古着とは?
古着とは、読んで字のごとく過去に着用されたことのある衣服のことを指します。 また英和辞書で古着を引くと次のように「used clothes」や「old clothes」と紹介されている事が多いです。 英語からイメージすると、より「人が1度着た服」というのをイメージしやすいかなと思います。 しかし、現在使われている「古着」という言葉は、「人が1度着た服」といった単純な意味の他にも細かく古着の種類の事を指す事が大半です。 代表的な古着にはジーンズで、古着のジーンズは価格帯が非常に広く、安いものは百円単位から、ヴィンテージと呼ばれる高額品では100万円以上となる。色落ち・くたびれ具合、ステッチの形など、様々な要素によって価格が変化し、貴重な物であればあるほど高い値が付くものを存在します。 近年では革製品の古着や、元々ブランド品であった物の古着などがよく出回っており、新品の市場価格の1割~3割程度で購入できたりします。 ジーンズに限らず、スウェットなど、古着に魅力を感じる人間は多いが、一方で一頃のブームも落ち着き、市場規模は比較的安定していると言われているのも事実です。
古着とヴィンテージで同じ意味?
古着のお話をすると話題にあがるヴィンテージという言葉ですが、結論からいうと定義としては違うと言われています。 ヴィンテージと聞いた時、洋服が好きな方はデニムを思い浮かべたり、時計が好きな方はウォルサムやロレックスを思い浮かべるなど、どのアイテムでもヴィンテージが存在しています。今回は洋服に着目し、混同されやすい古着との違いをご紹介します。 ヴィンテージとはただの古いものという意味だけではなく「今でも十分に通用する価値が高い年代物」という意味です。 ヴィンテージになれるものはそうそう多くはなく、ブランド力のある商品や、古ぼけて見えないしっかりとした外見などのさまざまな要素によって、ヴィンテージかどうかの判断が変わってきます。 また、昔のブランドで価値があるものだとしても、保存状態が良くなければ評価が下がってしまいます。ヴィンテージは月日を感じさせない良好な保存状態であることも、望まれる条件のひとつになるのです。
ヴィンテージとは年代物という意味もありますが、希少性や欲しい方がいるかどうかなども重要です。ヴィンテージという言葉を、ジーンズやワインと一緒に聞いたことがあるという人も多いのではないでしょうか。リーバイスのジーンズや何年物のロマネコンティ、というように、希少性、コレクション性、需要などがかみ合って初めてヴィンテージと呼ばれます。 一方古着は、Used(ユーズド)と呼ばれる、一度誰かが袖を通した服という意味です。つまり、ヴィンテージものも一度誰かが着用していれば、広い意味での古着となります。 しかし、古着が全てヴィンテージになれるかといえばそうではなく、しっかりとした品質と、それなりの年月が必要となります。何年経過すれば古着からヴィンテージになれるかの明確な境界線はありませんが、感覚的には30年以上は経っていないとヴィンテージの称号は得られないイメージです。 また、古着とは反対の言葉にデッドストックがあります。デッドストックは袖を通していないもので、型落ちや廃番などになり、保管されていたものです。
リーバイスのようにヴィンテージにはなり得るものの、基本着用していないことが前提のため古着とは呼べないものです。 また、ヴィンテージと比較されがちな表現のアンティークとレトロについても簡単に触れておきましょう。 アンティークは100以上前、ヴィンテージは100年以内につくられたもの 一般的には、現代より100年前を分岐点として、100年以上前につくられた上質なものをアンティーク、つくられてから100年たっていないけれど上質なものをヴィンテージと呼んでいます。 レトロは、アンティークやヴィンテージとは異なり、実際の制作年代を問わず、「昔っぽくて懐かしい世界観」を表現する言葉であるとされています。
古着はエコ!
新品の洋服を着るより、古着のほうがエコな感じがしている方もいるのではないでしょうか。ではエコとはどんなことを指すでしょうか。 「エコ」とは生態学・自然環境を意味する「エコロジー(ecology)」という英語の略称です。 生物と地球はどんな相互関係を持っているのか、人間の生産活動や生活が地球環境にどのような影響を及ぼすのかということを研究する学問から始まり、現在では「地球環境にやさしい」「公害を出さない」「体に良い」といった意味にまで広がってきています。 また一方では、経済を意味する「エコノミー(economy)」の「エコ」とも言われるようになってきています。 経済と環境はつながっています。 今まで人間は生活の安定や利便性を求めて経済発展を続けてきました。 工業や化学が進んだことにより、有害物質の排出や資源の枯渇などが大きな問題になったという側面もあります。 日本の年間ゴミ総排出量は、2015年度の統計で4,398万トン。 なんと東京ドーム約118杯! 一人一日当たりおよそ1キロのゴミを排出していることになります。 ゴミの量を削減できれば、ごみ焼却時に排出される二酸化炭素を削減することができます。 古着を着る、売ることでゴミの量の削減につながることにもなります。
古着の魅力とは?
・何と言っても安い 高価格なブランドでも安い値段で手に入ります。物にもよりますが、例えば新品だと15000円くらいするものでも、古着だと4000円~5000円で手に入れることができます。 ・すべてが1点ものである もともと海外で昔に着られていたものなので、今は市場に流通してないものが多いです。 貴重な1着に出会えるというのも古着の醍醐味です。
・こなれ感を演出できる 経年ゆえの味や風合いなどに惹かれる人も多いです。古着をさりげなく取り入れている人は、ファッションにこだわりがある人というのが伝わってきます。 野暮ったくならないようにするには、コーデに古着を1つだけ取り入れて、きれいめなアイテムと合わせるとオリジナリティーが出て、こなれた印象になります。 また、トレンドアイテムを選べば普段のコーディネートにも、違和感なく溶け込ませることができるのでコーデのポイントにできます。 派手な柄物やキャラクターものは大人の古着系コーデに向きません。着崩すのではなく整える意識で無地やシックな柄などを取り入れましょう。 個性的過ぎて合わせにくいアイテムを選ぶと手持ちの服とコーデしにくいうえに、そのアイテムだけ浮いてしまいます。古着系に慣れていない方は、シンプルなシャツから挑戦するのがおすすめです。 昔に流行したアイテムを選ぶと時代遅れのイメージに。流行にとらわれないデザインを選ぶようにします。 全身古着ファッションですと印象が強くなりすぎに。1点だけ古着を取り入れるようにしてみたり、小物だけを使うなど割合が多くならないように気をつけましょう
まとめ
少しでもエコに貢献しながら、他人と差別化できる古着ファッション。この機会に改めてチャレンジしてみてはいかがでしょうか。