ディオールの創設者、デザイナー『クリスチャン・ディオール』
ご存知の方も多いと思いますが、ディオールというブランド名の由来は、創設者であるデザイナーの名前が由来です。1905年、フランスに生まれたクリスチャン・ディオールは、幼少期は田園地方で過ごし、小石を埋め込んで仕上げた、ピンクとグレーの外壁の、大変美しい家で育ったそうです。
そしてこのカラーやディテールは、ディオールのファッションメゾンを象徴する重要な位置づけとなり、ピンクとグレーはディオールの世界を象徴づけ、現在もメゾンを表す代表的なカラーになっています。
当時クリスチャン・ディオールは、建築家を目指しており、装飾芸術などを学んでいたそうです。彼を囲む友人はおもに新進のアーティストたちであり、クリスチャン・ディオールはその頃から芸術界との密接な関係を構築していました。
その後、1929年の世界恐慌、1939年の第二次世界大戦など、彼を取り巻く環境は様々に変化しますが、1941年、当時の偉大なクチュリエのひとりであるリュシアン・ルロンから彼のアシスタントとなるよう求められ、ついに1946年、彼の才能を見抜いた木綿王マルセル・ブサックの援助で独立し創業しました。
様々なラインやデザインを発表するも、1957年、52歳の若さで心臓発作でなくなります。しかしその後も、イヴ・サンローランなど、彼の意思を継いだ著名なデザイナーたちにより、ディオールは世界に名だたる企業へと成長していきます。
レディ ディオールの歴史、誕生秘話
レディ ディオールは、ディオールのアイコンバッグと呼ばれるほど、人気と歴史があります。バッグ表面に施された独特のステッチデザインと、大きめなDIORのロゴチャーム、直角に交わる斜めの縫い目で綾模様を描いた「カナージュステッチ」は、ディオールを象徴するモチーフです。人気が出た後に、たくさんのサイズや革の種類を使って展開されていきます。
もともと、『カナージュ・キュイール』や『シュシュ』という名前がつけられていました。そして1995年、パリを訪れたダイアナ妃に贈られたのが、このバッグでした。それ以降ダイアナ元妃がカナージュキュイールを持った姿がよく見られたことから1995年にダイアナ元妃の愛称であった「レディ・ダイアナ」に由来して”レディ ディオール”に改名することとなったと言われています。
レディ ディオールサイズ
販売当時は3サイズのみの展開でしたが、その人気の高さから現在5サイズで展開されています。手のひらサイズから、普段使い、パーティーや通勤にもぴったりな大容量サイズまで、幅広く展開しています。簡単に、紹介します。
・マイクロサイズ 幅12cm×高さ10cm×マチ5cm
2021年6月に発表されたのがマイクロサイズです。レディ ディオールの中で1番小さなサイズとなります。バッグというよりは、アクセサリーと表現する方が正しいのでは・・・と思えるくらい小さなバッグです。
手のひらのサイズ感で、バッグインの定番品のリップやクレジットカードなど、小物程度しか収納は難しいです。しかしそのキュートなサイズ感が際立つ、人気のアイテムになります。ちなみに、このマイクロ化されたシリーズは、レディ ディオールの他にも、サドル・ディオールカロ・30モンテーニュの、計4シリーズあります。
・ミニサイズ 幅17cm×高さ15cm×マチ7cm
マイクロサイズよりも1周り大きめのミニサイズは、マチ7㎝と広めなので、コンパクトな財布・携帯など必要最低限の荷物はしっかりと入ります。ちょっとしたお出かけのときやパーティーにも最適なサイズで、サッと持てる使いやすさが魅力です。コンパクトなサイズ感がよりキュートな印象を与え、ハンドバッグとしてもストラップを使ったショルダーバッグとしても、より女性らしさを引き立たせてくれます。
・スモールサイズ 幅20cm×高さ16.5cm×マチ8cm
大きすぎず小さすぎないサイズ感で、ポーチまでも収納できる大きさです。ハンドバッグとしてもストラップを使ったショルダーバッグとしても、より女性らしさを引き立たせてくれます。
・ミディアムサイズ 縦20cm×横24cm×幅11cm
誕生当初から親しまれているミディアムサイズは、横幅も十分ある為、ロングウォレットや手帳、コスメポーチ等毎日使用するアイテムをしっかりと収納できるサイズとなっています。ダイアナ妃が愛用していたのはこちらのミディアムサイズです。またバッグの底には4つの鋲が付いているので、バッグ単体で独立して置けるのも嬉しいポイントです。
・ラージサイズ 32cm×高さ25cm×マチ11cm
最も大きいのがラージサイズです。高さやマチはミディアムサイズとほぼ同じですが、横が大きく大容量で荷物もたっぷり入ります。A4サイズの書類も収納できるので、ビジネスシーンや、通勤バッグとしても利用できます。またショルダーをプラスすれば、斜めがけもぴったりと収まります。
素材の種類
レディ ディオールは様々な素材が展開されています。基本的なシルエットは同じですが、素材によっては違うデザインだったり、雰囲気がガラリと変わります。今回はその中でも人気が高い素材を紹介していきます。
・ラムスキン
生後1年未満の仔羊の革を使用したのがラムスキンです。カナージュステッチがふっくらとしたラムスキンによって更に存在感を増し、レディ ディオールといえばコレ、と思われる方も多いかと思います。ラムならではの光沢感が高級感を漂わせ、持つ人をより魅力的に演出してくれます。ブラックカラーは王道の人気カラーですが、カラーバリエーションも豊富にあり、お好みによって選んでいただくことができます。
・エナメル
パテントカーフスキンとも称呼ばれるこちらのエナメルも、人気の素材の一つとなっています。エナメルによる光沢感は、レディ ディオールをより高級感のあるエレガントなバッグに見せてくれます。水に強くて丈夫、また光沢が美しいパテントカーフスキンよりも硬く型崩れがしにくく、傷が目立ちくいので、経年変化が少ないと言われています。
・キャンバス素材
さわやかな雰囲気でカジュアルに使いやすいのがキャンバス素材の特徴です。メゾンの象徴、カナージュデザインとロゴをキャンバス地に総エンブロイダリーで仕上げた、アトリエの職人技が光るディティールも特徴的です。レザー素材のバッグと比べて、軽量でデイリーに気兼ねなく使えるのも魅力のひとつです。
サイズ、素材以外の展開
豊富なカラーで展開されるレディ ディオールですが、ベーシックなカラーはもちろんのこと、鮮やかなカラーからマットなカラーなど、どれを選ぶか悩んでしまうほど、たくさんのカラーが揃います。人気のカラーはブラック、あとはディオールの定番カラーベビーピンクなどです。毎期色々なカラー・素材が出るので、ファンを飽きさせません。
2021年には、バニティーバッグが登場します。ストラップも取り外し可能で、2wayでの利用が可能です。2019年頃から登場したMy ABCDiorは、ディオールのアイテムを自分好みのイニシャルやモチーフでカスタマイズできるシリーズです。レディ ディオールでは、ショルダーストラップ部分にピンを追加し、自分だけのオリジナルストラップを作り上げることができます。
その他、ステッチ加工されたものや、レディ ディオールシリーズにはカードケースや財布、iPhoneケースなどもあります。基本的なフォルムは変更されていませんが、シーズンごとに様々なデザインが誕生しています。
まとめ
いかがでしたか?今回はまさに女性の憧れ、ディオールのアイコンバッグ、レディ ディオールについて紹介しました。ダイアナ妃が愛したバッグだけあって、知的なスタイリングから、女性らしい甘めのスタイリングにも合う万能のバッグです。ショルダーストラップを付ければ、コーディネートの幅は大きく広がり、ワンランク上の大人の女性に仕立て上げてくれます。カバンの中が見えづらいなど、使いにくいと言われることもありますが、高品質で型崩れに強いレディ ディオールは、レディのパートナーとして長い間、輝き続けるでしょう。
サイズ、カラーなどのバリエーションもとても豊富で、あなたの好みのものがきっとあるはずです。ぜひこの機会に、自分だけの一生ものバッグをみつけてみてください。