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現代の金脈、都市鉱山から算出された32㎏の金を使った金メダルとは?

現代の金脈、都市鉱山から算出された32㎏の金を使った金メダルとは?

東京2020オリンピック・パラリンピックで選手に贈られるメダルの原材料が、どのように集められたのかを知っていますか?今までは金・銀・銅の天然鉱物が主な原材料でしたが、今回は初めてリサイクル素材だけを原材料としてメダルを作るという内容の「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」によって、5千個以上のメダルに必要とされる、およそ金32kg、銀3,500kg、銅2,200kgが確保できたそうです。

知られざる都市鉱山ってなに?

「都市鉱山」は、使われなくなった家電などには金・銀・銅をはじめ、レアメタルなどの貴重な金属が含まれていて、それが、いわゆる山奥の鉱山のような場所ではなく、ごく身近な家庭や企業に眠っていることから、こう呼ばれています。例えばスマートフォンで見てみるとたくさんの金属などが使われてます。例えば金は、心臓部にあたる「プロセッサー」などで、高い性能を支えています。金メダル1つ作るのにおよそスマートフォン200個ほどで素材がまかなえます現状、都市鉱山には日本国内で消費する金属の量の20-30年分程が眠っていると言われており、積極的な再利用が求められています。

プロジェクトは、2017年4月から2019年3月までの2年間実施。全国の自治体から7万8985トンの電子廃棄物が収集され、NTTドコモショップからは中古携帯電話が621万台回収された。協力したのは一般市民や民間企業のほか、全国市町村の90%にあたる1621市町村が参加した。回収された金属は金が約32kg、銀が約3500kg、銅が約2200kg。認定事業者により分解、解体された後、精錬業者により金、銀、銅を抽出、その後造幣局によってメダルへと加工された。

オリンピックメダルの重さ

今回の東京オリンピックのメダルは過去最高の重さとなっており、今までは前回のリオデジャネイロオリンピックの金銀ともに500gが最重量を記録しておりました。所が今回は金メダル556g銀メダル550gと最重量を更新いたしました!下記の規定通りの範囲内であればどのようなメダルでも問題はないのです。

オリンピック金メダルの価値は?

そもそも金メダルは全てが金でできている純金ではありません。1916年のベルリン大会以降、銀に金メッキのスタイルが定着し、直近で開催された東京オリンピックも金メッキスタイルです。さらにメダルの規定も決まっております。(※東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会より抜粋)

 

・直径

70mmから120mm

 

・厚さ

3mmから10mm

 

・重さ

500gから800g

 

・形

原則として丸型

 

・原材料

1位、2位のメダルは銀製で、少なくとも純度1000分の925であるもの、1位のメダルは少なくとも6グラムの純金で金張り

 

また、東京オリンピックの各メダルの重さは金、銀メダルは夏季五輪史上最重量でそれぞれ約556グラム、約550グラム、今大会の銅メダルは約450グラムで直径は85ミリです。記事作成時点(5月6日)の貴金属相場で計算すると下記のようになります。

 

【金メダル】

K24(8326円/1g)×6g=24978円+Sv925(84.00円/1g)×550g=46200

合計:71178円

 

【銀メダル】

Sv925(84.00円/1g)×550g=46200

合計46200円

まとめ

オリンピックメダルの素材についてお話しさせていただきました。オリンピックメダルは開催事にデザインや重量が違うため今回書かせていただいた金メダルの価値は若干の変動があるかと思います。ですがオリンピック金メダルの価値はメダルそのものだけでなく金メダリストとしての実績もありますので金メダリストになれればメダル以上の価値を手にすることになるでしょう。ちなみに皆様は都市鉱山というワードは皆様ご存じだったでしょうか?ご自宅に使わなくなった携帯電話などが眠っている場合は一度都市金脈として売却してみてはいかがでしょうか?

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