マトラッセとココ・シャネル
マトラッセとはキルティング生地の事です。シャネルといえば、羊革や牛革の素材に縫い目がひし型のキルティング生地を使用したマトラッセのチェーンショルダーバッグというほど根強い人気があります。キルト地という意味を持つフランス語が語源となっています。この生地の真ん中に背中合わせのCが重なったショルダーバッグは目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
ちなみにこのCCマークはココ・シャネルに因んでココマークと呼ばれたりもします。本名がガブリエル・シャネルですが、何故ココなのでしょうか?こちらは諸説ありますが、彼女がまだ歌手だった頃に由来と言われていたり、幼いころに家族からココと呼ばれていたりなどがあります。「ココ」、可愛い響きですよね。
そんなココ・シャネルですが、孤児という環境からシャネルというとても大きなブランドを成功させた才能溢れる女性でした。2021年には「ココ・シャネル~時代と闘った女~」の映画も公開されました。個人の人生が映画になるって凄い事ですよね。
ココ・シャネル(本名ガブリエル・ボヌール・シャネル)の人生ですが、1883年にフランスのソミュールで生まれます。11歳~12歳の時というかなり早い段階で母親が死因は諸説ありますが、病死をしてしまいました。その後は孤児院に預けられて、そこで裁縫の勉強をしながら暮らしていました。18歳で孤児院を出て独り立ち、洋品店でお針子の仕事をしていましたがその時に副業としてお店で歌も歌いました。その際に歌っていた歌がココの愛称なのでは?とも言われております。歌手も目指していましたが、なかなか上手くいかずその道はやがて断念してしまいます。
23歳になった頃、当時の恋人である資産家の将校バルサンの所持している牧場で暮らすことになりました。打算的な部分もあったとは思いますがココ・シャネルが恋多き女性だった事も有名です。26歳のころには実業家であるアーサー・カペルと関係をもちシャネル・ココが自作していた帽子が好評だったこともあり費用などの面にも支えられながら洋服へも取り扱いを広げていき、1915年には実店舗をオープンしました。
その後アーサー・カペルを事故で失い公爵やイラストレーター等と出会いを重ねていきますが、全て長くは続きませんでした。そして長い沈黙期間だったと言われている第2次世界大戦も勃発してしまいました。この影響もあり、ほぼ全ての店舗を閉じてしまい15年程活動を止めてしまいました。その間シャネル・ココが何をしていたのか等、様々な話がありますが、詳しい真実は謎になっています。
ただ、この第2次世界大戦中に親しくしていた人物の影響がありスパイをしていたのではないか?と憶測が飛び交いフランス軍に逮捕をされてしまいました。しかし幸いなことに友人で会ったイギリス首相の助けもありすぐに釈放となりました。その後は10年もの間、スイスで亡命生活を送りました。そして1954年、70歳を過ぎたシャネル・ココはパリへ戻った後に新作のスーツを発表しファッション業界に見事返り咲きました。この時にはNo5(シャネルの香水)がアメリカでも知れ渡っておりマリリンモンローやジャクリーン・ケネディも愛用していた為すぐに人気は高まりました。1955年にはモード・オスカー賞を受賞しました。
そして1971年にココ・シャネルの人生は幕を閉じました。「私の人生は楽しくなかった。だから私は自分の人生を創造したの」という名言はとても有名で心に刺さります。軽い紹介でもこれだけの情報量と質量なので1から10までを知りたい!という方は映画や本をご覧ください。全てを知った後、あなたの世界に対する価値観にもまた、変化が訪れること間違いなしです。
マトラッセはバッグ以外も沢山ある!
イメージとここまでのご紹介でマトラッセ=バッグとなりそうですが、実はこのマトラッセ、バッグ以外にも様々なアイテムで展開をしています。
1:時計
シャネルの時計といえばJ12やプルミエールが有名で人気もありますが、時計でもマトラッセは存在します。バッグでおなじみのキルティングのふっくらとした素材をイメージした革ベルトと金属ベルトもあります。見た目は視認性がいい2針タイプでアクセサリーとしても魅力的です。
2:アクセサリー・ジュエリー
マトラッセと結びつきがある形にはなりますが、マトラッセをイメージしたリングやバッグを模したチャーム等もあり可愛らしく仕上がっていますのでワンポイントとして人気です。
3:財布
バッグときたらやはりお財布ですね!こちらはマトラッセの見た目がよく馴染むのでバッグと合わせてご購入される方も多いようです。人気なのは長財布とラウンドファスナーでしょうか。どちらもカードポケットも十分あり収納力も十分にあります。財布と似たジャンルになりますので合わせて紹介していきますが、ミニウォレットも人気です。小さめのバッグでも場所を一切取らないことと、近年ではキャッシュレスも進んでいるため、現金を持ち歩かないタイプの方に爆発的な人気がでております。
それに伴いカードケースも人気です。お財布に入りきらない分や先ほどの通りキャッシュレス決済主流の方に人気でお勧めです。コインケースもついているため、ちょっとした物やカードが使えないお買い物の際に利用できます。
4:靴
シャネルマトラッセは足元のお洒落もお手伝いしてくれます。見ただけでシャネルだ!とわかるふわふわ生地の靴や中心にでかでかとあるココマークのデザイン等、ローファー、パンプス、ヒール、サンダル等々どのシーンでも活躍できる種類が揃っています。汚れないように歩くのに気を遣わなければならないことが難点かもしれません・・・
色々ご紹介いたしましたが勿論どれもマトラッセ以外も存在していてそれぞれに良さがありファンも多いです。ここではあくまでもマトラッセをご紹介いたしましたが少しだけ他の物もご紹介いたします。全てをご紹介するとなると1日かけてもかききれないくらいの量になってしまうためよく見かける何種類かだけ・・・
「カンボン」
生地は同じくキルティング生地ですが、ココマークが中心ではなく敢えて端に配置されていることが特徴です。素材はカーフ素材なので柔らかめに作られております。シャネル・モード発祥の地であるカンボン通りが名前の由来です。そしてカンボンラインの最大の魅力はそのカラーバリエーションにあり、黒などのシックな作りが多かったシャネルですがピンクと黒やベージュと黒等の組み合わせが多く、シャネルのイメージが崩れず幅が広がったラインとなっております。
「ニュートラベル」
2001年に発表・発売。素材は革ではなくナイロン素材となっていて、旅行用に愛用される事が多いです。ナイロンジャガードの格子柄が特徴です。「ニュー」というだけあり、前身となる「トラベルライン」が存在し、そちらは1999年に発表されました。
「Vステッチ」
名前の通りV字型のステッチが特徴です。今までのひし形等のラインと違い斬新なモデルとなっており、あまり知られてはいませんがコアなファンには人気のラインです。
「スポーツライン」
こちらは2000年に発表されました。革は殆ど使用されておらず耐久性や防水性に特化したカジュアルな見た目となっております。レザーを殆ど使用していない関係でコストも抑えられているためカジュアルに利用できることと、男性でも使用される方がいらっしゃるほど汎用性が高いモデルです。
まだまだご紹介したいですが、本日はこのあたりで・・・
マトラッセショルダーバッグのサイズは?
サイズも5種類ほどあり、1番小さい20cmから3cm前後ずつ大きくなっていきます。正確には、20cm、23cm、25cm、30cm、34㎝があります。シーンやお洋服に合わせて使い分けができるのでついつい全種類欲しくなってしまいますね。見た目重視なら小さい物も可愛い…でも機能性を考えるともう少し大きい方が…その日使用する物を選ぶだけでも楽しい時間になってしまいます。サイズだけではなく革素材も沢山種類があります。メジャーな物をご紹介します。
1:キャビアスキン
表面がつぶつぶ模様になっている見た目をしています。分かりやすく型押しがキャビアに似ていることが由来となっております。キャビアだからといってサメの革ではなく牛革です。素材の中でも固めになっているので傷もつきにくいですデメリットとしては重量感があるため、沢山荷物をいれると結構重くなってしまいます。
2:カーフスキン
生後6か月以内の子牛の革です。牛革の中で最も上質な素材と言われていてきめ細かく柔らかい素材となっており高級品に使用されることが多いです。こちらは先ほどのキャビアスキンと正反対で傷がつきやすい素材となっているため取り扱いには要注意です。パーティー向けのお鞄ですね。
3:ラムスキン
羊の革のことでこちらは生後1年未満です。それを超えるとシープスキンといって保湿性や柔らかさが変化してしまいます。ラムスキンもカーフスキンと同じく非常に柔らかい素材となっているため傷がつきやすいので取り扱いには注意が必要です。高級感を引き立てる光沢感がありシルクのようにとても手触りがいいため1度触ると虜になってしまう方も多いです。
まだまだ素材の種類はありますが、よく見ることになる物が上記3点ですのでまずはこの3点を抑えましょう。
まとめ
背景の多いシャネル、少し長くなってしまいましたが、いかがでしたでしょうか?お話の中からわかるようにシャネルマトラッセの需要は高くそれに伴い、高価買取が可能です。シャネルは沢山の女性を魅了してきた不変の価値があります。誕生した頃から不変の人気を誇り魅力がたくさん詰まっております。
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