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レナード・カムホートについて

レナード・カムホートについて

レナード・カムホート(LEONARD KAMHOUT)は、1990年~2000年代のシルバーアクセサリーのゴールデンエイジともいえる時期のクロムハーツや自身のブランドで活躍したカリスマ的彫金師でありアクセサリーデザイナーです。この記事では、クロムハーツでの彼の活躍や、彼が設立したブランドについて紹介します。

クロムハーツ時代

レナード・カムホート(LEONARD KAMHOUT)はクロムハーツの創業メンバーです。クロムハーツはリチャード・スターク、ジョン・バウマン、そしてレナード・カムホートが創業したブランドです。ブランド設立のイニシアチブをとったリチャード・スタークは、もともと木工職人として、また彼の父が営む皮革輸入会社で働きました。その皮革製品の営業をしているときに出会ったのが、ジョン・バウマンです。

二人は同業者でバイク乗り同士だったこともあり、すぐに打ち解けます。そして、自分たちがバイクに乗るときに着用できる理想的な服がないと思っていた二人は、ロサンゼルスのガレージで、自分たちの理想のバイカーズウェアを造り始めます。そうして1988年、二人が設立したのが「クロムハーツ」です。ブランド設立後すぐに彫金職人のレナード・カムホートもチームに加わります。

設立後まもなく、クロムハーツは低予算ホラー映画「Chopper Chicks in Zombietown」の衣装を手掛けます。この映画にはSex Pistolsのギタリスト、スティーヴ・ジョーンズのガールフレンドが出演しており、彼はクロムハーツのデザインを気に入って、ライブでも着用しました。その後もMotley CrüeやGuns N’ Rosesなどの大物ロックバンドのメンバーがクロムハーツのアイテムを着用したことでロックスターのユニフォームとしての地位を確立します。

このように着実に知名度を上げていったクロムハーツは1990年代になると、ファッション界からも注目を浴びる存在となります。1992年にはCDFA(アメリカ・ファッション・デザイナー協議会)からアクセサリー デザイナー・オブ・ザ・イヤー賞を授与されます。

しかし、リチャード・スタークはファッション界からの賞賛は大して気にしないといった体で、1999年のジャパンタイムズに掲載されたインタビューでは、「私にとって、クロムハーツはファッション界とは何の関係もありません。(春夏・秋冬コレクションといった)季節はありません。 作りたい時に作りたい、作りたいから作るだけです。」と語っています。

これはクロムハーツの確立されたスタイルが、流行を超越したタイムレスなものであり続けている本質的なブランド哲学といえます。一方でCDFAアクセサリー デザイナー・オブ・ザ・イヤー賞は、彫金師レナード・カムホートの技術力の高さを証明したものであるともいえます。

日本で知名度が高まったきっかけは、COMME des GARÇONSの川久保玲が、青山本店でクロムハーツを取り扱ったことでした。その後クロムハーツはユナイテッドアローズなどでも展開されます。1990年代はゴローズなどのシルバーアクセサリーの人気も高まっていた時代で、流行に敏感な原宿や表参道の若者たちが注目するのに時間はかかりませんでした。

このようにブランドとして大きな成長を遂げるクロムハーツですが、1994年創業者の3人はそれぞれ別の道を歩むことになります。この期を境にクロムハーツはリチャード・スタークが所有するブランドとなります。

LEONARD KAMHOUTの始動

そうしてクロムハーツから離れたレナードカムホートは1996年に、デヴォン・ウィーラーとともに自身のブランドを設立します。創世記からクロムハーツを支えた彼のクリエーションは無論一流で、そのうえ商品一つひとつを手作業で作り上げるこだわりの強さで、ハイジュエリーのようなクオリティのシルバーアクセサリーを手掛けます。

LONE ONESへ改称

2000年、ブランド名を自身の名前から「LONE ONES(ロンワンズ)」へ改称します。Lone:孤独とOnes:「個」の複数形を組み合わせた言葉は、個の力の結束という意味が込められているといわれます。

メッセージ性の異なる3つのコレクション

MATING FLIGHT

1996年の創業時に発表したブランドの根幹を成すコレクションです。大空を舞う鳥をモチーフとした、自由な魂を象徴したコレクションです。LEONARD KAMHOUTのアイコニックな「クレーンベル」もこのコレクションに属します。クレーン(鶴)ベル ペンダントは、鶴が彫られたベルで、デザインとしてのベルというだけでなく、実際にきれいな音を奏でるペンダントです。ベルの音が、鳥たちの羽ばたく大気、そして風を感じさせてくれます。

KISS AND FLOW

2000年にLONE ONESとなった際に発表されたコレクションです。形のないもの、人の感情や自然原理などを表現したコレクションで、涙をデザインに発展させた、「ティア」モチーフなどがあります。このティアをモチーフにしたティアベルは、涙の滴りを音にしたベルと言われています。

BASIC NATURE

2010年に追加された、ありのままの人間の存在や死や生、輪廻などに着想したコレクションです。スカルモチーフがとくに代表的ですが、スカルと蓮を掛け合わせるなど、コレクションのテーマである精神的なメッセージ性が刻まれています。よくあるドクロモチーフとは、一線を画した存在感があります。

最後に

このようにシルバーアクセサリーのカリスマとして活躍したレナードカムホートですが、2016年にこの世を去ります。彼の生み出すシルバーアクセサリーは手の込んだ高品質な作品でした。自身のブランドを設立すると、一層メッセージ性の強い叙情的なシルバージュエリーを創り上げ、シルバーアクセサリーホリックを魅了しました。彼のクリエーションはクロムハーツやLONE ONESに今もなお生き続けています。

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