金とは何か
金(Au)は原子番号79の元素。第11族元素に属する金属元素。常温常圧下の単体では人類が古くから知る固体金属である。
金は多くの時代と地域で貴金属として価値を認められてきた。化合物ではなく単体で産出されるため精錬の必要がなく、装飾品として人類に利用された最古の金属で、美術工芸品にも多く用いられた。銀や銅と共に交換・貨幣用金属の一つであり、現代に至るまで蓄財や投資の対象となったり、金貨として加工・使用されたりしている。
●金の含有量とは?
含有量=ある物質が成分として含まれている量。ここでの含有量とは、金の量のことを指します。日本では金の純度を24分率で表しており、18Kは、純金75%と銀15%、銅が10%入っています。
純金とは、24金(K24)と表記され、金の含有率が99.9%以上の純度を持つ金製品を指し、大まかな計算方法は、【18金(金の含有量)÷24金(金100%)=0.75】となり、約75%が金であると分かります。純金は、品質が高い一方で非常にデリケートで柔らかい性質のため、次のような欠点が生じます。
・傷つきやすい
・熱に弱い
・型崩れしやすい
・劣化しやすい
銀や銅などの混合物は金よりも強度が高く、混ぜて合金にすることで利用や管理、加工がしやすくなります。金の品質を保ちながら、金のデメリットをカバーできるのです。つまり、輝きは美しくても柔らかくてもろい金の性質を補うために、用途に合わせて他の金属がミックスされています。
●貴金属としての金の種類
日本では金の純度を24分率で表しており、18Kは、純金75%と銀15%、銅が10%入っています。純金とは、24金(K24)と表記され、金の含有率が99.9%以上の純度を持つ金製品を指し、その他の金は、金の含有量で決まります。
金の純度 純金割合
K24 純金99.99% ~100%
いわゆる「純金」と言われる、「K24」。純金含有率がほぼ100%のため、腐敗・変色といったリスクはほぼありません。長い時間が経過しても、その輝きが失われることはないでしょう。
ただし硬度は低く柔らかいため、ジュエリーとして使用するのには向いていません。純金という「価値」を重視し、コインやインゴットなど、「資産」として保有される製品へと加工されています。
K22 純金91.7%:混合物8.3%
「K24」や「K18」と比較すると知名度が低いですが、近年注目され始めています。K24よりも丈夫で、K18よりも金特有の雰囲気を楽しめる素材として、ジュエリーに加工されるケースが増えてきています。
純金よりは丈夫とは言え、傷がつきやすく、変形しやすいというデメリットも。取り扱いには十分に注意しましょう。純金特有の濃いゴールドカラーが好まれる国々で、人気を集めているようです。
K18 純金75%:混合物25%
ジュエリーによく用いられるのが「K18」です。純度の高さと加工のしやすさ、使い勝手の良さと、絶妙にバランスの取れた素材です。ピンクゴールドやホワイトゴールドといった、華やかなカラーバリエーションを楽しめるのもK18の特徴の一つ。加工しやすく使い勝手が良いため、ジュエリー以外にも時計やライター、スマートホンケースなど、さまざまな商品へと加工されています。
K14 純金58.5%:混合物41.5%
混合物の割合が増える14金は、リーズナブルな価格で手にしやすいという特徴があります。ただし金の割合が減少するため、金特有の色味が失われてしまうほか、変色リスクも上昇するでしょう。一方で、耐久性は増すので、ジュエリーよりもさらに日常的な文房具等に加工されるケースも目立ちます。
K10 純金42%:混合物58%
K14よりも、さらに金の含有量が低いのがK10です。金の価格が高騰している今、「手ごろな価格で購入できる金製品」として人気を博しています。K14よりもさらに輝きが弱く、変色・サビといったトラブルも生じやすくなります。加工がしやすく安価なので、手ごろな価格のジュエリーとして、市場に多く出回っています。
金属アレルギーを持つ方にとって、金の純度は非常に重要な情報の一つです。純度が下がるにつれ、アレルギー発症リスクが高くなります。肌の弱い方やアレルギーが心配な方が金ジュエリーを購入するなら、K18以上を選択するのがおすすめです。
まとめ
世界的な経済状況により、非常に人気が高くなってきた「金」ですが、ほとんどのアクセサリーなどには金の純度を示す刻印が付いています。それを見ることで簡単に金の純度を知ることが出来ます。稀に刻印の無いものもありますが、買取店には専門の機械がありますので、お持ちの金の純度を知りたい方は買取店にお持込されるのをお勧めします。