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記念硬貨と地金型硬貨の違いは?
各国の造幣局は通常の貨幣とは別に金貨などの特殊な貨幣を発行することがあり、大きく地金型硬貨と収集型硬貨の2種類に分類されます。
地金型硬貨
これは主に投資用として各国の造幣局によって発行される硬貨で、金やプラチナなどの貴金属を原料としています。この地金型硬貨は日々の貴金属相場に連動した価格で販売されており、サイズの小さいものであれば少額からでも手にすることができるため、貴金属地金の投資商品として人気があります。しかし、インゴットなどと比べてプレミアムとよばれる製造コストや流通コストが加算された金額で販売されているため、地金あたりの金額は割高になっています。
記念硬貨
記念硬貨は天皇即位やオリンピックなど国家的な行事において記念として発行される貨幣のことです。その中でも金を素材とした記念金貨はコレクターに人気があり、購入金額以上の高値で取引されている物も多いです。記念硬貨は流通を目的としない収集家向けの硬貨であり、表記の金額として利用できますが、表記額面と実質の価値の差が大きくなっています。
人気のある記念硬貨
天皇陛下御在位六十年記念硬貨
1986年から1987年にかけて発行されたこの硬貨は、昭和天皇が御在位されて60周年を迎えたことを記念したものです。金貨の他に銀貨と白銅貨が発行されています。その中でも、金貨に関しては日本で初めて発行された記念金貨です。純金製で重さは20g、表面には鳩と水、裏面には菊の紋章が彫られています。日本で初めて発行された記念金貨ということもあり、コレクターからの人気が高く、保存状態の良いものでしたら高額で取引されています。今後も美品のものは価値が上がっていくものと思われる逸品です。
2020東京オリンピック
実際の開催は2021年でしたが、記憶に新しい東京オリンピックでも記念硬貨が発行されています。新しい硬貨であることに加え、製造枚数も多いため、金額的なプラスはあまり期待できませんが、デザイン性もよくコレクターにとっては是非持っておきたい物になります。
アメリカ貿易銀
アメリカ貿易銀はメキシコ銀貨に付与されていたプレミアムへの対抗のためにアメリカが中国との貿易を発展させる目的で作られた貿易専用の銀貨です。トレードダラー銀貨と呼ばれており、それまでの1ドル銀貨よりも銀を増量して製造されています。しかし、製造コスト等の影響でこの貿易銀はあまり成功せず、製造枚数もそこまでの数ではありません。そのため、極美品になると50万円を超えるようなものもあります。
パルティア戦争勝利記念貨幣
2世紀中頃に発行されたパルティア戦争勝利記念貨幣は表にはアウレリウス帝の肖像、裏には勝利の女神であるVictoriaが描かれています。このコインは考古学的に価値があるほど希少なものになっており、美品ともなるとほとんど残っておらず、プレミア価格でいくらになるのか想像もできないコレクター垂涎の逸品です。
海外の記念硬貨や錆びてしまっている硬貨は買取してもらえる?
基本的に錆びがあっても記念金貨であれば買い取る事は可能です。逆に綺麗にしようとして自身で磨くと錆が落ちるのと同時に傷がついてしまう事が多く、そうなってしまうと買取不可になってしまう場合もあります。そのため、そのままの状態でお持ち込みください。また、上述したパルティア金貨などは製造した時代が古いので買取側もある程度の経年劣化は容認しています。ここまで古いものになると考古学的な価値も付与されるため、とても高価な値段で取引されます。
まとめ
記念硬貨はデザイン性に優れ希少価値が高いため、コインコレクターには大変人気のあるものになっています。一方で地金型硬貨に比べて、割高になっていることが多く、発行枚数が多いものなどは希少価値があまりつかず、地金買取と大きく変わらない価格になることもあります。「買取大吉」では様々な販路を確保しており、希少な記念硬貨の買取にも自信があります。査定やご相談は無料で行っておりますので、是非一度お近くの「買取大吉」までご来店ください。