記念コインの歴史
日本において記念貨幣が初めて発行されたのは、1964年の東京オリンピック時に発行された東京オリンピック記念1000円と100円の銀貨幣になるそうです。それまで存在すらしなかった記念貨幣を発行するために特別法を制定してまで発行するほどですので、当時のオリンピック開催に対する歓喜も容易に想像できますね。
最初に発行された東京オリンピック記念貨幣以降も様々な記念貨幣が発行されています。また近年の日本の貨幣製造技術はそのデザイン性も含めて卓越したものがあり、MDC(世界造幣局長会議)コインコンペティションやKrause Publications社主催のコイン・オブ・ザ・イヤーなど、国際的な賞を受賞した貨幣なども数多くあり、これらは国内のコレクターにとどまらず、海外の収集家も注目しています。
過去の受賞歴の一部を振り返ってみますと、MDCコインコンペティションにおいては2012年に記念貨幣(金貨以外)部門の最も美しい貨幣賞として「地方自治法施行60周年記念千円銀貨幣(岩手県)」が受賞し、2010年には記念貨幣(金貨)部門の最も美しい貨幣賞として「天皇陛下御在位20年記念10,000円金貨幣」が受賞しています。コイン・オブ・ザ・イヤーにおいては2008年に「国際連合加盟50周年記念1,000円銀貨幣(2006年発行)」がベスト・シルバー・コインとして受賞を果たしています。
高額取引!有名な記念コイン達
記念コインといっても、その種類はものすごい数になります。国内で発行された記念コインや海外の記念コインなど様々ございますが、有名な記念コインをいくつかご紹介していきましょう。
①天皇陛下御在位六十年記念硬貨
②天皇陛下御成婚記念硬貨
③東京オリンピック記念貨幣
④FIFAワールドカップ記念金貨
⑤パルティア戦争勝利記念貨幣
⑥アセンション島 2021 エリザベス2世 ダイアナ妃生誕60周年記念金貨
日本で発行された記念コインのうち、もっとも有名で価値が高いのは「天皇陛下御在位六十年記念硬貨」です。昭和天皇の在位60年を祝うために発行されたもので、日本最初の10万円金貨でもあります。極めて希少性が高い半面、10万枚以上の偽造コインが出回った経緯があり、専門家以外が本物・偽物を見極めるのは困難になります。金・貴金属に精通するプロに判断を委ねましょう。
記念コインは金貨以外も売れるのか?
答えはYESです。シルバーコインやシルバーに色付けたカラーコインなど買い取ることが可能です。現在発行されているカラーコインで地方自治法施行60周年記念千円銀貨を初めて見た方はお金なのかとビックリされるかたもいるぐらいる美しい作りになっています。デザインもさることながら、コインに色を入れると言う技術には感激すら覚えます。コレクターの方じゃなくても、1枚は手にしたくなるような製品になっています。
古銭・記念硬貨や切手・記念切手もそうなのですが、昨今ではコレクターの減少が年々進み遺品整理などで売却の増加にともない、現在は売買が全盛期時よりは下降の傾向にあります。ただ、近年の記念貨幣だけに着目した場合、「限りのある発行枚数」「利用できる額面金額よりも高い販売価格であるプレミアム価格設定」「現在も新しい種類の記念貨幣が発行され続けている」等の状況から、コレクターの間でもまだまだ活発に取引される市場であるように感じます。
過去の記念切手収集ブームや記念硬貨収集ブームの名残として、コレクターでなくとも一家に1枚位は何かしらの記念貨幣が家のどこかに保管されていたりするものではないでしょうか。本格的に収集されている方も減少傾向とはいえ、まだまだいらっしゃる事も事実ですし、そういう方々によって今もなお市場が支えられているとも言えるでしょう。収集しているコレクターがいてこそ市場での取引価格が維持されますし、コレクターの方がどのような状態のものを収集したいのかというコンディション部分を重要視する以上、売買取引においてもそのコンディションの良し悪しが取引価格にも大きな影響を与えます。
では、コレクターが望むコンディションとはどういったものなのでしょうか。お宝鑑定をするTV番組などで似たような事を取り上げられる事も多いので皆様もご存知かとは思いますが、記念硬貨についてもそれに違わず「未使用であること」「傷などのダメージがないこと」「付属品が全て揃っていること」「付属品にもダメージがないこと」などが挙げられます。
未使用であれば傷がついていないのが普通ではないのか?とお思いになる方も多いかと思いますが、使用する事でついてしまう使用キズは当然ながら、使用していなくても「埃がついてしまったから布で拭き取った」というだけでも擦りキズがついてしまうほど繊細な加工がされています。ブランド品やジュエリー、電化製品などは汚れなどを綺麗にしてからお持ちいただく方が査定価格が上がる可能性がございますが、記念貨幣については何も手を加えずになるべくそのままの状態でお持ち頂く事が査定価格にも反映されます。もちろんブリスターパックやプルーフケースなどに収納されていない裸のお品物は、それ以上擦り傷などのダメージがつかないように布などにくるむなどの工夫をしていただく方が良い場合もございます。
「以前は集めていたコレクションがあるのだけど、引っ越しを機に処分しようと…」「家族が昔趣味で集めていたものがあるのだけど…」、などなど今必要とされていない過去の記念金貨、銀貨等がございましたら、1枚から無料査定できます。
錆びたコインや海外のコインも売却できる?
買取してもらえる海外コインとは?外国コインとは、その名の通り海外で流通している硬貨のことです。海外旅行などで使うコインだけでなく、金や銀で作られたコインや何かの記念に作られたコインが流通しています。外国コインの種類は以下の3つに分けられます。
・通貨型
・地金型
・収集型
上記の3つのうち、買取の対象となるのは地金型と収集型の2種類です。通貨型のコインは額面通りの価値しかないため、買取してもらえないことがほとんどです。旅行で余ったコインは、両替・寄付・譲渡などで手放しましょう。地金型と収集型についてはそれぞれ解説していきますね。
【地金型コイン】
地金型コインは、投資用に発行されている金貨のことを指します。投資用とはいえ、1ドル硬貨・10ドル硬貨のようにそれぞれ額面が決められています。しかし、額面以上の価値をもつのが魅力です。例えば、カナダで発行されているメープルリーフ金貨は純金で作られており、50ドル金貨でも10万円以上で取引されています。金貨はさまざまな国が発行しており、金の相場に応じて取引額が左右するのが特徴です。
【収集型コイン】
各国が何かの記念に発行しているのが収集型コインです。オリンピックの開催・新年・大統領の就任など、さまざま種類の記念コインが流通しています。地金型のように純金で作られている記念コインもあり、金としての価値にプレミア価格がプラスされるものもあるのが特徴です。基本的には発行枚数が少ないものが高く取引される傾向にあります。記念硬貨は世界中にコレクターがいるので、持っていれば高価買取が期待できるでしょう。
記念硬貨とは?
記念硬貨とは、後世の歴史に伝えられるような記念すべき出来事が起きたとき、また国を挙げて大きな行事を催すときなどに、特別に発行される硬貨です。私たちが普段ショッピングなどで使っているものと同じく、大阪府に本局を置く造幣局が製造しています。100円硬貨や500円硬貨といったおなじみの硬貨のほか、1000円硬貨や1万円硬貨などさまざまな額面のものが発行されています。
記念硬貨は、基本的には「収集型」の硬貨です。造幣局で所定の手続きをとって購入し、文字通り記念のために飾って鑑賞するというのが一般的です。日本初の記念硬貨は、1964年に開催された東京オリンピックを記念した100円銀貨と1000円銀貨ですが、以後に発行されたものを並べれば、日本の現代史を彩った出来事の数々が印象的なデザインとともにずらりと目の前に並ぶことになります。また、「裁判所制度100周年記念5000円銀貨」(1990年)や「天皇陛下御在位20年記念1万円金貨」(2009年)など、歴史的な出来事の節目の年に発行される記念硬貨もあります。
このような記念硬貨は、「ミントセット」「プルーフ貨幣」といった形態で世に出ることもあります。ミントセットとは、本来は専用ケースにおさめた未使用の通常硬貨を販売する収集・観賞用の硬貨セットのことですが、「通常硬貨+記念硬貨」のセットが販売されることがあります。また、「プルーフ貨幣」とは特殊な研磨機で鏡面仕上げした硬貨のことで、普通仕上げの硬貨よりもクリアな見た目を持つことが大きな特徴です。記念硬貨では、たとえば2008年から順次発行された47都道府県それぞれの「地方自治法施行60周年記念貨幣」がプルーフ貨幣となっています。
【記念硬貨の歩み】
上述の通り、日本初の記念硬貨は1964年に発行された「東京オリンピック記念100円銀貨・1000円銀貨」です。これはオリンピックの運営資金を得るためのものだったといわれています。一方、世界に目を広げてみると、記念硬貨の歴史は紀元前にさかのぼることがわかります。地中海一帯に覇権を敷いたローマ帝国は、戦勝記念の記念硬貨を盛んに発行しています。以後、新たな王朝が誕生したり、大きな戦争が起こったり、国際的なイベントが開催されたりするたびに、各国で記念硬貨が発行されてきました。現在も、各国では記念硬貨が続々と発行されています。
また時代とともに記念硬貨のバリエーションは増加し、特に近年では金一色、銀一色の記念硬貨だけでなく、カラー仕上げのものも発行されるようになっています。2014年に発行された日本の記念硬貨「新幹線鉄道開業50周年記念千円銀貨」は、富士山を背景に桜の咲き乱れる中をO系新幹線が走り抜ける美しい情景を、カラーで彫り上げたものになっています。
【記念硬貨の「価値」とは?】
記念硬貨は、基本的には表面に彫りつけられているとおりの価値を持ちます。たとえば、「東京オリンピック記念100円銀貨」は100円より高い価値を持つことはありません。つまり金銭として使用する場合、100円以下のものしか購入できないということになります。通常の100円硬貨が銅やニッケルで製造されているのに対して、銀貨は文字通り銀が使用されているわけですが、それでも一般的な価値は変わらず100円です。
ただし、記念硬貨の「実質的な価値」は、必ずしも彫りつけられている額面に現れるわけではありません。記念硬貨には、金銭的な価値だけでなく収集物・鑑賞物としての価値があるからです。
まとめ
金貨・銀貨・銅貨など記念硬貨にも様々な種類・シリーズがございますが、どのような記念硬貨でも買取なら「買取大吉」にご相談ください。記念硬貨の買取価格は額面をベースとした種類が多くございますが、発行された年数や種類によっては額面をはるかに超えたプレミア価格で買取できる記念硬貨もございますので、気になる記念硬貨の買取実績が豊富な「買取大吉」にお気軽にご相談ください。