サントス ドゥ カルティエってどんな時計!?
・品名:サントス ドゥ カルティエ LM
・品番:WSSA0018
・ムーブメント:自社製自動巻きメカニカル
・キャリバー:1847MC
・パワーリザーブ:約40時間
・ケース:LMサイズ
・ケース:ステンレススティール/防水:10気圧(100m)
・ストラップ:ステンレススティールブレスレット(交換可能なレザーベルト付属)
・参考価格:¥825,000
”サントス”はこれまでのカルティエウォッチの歴史の中でも多くの種類があります。何を隠そう、実はこの”サントス”というのが最初に述べた、世界初の男性用腕時計なのです。カルティエの時計の文字盤にはわかりやすい特徴があります。その当時、今よりも技術が発展していないにもかかわらず、今で言う「コピー商品」が出回りました。それを防止するためにカルティエが取った対策は隠し文字です。
ダイヤルのローマ数字の7or10の部分に【CARTIER】の文字が隠されています(今回は7の部分)。また、分読みし易くする為でもある線路目盛り、アラビア数字の傾きも特徴の一つと言えます。また、宝飾ブランド発祥のこだわり部分でもある、七角形のリューズにファセットが施されたシンセティックスピネル(ブルー)がエレガントさを表現してくれます。
角に丸みを持たせ、キレイな曲線を描くラグもこの”サントス ドゥ カルティエ”の大きな特徴の一つと言えます。また、ケース自体がキレイな曲線を描いており、腕へのフィット感は極上のモノになっており大きさが目立ちにくいデザインとなっています。
そしてこのモデルの最大の特徴と言えるのがブレスレットです。このモデルには付属のレザーストラップがあるのですが、ブレスにもレザーにも「クイックスイッチ」にと呼ばれるボタンが付いており、ワンタッチで、自分でベルト交換ができる仕様になっているのです。更に、ブレスレットには「スマートリンク」と言う機能が備わっており、コマ調整も工具を使用せず自分で簡単にできてしまうのです。こういったところからも、カルティエが多くの人に愛され続け、歴史を作ってきたということが見て取れます。是非、この歴史の詰まった時計からカルティエの魅力に足を踏み入れてみてください。
芸能人着用モデル
●稲垣啓太
モデル名:サントス ドゥ カルティエ ウォッチ
型番:WGSA0011
参考価格:2,085,600円
曲線の美しさが特徴的なモデルで、18Kピンクゴールド製の7角形リューズというデザイン性も光ります。
●ジョニー・デップ
モデル名:カルティエ エクストラフラット バロンブルー(廃盤品)
型番:W6920055
参考価格:約190万円
●ティノ・シュスター
モデル名:カルティエ カリブルドゥカルティエ
型番:Ref.W7100041
参考価格:約90万円
●カンニング竹山
モデル名:カルティエ タンクMCオートマティック
型番:Ref. W5330004
参考価格:84万4250円
着用腕時計は「W5330004」だと思われます。自社開発ムーブメントを搭載しており、ケースバックはシースルーバックを採用しています。長方形フォルムは美しさを感じさせるデザインです。
●ジェシカ・アルバ
モデル名:カルティエ サントスガルベ
型番:Ref. w20012c4
参考価格:約80万円
●米倉涼子
モデル名:タンク フランセーズ ウォッチ
型番:Ref. W2TA0003
参考価格:654,500円
着用するモデルはタンク フランセーズウォッチです。女性でも使いやすいブレスレット感覚で着けられる腕時計です。
●宮里藍
モデル名:カルティエ サントスガルベ
型番:Ref.W20103C4
参考価格:約50万円
●田中みな実
モデル名:カルティエ タンクフランセーズ
型番:W51008Q3
参考価格:379,500円
10年くらい前から愛用しているCartierタンクフランセーズを着用されています。
●ハリソン・フォード
モデル名:カルティエ タンク ソロ
型番:Ref. WSTA0028
参考価格:291,500円
ハリソン・フォード着用のカルティエ腕時計はタンクソロウォッチです。シンプルで控えめなデザインはどんなシーンでも使えるウォッチですので定番商品として定着しています。
●玉森裕太(Kis-My-Ft2)
モデル名:カルティエ マストタンクLM
型番:681006
参考価格:239,900円
CMにて着用されていた腕時計です。古いモデルのためおそらく本人の私物と思われます。
●ヴァレンティノ・ガラヴァーニ
モデル名:カルティエ バロンブルー イエローゴールド
型番:不明
参考価格:不明
カルティエ サントスの誕生と魅力
高級時計を購入する際、選択の要所は人ぞれぞれでしょう。機能を第一に考える方もいれば、デザイン性重視の方もいます。また、ネームバリューやステータスも大切ですね。その全てを兼ね備えた時計の一つに、カルティエ サントスがあります。カルティエは20世紀初頭、腕時計がまだ一般に普及していない時代に銘パイロットウォッチ「サントス」を輩出し、腕時計の黎明を担った存在として時計業界では有名です。ただ、カルティエの出自はジュエラー、そのイメージが強いため、高級時計ってどうなの?などと躊躇してしまう方を見かけます。
ロレックスやオメガじゃ人とかぶる、野暮な時計はしたくない、そんなうるさい男の腕に、カルティエ サントスはいかがでしょうか。カルティエは、ジュエリーメーカーとしては非常に稀有な歴史を辿ってきたブランドです。1847年、創業者のルイ=フランソワ・カルティエが師匠からジュエリー工房を受け継ぎ、フランス パリで事業をスタートさせたことが全ての始まりです。その美しく精緻なジュエリーにヨーロッパ全土の王侯貴族が魅了されることとなり、創業からほどなくして「王の宝石商 宝石商の王」の呼び名をほしいままにしました。
一方で経営の才能にも秀でており、ジュエリーのみならずシガレットケースなどの日用雑貨と言った、事業の多角化も積極的に行っていきます。そんな中、三代目ルイ・カルティエは、友人のアルベルト・サントス=デュモンから、ある依頼を受けます。このアルベルトも一風変わった人物で、ブラジル出身の貴族であり、発明家であり、かつ飛行家でした。そんな彼が「飛行機の走行中、操縦桿から手を放さずに時間を確認できる時計が欲しい」という依頼をルイ・カルティエに出したのです。今で言うところの「パイロットウォッチ」の所望ですね。確かに当時の主流は懐中時計で、いちいち懐から手元に持ってこなくてはならず、操縦中だと危険を伴います。
こうして1904年に生まれたのが今回紹介したサントスです。腕時計がいつ始まったのか、には諸説ありますが、既に腕に時計を巻く、という発想は比較的行き渡っていました。しかしながらこのサントスのすごいところは、ただ懐中時計にベルトを通しただけでなく、きちんとしっかりしたラグを備えてベルトとケースを固定するとともに、腕に巻いて美しいデザインを確立していたところにあります。また、サントスが開発されるまでは、腕に時計を巻くのは主に女性で、ジュエリーアクセサリーのような様相を呈していました。つまり、パイロットウォッチ、および男性用の腕時計を開発し、以降急速に普及させたのはこのカルティエ サントスであることを示唆します。
当時、現在にも続く様々の時計メーカーが存在していました。ロレックスが誕生したのもこれと同時期です。にもかかわらず、ジュエラーであるカルティエが現代の腕時計の黎明を作った・・・あまり知られていませんが、実はこういった歴史的事実があります。その後1911年に市販化されて以降、今なおカルティエのフラグシップとして君臨しています。
特徴としては、オリジナルから踏襲したスクエアケースです。ちなみにスクエアケース自体も、当時としては異例中の異例です。昔のモデルって丸形が多いですよね。しかしながら斬新なデザインを良しとするカルティエは、あえてスクエアを採用しています。
また、ベゼルとブレスレットに打たれたビスがもう一つの特徴ですが、これは飛行機のボディに使われるネジをイメージしているという説もあります。フォルムなどモダンな印象が強いですが、非常に薄型で上品なケースを使っている側面も見られます。そのためドレッシーな衣装との相性も良く、アルベルトが愛したスーツスタイルにこそ映える時計と言えるでしょう。
なお、カルティエはタンクフランセーズやタンクソロなどを始めとしたタンクシリーズや2010年から始まったメンズ専用ラインのカリブル ドゥ カルティエも高名です。でもここまで紹介してきたように、実はサントスこそがカルティエの時計製造の始まりであり、シンボルと言えるのです。
まとめ
歴史が詰まったブランドから展開される時計は、やはり素敵ですね。今回の記事でカルティエに少しでも興味を持っていただけたら幸いです。