カルティエの歴史
1847年
フランス人宝石細工師のルイ=フランソワ・カルティエは、師であるアドルフ・ピカールからジュエリー工房を引き継いだ形で創業されました。
1859年
ナポレオン3世の妻であるウジェニー皇后を顧客にするなど、上流階級の顧客を獲得することに成功します。当時のカルティエは、建築や芸術を取り入れた折衷主義のデザインを用いており、現代とは違った作風で個人顧客を中心に営業していたようです。
1898年
2代目であり創業者でもあるアルフレッド・カルティエの息子ルイを共同経営者に迎えたところから、世界的なブランドへと進化を遂げるようになっていきます。
1900年代
その勢いは加速し、1904年にはすでにイギリス王国のエドワード7世が【Jeweller of Kings・King of Jewellers / 王の宝石商・宝石商の王】と、評価するほどの地位を確立していました。1921年まで毎年のように各国の王族を顧客にしていきます。
主な王族は、ポルトガル国王カルロス1世・スペイン王国アルフォンソ13世・ロシア皇帝ニコライ2世・シャム王国ラーマ5世・イギリス国王並びにインド皇帝エドワード8世などとなっています。
その後は、カルティエ・ロンドン支店、カルティエ・ニューヨーク支店を出店し、日本にもブティックを開店させるなど、世界的な企業への道を突き進みます。
1979年
事業再編成が行われ、カルティエ・パリ、カルティエ・ロンドン、カルティエ・ニューヨークの親会社として、カルティエ・モンドが設立されます。
1993年
スイス・ジュネーヴを拠点とする「リシュモン(仏:Compagnie Financière Richemont SA)」の傘下に入り、現在に至ります。リシュモンとは、世界ラグジュアリー3大グループの一角であり、世界最大級のコングロマリット(多業種複合企業体)です。
現在でもセレブや芸能人が愛用しているため、日本でも非常に人気があるブランドとなっており、よく結婚指輪や婚約指輪などで多く使われているのを、皆さんもご存じかと思います。
カルティエのアイコン「トリニティ・リング」とは
ルイ・カルティエによって1924年に誕生したコレクションです。3種類のゴールドを使用した3連リングであり、それぞれに意味があります。「ホワイトゴールドは友情」、「ピンクゴールドは愛」、「イエローゴールドは忠誠」を意味しているとされています。
トリニティ・リングは、身に着けた方にとって最も大切な絆を象徴するジュエリーとなっています。シンプルな金属のみで手の届きやすい価格の定番デザインもあれば、それぞれにダイヤを散りばめた高級感たっぷりのラグジュアリーリングなど、予算に合わせて選択出来るのも魅力の一つだと言えます。
世界初の一般量産型腕時計「サントス ウォッチ」とは
ラウンド型の懐中時計が主流であった時代に、スクエア型の腕時計を初めてつくりだしたのはカルティエでした。
20世紀初頭まで時計といえば懐中時計が一般的であり、当時の腕時計はサイズが小さくて視認性に劣っていました。また精度も悪く、そのため懐中時計と違って、まったく普及していませんでした。飛行家であるアルベルト・サントス・デュモンから、「飛行中に操縦桿から手を放さずに使える時計を開発してほしい」と依頼を受けます。
こうして1904年に誕生した「サントス(サントス ドゥ カルティエ / Santos De Cartier)」は、腕に着ける時計として初めてデザインされたウォッチとして知られています。2004年には生誕100周年を記念して、「サントス100」が販売されるなど、これまでに様々なデザインのサントスウォッチが販売されています。
まとめ
カルティエは、しっかりとした歴史のある腕時計や誰もが憧れる高級ジュエリーブランドとして人気です。愛を誓った大切な方への贈り物やご自身が一生使えるジュエリーとして「カルティエ」をコレクションされてはいかがでしょうか。