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メダルとコイン(硬貨)の違い
メダルとコイン、両者は似ているように感じるかもしれませんが、実は大きな違いが存在します。
メダル
メダルは、褒賞として授与される記念品です。そのため、その功績を称えるために特別なデザインが施されています。メダルは通常、金銭としての価値は持たず、偽造のリスクもないのが特徴です。形状も円形だけでなく、四角い板状など様々で、また、金属以外の素材で作られたり、見栄えを良くするために卑金属にメッキが施されたりすることもあります。
コイン
コインは、投資用の地金型金貨や記念金貨などの種類があり、通貨として利用することも可能です(※)。貴金属を通貨として利用する上で留意しなければならないのは、やはり偽物です。そのような公正性を欠くようなものが出回るのを予防する観点から、意匠が凝らされています。
※貨幣としての効力はありますが、一般的な小売店では利用できない場合も多く、表記額面と素材としての価値自体に大きな乖離があるため、地金型金貨や記念硬貨を通貨として利用する場面はほとんどないといえます。
もしもオリンピックの金メダルを売った場合
オリンピックのメダルは、その功績を称えるために授与されるものであり、金銭的な価値はあまり重要ではありませんが、気になる方も多いでしょう。今回は、2020東京オリンピックの金メダルを例にして、その貴金属としての価値を計算してみましょう。
東京オリンピックの金メダルは、556gの重量があります。その内訳は金が6g、銀が550gです。金の価格は1gあたり約10,000円、銀は1gあたり約120円と仮定して計算すると、金メダルの金額は約60,000円、銀メダルは約66,000円に相当します。合計すると、126,000円ほどになります。
このように、貴金属としての価値は高額ではありませんが、金メダル自体の価値は栄誉を称える記念品としての側面が強く、その重要性は高まります。
メダルの価値の決まり方
オリンピックのメダルを取ることは難しいことですが、一般的な記念メダルは多くの人が持っているかもしれません。特に大々的なイベントで配布されるものは比較的手に入れやすく、自宅の押し入れや倉庫から発見されることも少なくありません。売却を検討するのであれば、そのメダルの価値を予測するために以下の2つに注目してください。
メダルの素材と重さ
記念メダルの価値を判断する際に、重要な要素は素材と重量です。記念メダルは様々なイベントを祝うために作られ、素材には純金製から銀製、銅製、メッキ品までさまざまな種類があります。素材の価値が高いのは、やはり純金製のメダルです。金の市場価格が上昇しているため、純金製のメダルは高値で買い取られることが期待できます。メダルを売却する際には、各買取店のWEBサイトなどで掲載されている金の取引価格も参考にしてみると良いでしょう。
希少性や人気
記念メダルは、記念品やコレクションアイテムとして作られたメダルです。そのため、限られた数量しか存在せず、コレクターたちにとって非常に価値のあるアイテムとなっています。したがって、メダルの価値は希少性に応じて変動します。
希少なメダルは、その材料の価値に加えて、メダルそのものの希少価値が加算されます。高いレア度を持つメダルであれば、金製以外の材料でも高額で売却できる可能性があります。
売却する場合はお店選びが重要
記念メダルの査定額は鑑定士によって大きく変わります。これは「記念メダルとしての希少性」という側面をお店側が判断することが難しく、それらを加味してくれるお店と貴金属の素材としての価値のみで査定するお店に分かれるからです。そのため、査定を依頼する際には一つのお店で判断するのではなく、相見積もりするのがオススメです。
人気の記念メダル3選
桜の通り抜け記念メダル
「桜の通り抜け記念メダル」とは、毎年4月に造幣局から発行される特別なメダルです。これは、造幣局が桜の通り抜け行事を記念して制作するもので、毎年異なるデザインのメダルが作られ、コレクターに大変人気があります。
造幣局では、桜の多くの品種から「今年の花」として一つを選び、その花をメダルのデザインに取り入れています。このメダルには「純金」、「純銀」、「丹銅」の3つのバリエーションがあり、特に銀貨と銅貨には表面に今年の花がカラーで印刷されています。これによって、通り抜けの桜に親しむ機会を提供し、記念メダルを通じて楽しむことができるのです。
純金干支メダル
「純金干支メダル」は、2005年から日本造幣局から毎年発行されている、純金でできた特別なメダルです。このメダルは、その年の干支(十二支)をテーマにしてデザインされており、「純金干支メダル」と「純金干支十二稜メダル」の2種類が存在します。
「純金干支メダル」の表面には、その年の干支が立体的に表現されており、裏面には金の輝きを際立たせるために一部が鏡面仕上げになっています。「純金干支十二稜メダル」は、十二角形の形状をしており、中央にその年の干支がデザインされ、外周には辰刻法に基づく十二支の文字が刻まれています。
純金干支メダルは重さが95gあり、素材だけでも100万円近い価値があるほど高価なものです。さらに、発行枚数も非常に限られているため、非常に希少価値が高いメダルとなっています。
天皇陛下御即位令和奉祝記念メダル
日本で最も高額で取引されている記念メダルはおそらくこの「天皇陛下御即位令和奉祝記念メダル」といえます。皇室に関する記念メダルは複数ありますが、この記念メダルはその中でもかなり希少といえ、全国でわずか10個のみ発行されました。純金製で直径が100㎜、重さはなんと800gにもなる超限定品です。
2019年当時の販売価格で810万円という品物で、金相場が急騰している今の査定額は、そのレア度も加わってとんでもなく高額になることが予想されます。
まとめ
今回は記念メダルについてご紹介しました。貴金属投資というとインゴットや地金型金貨などが注目されがちですが、記念メダルはそのデザイン性や希少性から、コレクター需要と投資需要を同時に満たせる品物となっています。自分のお気に入りのデザインの記念メダルを見つけたら、投資の意味もかねて購入してみるのもいいかもしれません。また、家などの整理で詳細のわからない記念メダルがでてきて、売却を検討している場合は「買取大吉」をご利用ください。
「買取大吉」では現在、金・貴金属の買取を強化しており、記念メダルの買取も強化しております。「買取大吉」では熟練の鑑定士が数多く在籍しており、査定の難しい記念メダルであってもしっかりと査定することが可能です。ご査定・ご相談は無料で行っておりますので、ぜひお近くの「買取大吉」各店までご来店ください。