フェラガモの歴史
現在より100年以上前である1898年6月5日、イタリアのボニートで創業者のサルヴァトーレ・フェラガモが誕生しました。9歳の頃、妹に靴を作ってあげたことからデザイナー人生が始まります。その後、親族がいるアメリカに渡り靴の修理やオーダーメイドの靴を販売して生計を立てていきます。フェラガモの作る靴は品質が良く、瞬く間にその名は知れ渡り、ハリウッドスターからも注目を浴びるようになります。
サルヴァトーレの信条は、流行を追い求めるだけでなく、足にフィットする履き心地の良い靴を作ることと掲げ、足を痛めない履き心地よい靴づくりを追求するというものでした。1920年代にはハリウッドへ進出しハリウッドブーツショップを開店します。事業は成功し、顧客を満足させる品質の靴を製作していましたが、1925年に大学に通って解剖学を学び、更なる快適な靴作りに励みます。
研究の成果として、足に負担が掛からない靴の特許を数百も取得しました。アメリカではスターの靴職人と名声を集めることに成功し、1927年に故郷であるイタリアに帰国し、フィレンツェにサルヴァトーレ・フェラガモ第一号店をオープンしました。
世界恐慌などの影響で一度は倒産を経験するなど、様々な苦労がありましたが、王族やセレブを味方に付けることに成功したフェラガモは、見事復興して今に至ります。1960年に死去したフェラガモですが、物作りの精神は家族に引き継がれ、現在は靴だけに留まらず、香水・バッグ・財布など、頭の先からつま先までフェラガモで装えるトータルファッションブランドとして、確かな地位を築いています。
フェラガモと言えばガンチーニ
初めて登場したのは1969年、ガンチーニとは小さな留め具という意味です。基本的にはカバンの留め具として登場しましたが、そのデザイン性の高さから、今日まで多くの人々に愛されています。現在はフェラガモのアイコンとしての意味合いも持ち合わせていますので、様々な商品へデザインされています。
数多くのシリーズで使われているガンチーニのアイテムですが、常に進化する姿勢は変わらず、近年ではモダンで斬新なパターンに生まれ変わっています。最近ではマスク・帽・スカーフ・ジャケットなど様々な形で販売されているようです。
リボンモチーフのアイコン「ヴァラ」について
1978年、長女のフィアンマのデザインにより、パンプスを飾るリボンとして誕生したのがヴァラです。ヴァラの特徴は、グログランリボンと、上品な輝きを放つゴールドのメタルプレートを組み合わせたモチーフで、メタルプレートの中央には「Ferragamo」の刻印が入っています。これまで販売された数多のパンプスに取り付けられており、累計販売数は100万足を越えているため、非常に多くの人たちから支持されているのかが分かります。
ヴァラリボンは、シューズはもちろん、バッグやアクセサリー、携帯ストラップなど様々なアイテムに取り入れられています。ヴァラの基本的なデザインが変わることはありませんが、グログランリボンの色は、ヴァラが添えられるアイテムの色によって変わります。そのため、ヴァラがそのアイテムの中で浮くことはなく、上品でいながらも柔らかくて可愛らしい印象に仕上がります。また、ヴァラが主役となるアイテムとして挙げられるのは、カチューシャやバレッタといったヘッドアクセサリーなどもあります。
カチューシャについたヴァラのグログランリボンは、中央ではなくややサイド寄りについています。そのため、つけた女性の横顔をよりエレガントに見せてくれます。ヴァラは、大人の女性からのラブコールが止まない上品なリボンモチーフと言えるでしょう。
まとめ
サルヴァトーレの精神を子孫が見事に引継ぎ、多くの女性に認められたからこそ、トータルファッションブランドとしての地位を確立できたのではないでしょうか。「買取大吉」ではフェラガモをはじめ、ブランド品の高価買取に力を入れております。しっかりとした査定でご納得いただけるよう、皆様からのお持ち込みをお待ちしております。