ダイヤモンドの価値と希少性
ダイヤモンドは、原石にカット(研磨)を施すことで、その美しい輝きを目にすることのできる宝石です。ダイヤモンドだからと言って何でも良いわけではなく、宝石として流通されるグレードのダイヤモンド原石は、総採石量の15~20%程度しかありません。この原石にカットを施し、さらに選び抜いたダイヤモンドが、ブランドジュエリーに採用されたり、高級ジュエリーとして店頭を飾ったりすることになるのです。また、大きな塊(かたまり)で宝石質のダイヤモンドが産出されることはほとんどなく、これまでの歴史の中でお目見えした巨大なダイヤモンドは、数えられるほどしかありません。そのように考えますと、「ダイヤモンド=希少価値はない」と単純に片付けられるお話ではないことが、お分かりいただけるのではないかと思います。