シャネルの歴史について
シャネルはココ・シャネルが1909年パリ17区で開業した老舗ファッションブランドです。最初は女性用の帽子店としての開業でしたが、その人気から服装やアクセサリー、香水に至るまで発表し、ファッション界を牽引しました。しかし、1939年に勃発した第二次世界大戦の影響を受け、ほとんど全ての店を閉鎖します。
1954年にカンボン通りの店を再開させますが、1971年にココ・シャネルが死去し、シャネルの低迷期が訪れます。しかし、1982年にカール・ラガーフェルドがデザイナーに就任すると、シャネルの再興を成し遂げ、それ以降はトップブランドとしての人気を継続させていき、今に至っています。
シャネルのバッグの特徴
シャネルのバックの魅力は、古い価値観にとらわれず常に新しい価値観を与えてくれるデザインといえます。これは創設者であるココ・シャネルの価値観でブランドポリシーでもある「古い価値観にとらわれない女性像」を体現しています。
シャネルのコンセプトはあくまで自由で自立した女性としているため、ブランドバッグとしての主張は、あまり強くありません。しかし、奥ゆかしいシンプルでモードなデザインはどんな場面にも上品に使えるため、今でも世界中で人気があります。
シャネルのバッグには2つの分類がある
シャネルのバッグには大きく2つの分類があります。それが「ライン」と「形」です。
ラインというのは、そのブランドにおける製品シリーズを指します。シャネルだったら「マトラッセ」や「マドモアゼル」などがラインを指す言葉です。形というのは、そのバッグの形状を表します。例えば「ハンドバッグ」や「ショルダーバッグ」などです。
この2つを組み合わせることでマトラッセのチェーンショルダーバッグというように商品の詳細がわかります。
シャネルのライン一覧|計38のモデル紹介
シャネルは常に新しいデザインを追い求めているため、たくさんの人気ラインが存在しています。ここではその中でも特に有名な38種類のラインをご紹介いたします。買取相場はあくまでそのモデルの参考価格なため、素材や状態、サイズなどによって変わります。
マトラッセ
シャネルのラインの中で最も知名度が高く、「シャネルといえばコレ」と思われる方も多く、現在でも色褪せない人気を誇るのが「マトラッセ」です。ラムスキン、キャビアスキンと素材によって価格が異なりますが、どちらのラインであっても世界中で人気のある、シャネルの看板ラインです。
買取相場は〜480,000円となっており、人気商品のため高額買取が期待できるラインです。
マドモアゼル
「マドモアゼル」は縦のステッチラインが特徴のラインです。シンプルですが気品溢れる印象を与えてくれる、マトラッセとはまた違った魅力のあるラインです。マトラッセと同様、人気のラインの為、バッグは勿論のことお財布やパスケースなどの小物にも取り入れられています。
買取相場は〜400,000円となっており、マトラッセ同様に人気商品のため高額買取が期待できるラインです。
カンボン
「カンボン」はシャネルの本店があるカンボン通りが由来となっています。
マトラッセにシャネルの代表的デザインのココマークを大きくあしらった、大胆なデザインとなっています。大胆ではありますが、奇抜というより、品格あるシャネルのブランドイメージを壊さない上品なラインとなっています。2004年の発表以降、その大胆なデザインが人気を博しましたが、2010年に惜しまれつつ販売終了しました。現在販売されていないことから、中古市場を中心に人気が高まっています。
買取相場は〜180,000円となっており、古くても高額買取が期待できるラインです。
チョコバー
「チョコバー」は、板チョコを意味しており、名前の通りに板チョコのようなデザインをしているラインです。
マトラッセと同じ加工を施しているものが多いのですが、キルティングの向きがマトラッセはダイヤ型(ひし形)で、チョコバーは格子状となっています。豪快なネーミングですが、デザインはしっかりとシャネルのブランドイメージを壊さない、気品あるデザインとなっています。
買取相場は〜450,000円となっており、人気商品のため高額買取が期待できるラインです。
ドーヴィル
シャネルは1913年にフランスにあるリゾート地にブティックをオープンしました。そこの名前が由来となっているのが「ドーヴィル」です。キャンバス地なので、気軽に使えるカジュアルラインなのですが、高級感溢れる見た目から、海外セレブにも人気が高く、数多くの有名人が使っています。
買取相場は〜350,000円となっており、キャンバス地ながら人気が高く、高額買取が期待できるラインです。
コココクーン
「コココクーン」はモコモコとしたフォルムが特徴のラインです。
コココクーンは基本的にはナイロン地で出来ており、ドーヴィルと同様カジュアルラインとして扱われることが多い。一方で、キャビアスキンでできた高級仕様もあります。コクーン(繭)が表しているようにふっくらとした柔らかいデザインが人気です。
買取相場は〜100,000円となっており、気軽さから中古市場でも人気商品です。
タイムレスクラシック
「タイムレスクラシック」は、1955年の2月に発表されたシャネル初のチェーンバックである「2.55」を原型として復刻されたラインで、時代や流行に左右されない普遍的な美というのがこのラインの特徴です。特徴は革が編み込まれたチェーンストラップです。他にも中身が見えないように折り返しが付いていたり、細やかな配慮がちりばめられた、優しさあふれるラインとなっています。
買取相場は〜280,000円となっています。人気商品のため高額買取が期待できるラインです。
ボーイシャネル
「ボーイシャネル」は2011-2012秋冬コレクションで発表されたデザインです。それまでのシャネルのデザインとは一線を画す、直線的なデザイン・シックなトーンからクールな表情を見せてくれるラインとなっています。今までシャネルはエレガントさを追求していましたが、ボーイシャネルではエレガントさ以外の面を魅せてくれるラインです。
買取相場は〜450,000円となっていて人気商品なのが伺えます。
スポーツライン
「スポーツライン」はシャネルの中でもカジュアルラインの代表的な存在です。デザイン面でもカジュアルな雰囲気で革はほとんど使っていません。しかし、流石はシャネルというべきか、ディテールへのこだわりはしっかりとあるため、耐久性・耐水性に優れた機能性をもちながら、シャネル特有の上品さもあります。
買取相場は〜120,000円となっていて、普段使い用として人気が高いです。
マトラッセ 2.55
シャネルを代表するラインであるマトラッセの原型となったのが「マトラッセ2.55」です。1955年2月にシャネルの創業者であるガブリエル・シャネルによってデザインされました。マトラッセとの大きな違いとしては、ターンロック金具がココマークではなくシンプルな金具であること、チェーン部分にレザーが織り込まれていないことなどが挙げられます。
買取相場は〜500,000円となっています。流通数自体が少なく、希少価値が高いアイテムです。
1804 復刻トート
シャネルの「1804」は、発売以降に一度廃盤となった「ミディアムトートNo.1804」を復刻したトートバッグです。マトラッセを彷彿させるダイヤ型のキルティングと、カンボンラインのようなバッグ表面の大きなココマークが特徴で、オン・オフのどちらにも合う魅力的なデザインとなっています。
買取相場は〜180,000円となっています。人気商品のため高額買取が期待できるラインです。
エッセンシャル
CHANELのパリ本店で購入時のショッパーとして使われていた紙袋はとても人気があり、その声から生まれたトートバッグがこの「エッセンシャル」です。紙袋に比べて丈夫なカーフスキンレザーで耐久性があり、内側にはシャネルのコレクションをちりばめたポップなイラストが描かれています。
買取相場は〜150,000円となっています。人気商品のため高額買取が期待できるラインです。
ブリリアント
「ブリリアント」は2010年上海コレクションで登場したラインです。チェーンショルダーバッグに光沢のあるエナメル素材が用いられ、マトラッセを彷彿させるキルティングや、縦長ダイヤのマトラッセ模様となっているココマーク金具が特徴のデザインです。シンプルなデザインながらも細部まで美しい輝きを放つブリリアントは、その名にふさわしいラグジュアリーなラインです。
買取相場は〜180,000円となっています。人気商品のため高額買取が期待できるラインです。
アイコン
「アイコン」はシャネルの様々なモチーフが型押しされたデザインで2003年に発表されました。2007年にモデルチェンジされ、ポップなイメージが強く若い女性にも人気があるラインです。現在では廃盤になっていますが、根強い人気があり、中古市場でも品薄気味の商品です。
買取相場は〜60,000円となっています。なかなか中古市場にでてこないレアアイテムです。
トラベル
「トラベル」は1999年に発売されたナイロン素材でマトラッセ調のシックな格子柄のライン。軽くて丈夫なので普段使いなどもでき根強い人気があります。また、トラベルの名の通り、旅行カバンとしても優秀なため、旅行時のオシャレにも最適となっています。
買取相場は〜50,000円となっています。普段使い用にしている方が多いため、需要の高いアイテムです。
ニュートラベル
トラベルラインのわずか2年後の2001年に発売されたナイロンジャガードの格子柄が特徴の「ニュートラベルライン」。ピンクや水色やベージュなど様々なカラー展開がされ、持ち手にレザーなどを用いて使いやすく人気のラインです。他のシャネル製品に比べるとリーズナブルなのも特徴です。
買取相場は〜150,000円となっています。需要の高いアイテムなため、定価に比べて高価買取が期待できるアイテムです。
Vステッチ
「Vステッチライン」はその名の通りV字に刻まれたステッチが特徴のラインです。バッグのボディー部分とフラップ部分が重なった時もきれいにV字が続いているようになるため、印象に残りやすく魅力的なデザインとなっています。
買取相場は〜300,000円となっています。人気アイテムなため、高価買取が期待できます。
ワイルドステッチ
「ワイルドステッチ」はマトラッセのようにひし形のステッチが入っていますが、それを形作る糸が太いため、大きく印象が異なるデザインです。デザイン自体はひし形の格子状とシンプルですが、糸が太いため、縫い目のインパクトが強いラインといえます。
買取相場は〜150,000円となっています。人気アイテムなため、高価買取が期待できます。
ウルトラステッチ
「ウルトラステッチ」は上述したワイルドステッチよりも太い極太糸を使用したステッチが特徴のラインです。シャネルの代表的なダイヤ模様のデザインももはやステッチの方が飛び出して見えるほどです。買取相場は〜180,000円となっています。人気アイテムなため、高価買取が期待できます。
フレンチリビエラ
「フレンチリビエラ」は横長の長方形に大きめのフラップとココマークのターンロックがついたデザインが特徴のラインです。マトラッセのようなデザインもありますが、レザーに穴を空ける加工を施した、パンチングレザーを用いたデザインも有名です。
買取相場は〜400,000円となっています。スキンによって買取額が異なりますが、いずれも高価買取が期待できます。
ラグジュアリー
「ラグジュアリー」の最大の特徴は、ハンドル部分に使用するチェーンをバッグのボディにも組み込んだ斬新なデザインといえます。定番のブラック以外にもゴールドやシルバーといったカラーが展開され、カジュアルな形のバッグにゴージャス感を感じられるラインです。
買取相場は〜250,000円となっています。人気アイテムなため、高価買取が期待できます。
アンリミテッド
「アンリミテッド」は、バッグの全面に「CHANEL」「COCO」「COMBON」などのロゴやココマークのプリントが敷き詰められた斬新なデザインをしています。ポリエステル素材で出来ているため、非常に軽くて丈夫なカジュアルラインとなっています。
買取相場は〜150,000円となっています。素材がポリエステル素材のため、状態で大きく価格が変わりやすいですが、人気の高いアイテムです。
ココボタン
「ココボタン」はシャネルの代名詞であるココマークを丸いボタンにあしらった非常にシンプルなデザインのラインです。全体的に小物に多く使用されており、財布やカードケースなどが人気です。
買取相場は〜12,000円となっています。小物が多いため気軽にシャネルを使いたい方に人気のラインです。
バイシー
「バイシー」はキャンバス素材にロゴが無造作に配置されたカジュアルなラインです。キャンパス素材のため軽く、スポーティなデザインに加えてシャネルのバッグとしては比較的リーズナブルなことから普段使いにも適しています。しかし残念ながら現在は廃盤になっています。
買取相場は〜80,000円となっており、廃盤ながら人気の高いアイテムです。
アイスキューブ
「アイスキューブ」はライン名の通り、PVC素材で氷の結晶を表現したデザインです。キラキラした質感とチェーンショルダーがゴージャスがあり、バッグだけでなく財布などでも人気の高いラインとなっています。
買取相場は〜150,000円となっています。もちろん財布やバッグのようにアイテムによって買取額は上下します。
ウィンドウズ
「ウィンドウズ」はシャネル本店の窓から見える景色をイラストにしたデザインのラインです。キャンバスやビニール素材が使われており、リーズナブルな価格で展開されています。バッグやポーチに使用され、そのカジュアルさから根強い人気があります。
買取相場は〜60,000円となっており、コストパフォーマンスが良いため、人気の高いアイテムです。
セントラルステーション
「セントラルステーション」は、2007年にマンハッタンのグランドセントラル駅で行われたコレクションの記念モデルで、リゾート地でバカンスを楽しむ人に向けたクルーズコレクションとして限定ラインです。列車の柄が大胆にデザインされた他のシャネルラインにはないデザインで、限定モデルのため流通数も少なく、人気が高いです。
買取相場は〜120,000円となっており、希少価値が高く、高額査定が期待できるアイテムです。
ビコローレ
「ピコローレ」は、マトラッセのようなダイヤ柄ですがキルティングではなくレザー素材に2重のステッチで施したデザインのラインです。カラー展開はブラック・ブラウン・ベージュ・グレーなどベーシックなものが中心になっています。
買取相場は〜280,000円となっており、人気アイテムなため、高価買取が期待できます。
ガールシャネル
「ガールシャネル」はレディースのジャケットをバッグにそのままデザインしたような特徴をもつラインです。ボタンやポケットなども忠実に再現していながら、使いやすくデザインされているのは流石シャネルといえます。ボーイシャネルと対になっていそうなライン名ですが、デザインは大きく異なっています。
買取相場は〜350,000円となっており、人気アイテムなため、高価買取が期待できます。
ガブリエル ドゥ シャネル
「ガブリエル ドゥ シャネル」はバッグのボディはしなやかなレザーで格子柄のキルティング加工、ボトム部分には硬質なレザーと異なる素材を使用したラインです。ホーボーバッグが代表的なアイテムです。
買取相場は〜280,000円となっており、人気アイテムなため、高価買取が期待できます。
バイアスステッチ
「バイアスステッチ」は言葉の意味の通り斜めストライプのステッチが施されたデザイン。格子状のデザインが多い中で一風変わったスタイリッシュなラインです。買取相場は〜250,000円となっており、人気アイテムなため、高価買取が期待できます。
バブルキルト
「バブルキルト」は、マトラッセをふっくらとさせた、モコモコとした泡のようなデザインが特徴の比較的新しいラインです。手触りがよく、丸いシルエットが可愛いと人気が高く、状態の良いものだと買取価格は高くなる傾向にあるラインの一つです。
買取相場は〜320,000円となっており、人気アイテムなため、高価買取が期待できます。
カメリア
「カメリア」はココシャネルが愛したカメリア(ツバキの花)を全面に配置したデザインで、シャネル設立当初から応用され続けている大人気のラインです。一輪の大きなカメリアを配置したシンプルなものと、大小様々なカメリアを花畑のようにちりばめたデザインなど幅があり、バッグだけでなくアクセサリーなどの小物類も人気があります。
買取相場は〜200,000円となっており、人気アイテムなため、高価買取が期待できます。
バタフライカメリア
カメリアの派生ラインともいえる「バタフライカメリア」はカメリアの中心部分にココマークの金具をワンポイントで使用したラインです。ココマークがアクセントとなり、カメリアとは全く違う印象を与え、シンプルながらシャネルのこだわりが感じられるデザインとなっています。
買取相場は〜300,000円となっており、人気アイテムなため、高価買取が期待できます。
シャネルリボン
「シャネルリボン」はメタリック加工されたカーフレザーにステッチのリボンとワンポイントのココマークが特徴のラインです。カラフルなカラー展開とシワ加工のヴィンテージ風な質感が人気です。
買取相場は〜200,000円となっており、流通数が少ないわりに需要が高いため、高価買取が期待できます。
メイクアップ
「メイクアップ」は、ファンデーションケースをモチーフにデザインされた珍しい形のラインです。パテントレザーのエナメルによってプラスチックの光沢まで忠実に再現された質感が魅力です。
買取相場は〜10,000円となっています。小物の種類も多く、気軽にシャネルを使いたい方に人気のラインです。
パリビアリッツ
「バリビアリッツ」はキャンバス素材を使用しているラインなのでカジュアル系と思われがちですが、ラグジュアリー感あふれるラインになっています。名前の由来はシャネルにゆかりあるリゾート地のビアリッツからとられています。
買取相場は〜150,000円となっており、流通数が少ないわりに需要が高いため、高価買取が期待できます。
コスモスライン
「コスモスライン」はビコローレと同じような2重のダイヤ柄ですが、コスモスラインは型押しされているのが特徴のラインです。主にショルダーバッグやウエストバッグ、財布などに使用されています。
買取相場は〜380,000円となっており、流通数が少ないわりに需要が高いため、高価買取が期待できます。
まとめ
今回、シャネルの様々なラインについてご紹介しました。シャネルには定番のラインに加えて、様々なラインがあります。定番のマトラッセを見て、自分には合いそうにないな、と思ったとしても、今回ご紹介した中にご自身の琴線に触れるものもあったのではないでしょうか。ぜひ、好みのシャネルを見つけてみてください。