に足を運んだ方がよいでしょう。

専門の鑑定士がいるかどうかを確認する

金の査定依頼をする際には、金に関する専門知識が欠かせません。店舗に専門的な知識を持つ査定士がいない場合、正確な査定が行われない可能性があります。

専門知識を持つ査定士が在籍していれば、査定額の根拠を分かりやすく丁寧に説明してくれるので安心できます。買取業者を選ぶポイントとして、専門の査定士が在籍していることもチェックしましょう。

まとめ

2024年の金の価格はご覧の通り右肩上がりです。

7月には最高値を記録しているため、今が売り時だと判断してもよいでしょう。また、さらに上がる可能性もあるので、保有し続けるのも選択肢の一つです。

後悔のない取引を行うためにも、最後は自分を信じて売り時を決めてください。

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