目次
カルティエ「ラブコレクション」とは
カルティエの「ラブコレクション」は1970年代にニューヨークで誕生し、現在でも世界中の夫婦や恋人に支持されている人気コレクションです。ラブコレクションの特徴はなんといっても、等間隔に施されているビスモチーフといえるでしょう。
これは、過去にヨーロッパの兵士たちが自身の妻に貞操帯をつけさせていたという伝説から着想を受け、そのカギであるビスをモチーフにデザインされたものです。そのため、ラブコレクションは「愛の絆」や「束縛」といった背景をもつため、永遠の愛を誓う恋人たちに支持されているのです。
カルティエ「ラブリング」とは
カルティエのラブリングは上述したラブコレクションの中のひとつで、3.6〜5.5ミリ幅のやや厚みのあるリングにドライバーで留められたビスモチーフが永遠の強い絆を象徴するため、婚約指輪や結婚指輪の定番として人気があります。
1970年代のニューヨークで生まれた「LOVE」コレクションは、自由な愛のシンボルです。このジュエリーは、さまざまな解釈をすることで身に着ける人それぞれのアイデンティティの表明となります。変わらぬ愛をそこに封じ込めて。
カルティエの「ラブリング」の意味
ラブリングには4つの意味が込められており、「愛の絆」、「束縛」、「永遠の愛」、「変わらぬ愛」があります。
ラブコレクションに込められている「あなたは愛のためにどこまでいけますか?」というテーマに沿って、持つ人それぞれが自分の解釈で愛を証明できるラブリングはラブコレクションの中でも特に愛を象徴しているといえます。
カルティエ「ラブリング」の種類と選び方
ラブリングには素材や指輪の幅、宝石の有無などによって、様々なアイテムがリリースされています。たくさんの種類があるため、どれを選んだらいいのかがわからないという人も多いです。そこで、ここではラブリングの種類について簡単にご紹介します。
【素材】
ラブリングに使われている地金は金もしくはプラチナが使用されています。金素材はK18のカラーゴールドが用いられており、ホワイトゴールド、イエローゴールド、ピンクゴールドの3種類がリリースされています。プラチナ素材はPt950が素材となっており、金素材のものよりも販売価格が高い傾向にあります。
ラブリングに用いられている素材 | |
プラチナ(Pt) | ブライダルリングの定番素材で、落ち着いた白銀色の輝きが着ける時間の長い結婚指輪と相性抜群です。 |
ホワイトゴールド(WG) | プラチナと似ていますが、こちらは金にパラジウムなどを混ぜて白銀色にした合金です。割金によってプラチナ製よりも耐久性が高くなっています。 |
イエローゴールド(YG) | いわゆる金色の素材で、どんな衣装にも負けない華やかな印象を与えます。 |
ピンクゴールド(PG) | 肌馴染みがよく、女性人気が特に高い素材になります。色違いのペアリングで楽しむのも人気です。 |
【価格】
ラブリングは素材や宝石の有無によって販売価格が大きく差があるアイテムです。以下は2024年1月現在、カルティエで販売しているラブリングの価格になります。
アイテム名\素材 | プラチナ | ホワイトゴールド | イエローゴールド | ピンクゴールド |
ラブウェディングリング | 396,000円 | 202,400円 | 189,200円 | 189,200円 |
ラブウェディングリング(1Pダイヤ) | - | 385,000円 | 358,600円 | 358,600円 |
ラブウェディングリング(8Pダイヤ) | - | 676,500円 | 632,500円 | 632,500円 |
ラブウェディングリング(パヴェダイヤ) | - | 1,188,000円 | 1,108,800円 | 1,108,800円 |
ラブリング | 605,000円 | 315,700円 | 294,800円 | 294,800円 |
ラブリング(ハーフダイヤ) | - | 665,500円 | 621,500円 | 621,500円 |
ラブリング(フルダイヤ) | - | - | - | 929,500円 |
ラブリング エクストララージ | - | 616,000円 | 577,500円 | - |
ラブリングスモールモデル | - | 797,500円 | 748,000円 | 748,000円 |
ラブリング ソリテール | トップの宝石によって変動 | トップの宝石によって変動 | トップの宝石によって変動 | トップの宝石によって変動 |
カルティエ「ラブリング」おすすめの着用方法
カルティエのラブリングは婚約指輪と結婚指輪、どちらにもおすすめできます。愛の象徴ともいえるコレクションでファンも多いリングなので、特別な指輪にもぴったりです。婚約指輪には大きなブリリアントカットのダイヤが印象的なラブソリテール、日常使いの結婚指輪には細身のラブウェディングリングなど、着用場面によっても選択することができます。
重ね着けも素敵なラブリング
婚約指輪や結婚指輪として使用する以外に、重ね着けすることでおしゃれに着用することができます。歌手の浜崎あゆみさんが重ね着けしているが話題になったことをご存知の方も多いと思います。それ以外にもSNSでは注目のインフルエンサーがラブリングの重ね着けショットをアップしています。
重ね着けの例を挙げると、ゴールドのラブリングに一粒ダイヤのソリテールを重ね着けしたものや、ラブリングと他ブランドのリングを重ね着けしたもの、色違いのラブリング同士を重ね着けしたものがあります。
このように合わせるリングによって感じる印象が変わるので、いろいろなリングで試してみるのも楽しそうですね。
カルティエ「ラブリング」の人気モデル10選
カルティエには様々なアイテムがリリースされていますが、ここではその中でも特に人気の高いモデルを10点ご紹介します。
ミニラブリング ピンクゴールド 1Pダイヤ
ミニラブリングはラブ ウェディング リングともよばれており、結婚指輪や婚約指輪に人気のモデルです。ダイヤモンドは0.02カラットと小粒ながら、品質の高い厳選されたものを中央に1石あしらい、見る人にやさし気な印象を与えるピンクゴールドで仕上げたアイテムです。ピンクゴールドは肌の透明感を際立たせ肌馴染みの良い色合いなので、どんなファッションにも馴染み、普段使いにも最適といえ、特に女性の方に人気の高いアイテムとなっています。
ミニラブリング プラチナ
ビスモチーフのみがデザインされた、シンプルなミニラブリングです。ダイヤモンドなどの宝石類がセッティングされていないため、指馴染みがよく、プラチナ特有の輝きが映えます。
プラチナは酸や塩基による影響を受けにくいため、汗や化粧品などの影響がなく、長時間身につけていても変色しにくい特徴があります。さらにラブリングに用いられているプラチナはPt950と非常に純度が高いため、金属アレルギーを起こしにくい点も人気といえます。
ラブリング イエローゴールド ハーフダイヤ
ラブリングシリーズのハーフダイヤモデルはビスモチーフとダイヤモンドが交互にあしらわれたリングです。イエローゴールドの華やかさに透明感のある上質のダイヤモンドが良く映えています。
黒やグレー系統のファッションの差し色として活躍し、手元が明るい印象を与えてくれます。価格はビスモチーフのみのものよりもダイヤモンドの分高くはなりますが、人気の高いモデルとなっています。
ラブリング LOVEロゴ ピンクゴールド
このアイテムは2006年にクリスマス限定品として販売された、特別仕様のラブリングです。特徴はなんといってもリングの2か所に「LOVE」の文字があしらわれている点です。限定品という事もあり、新品を入手する事は難しいですが、その遊び心溢れるデザインから人気が高く、二次流通でもよく見かけますので、チェックしてみてください。
ラブリング ホワイトゴールド フルダイヤ
ビスモチーフの代わりに、ダイヤモンドを6石セッティングしたゴージャスなラブリングです。ダイヤはカルティエが厳選した最高品質のものを使用し、透明感のあるダイヤとホワイトゴールドの落ち着いた輝きが上品に映えます。
フルダイヤなため豪奢なイメージがありますが、ダイヤモンドとホワイトゴールドの色味が馴染むため、過度に華美にならず、男性でも身に着けやすいといえます。ホワイトゴールドの軽さも相まって、日常生活でもストレスなく着用可能なアイテムです。
ミニラブリング イエローゴールド パヴェダイヤ
ビスモチーフを引き立てるために、小さなダイヤモンドを敷き詰めたゴージャスなパヴェデザインのミニラブリングです。敷き詰められた総数は88個、計0.31カラットのダイヤモンドがどの角度から見ても透明感や輝きが同じように見えるよう、品質を厳選され使用されています。
パーティードレスなどの華やかな衣装にも負けない強さがありながら、カジュアルなファッションにもよく馴染み、幅広いファッションで楽しむことができるアイテムです。
ビーラブリング ピンク×ホワイトゴールド
ビーラブリングはカラーの異なる2つのラブリングを斜めにクロスさせたデザインのリングです。幅3.8mmの細目のリングが重なり合う事で、程よいボリューム感と立体感を見る事ができます。それぞれのラブリングには、ダイヤモンドとビスモチーフが交互にあしらわれており、地金2種とダイヤモンドの計3種のコントラストが美しく輝くデザインとなっています。
指輪事態に立体感があるため、指を美しく見せてくれる効果があるため、女性に人気のアイテムとなっています。
ラブリング エクストララージ イエローゴールド
ラブリングエクストララージはダイヤなどを用いず、ビスモチーフのみのシンプルなデザインをしています。このリングの特徴はなにより、その大きさです。リング幅は11.1mm重さは約15gと通常のラブリングと比べると2~3倍の大きさになります。
通常のラブリングに比べてビスデザインが大きくなっているため、リング自体の大きさも相まって存在感抜群です。ビスモチーフが目立つデザインのため、カルティエのリングとひと目でわかりステータス性が高いことも魅力といえます。
シークレットラブリング ピンク×ホワイトゴールド
シークレットラブリングは大きさとカラーが異なる2つのラブリングが重なっているデザインをしています。内側のリングは回転させることが可能で、LOVEのモチーフがあしらわれています。
回転させた状態で紐やチェーンを通すことでペンダントトップとして利用する事もできます。シンプルなデザインに様々な遊び心を加えた人気の高いアイテムです。
アストロラブリング イエローゴールド
アストロラブリングは1999年にクリスマス限定モデルとして発売されたモデルです。シンプルなラブリングに見えますが、リング側面に切れ目が入っているのがわかると思います。じつはこのリングは3重構造になっており、切れ目に合わせて捻ると右側のような球体状に変形させることができます。
この状態で紐など通すことでペンダントとしても利用可能となります。指輪単体としてもリング幅が7mmあるため、しっかりと存在感をだせるアイテムです。
カルティエ「ラブリング」を着用している有名人
【安室奈美恵さん】
ラブリング人気の火付け役といわれているのが安室奈美恵さんです。1997年に当時人気絶頂中だった安室さんの結婚発表は当時大きな話題となりました。その会見の際に結婚指輪としてつけていたのがプラチナのラブリングでした。当時は安室さんのファッションを真似する通称「アムラー」と呼ばれる女性たちがたくさんいたため、ラブリングは日本で一大ブームとなりました。
【浜崎あゆみさん】
浜崎さんはラブコレクションの愛好家として知られており、単品での着用はもちろん、複数のラブリングを重ねてコーディネートしたり、リングだけでなくブレスレッドを着用している場面もよく見受けられます。
【桐谷美鈴さん】
桐谷美玲さんは2016年の誕生日にご主人からプレゼントされたピンクゴールドのラブリングをよく利用されています。でっぱりがないため、どこかに引っ掛けたりする心配がなく、気軽に身に着ける事ができるジュエリーとして重宝しているそうです。
カルティエ「ラブリング」の刻印サービス
カルティエのラブリングは結婚指輪や婚約指輪として利用される事も多いアイテムです。そんな特別なジュエリーだからこそ、記念日やお互いのイニシャルなどを刻みたいと考える方も多いと思います。カルティエではそんな要望を叶えるために、ラブリングの裏面に刻印(文字彫り)のサービスを無料で行っています。専用のジュエリーとしてあなただけの文字を刻んではいかがでしょうか。
カルティエ「ラブリング」のよくある質問
カルティエのラブリングは人気のあるアイテムですが、カルティエという事もあり、けっして安価な買い物ではありません。そのため購入の際に疑問に感じることもあると思います。そこで、ここではよくある質問をご紹介します。
「ラブリング」と「ミニラブリング」の違いは?
ラブリングとミニラブリングは写真などでパッとみると同様に見えます。しかし、実際には違いがあり、リングの幅に差があります。スタンダードなラブリングは幅が5.5ミリありますが、ミニラブリングはそれよりも細い3.6ミリとなっています。
ミニラブリングは、商品名として「ラブ ウェディング リング」の名称で取り扱われており、ペアリングの女性用としても人気があります。これ以外にもエクストララージやスモールモデルなどのアイテムもあります。
ラブリングはダサい?時代遅れ?
1983年に発表され、その後、日本でも大流行したカルティエラブリングですが、人気が一時下火になったのも相まって、「時代遅れ」や「ダサい」といった評価をされる場合があります。しかし、そんなことはなく、最近では通常の使用のみでなく、重ね着けアイテムとしても注目されています。
地金の異なるカルティエラブリングを重ねたり、他のブランドジュエリーと組み合わせても見劣りする事なく存在感を出すことができます。現在でも人気コレクションとして長く愛されているアイテムなので、これからも同様の人気が続くと思われます。
ラブリングを自分で買うのは変?独身でも大丈夫?
自身のご褒美などの目的で、カルティエのラブリングを購入したいと考える方が一番気になるのは、恋人がいなくても買っていいのかなという部分ではないでしょうか。たしかに、ラブリングは結婚指輪などのイメージが強いため、躊躇してしまう気持ちもわかります。しかし、ラブリングは上述したように重ね着けなどを行う事でファッションアイテムとして用いられることも少なくありません。
自分用のご褒美として買う人もおり、店舗で買う場合はスタッフさんがしっかりと対応してくれ、自分の要望にあったラブリングを購入することができますので、安心して自分用のラブリングを購入してください。
まとめ
今回はラブリングについてご紹介しました。時代遅れなどといわれる事もあるラブリングですが、その人気は現在でも根強く残っており、今後もその人気は続くと思われます。最近ではファッションアイテムとしても注目を集めているラブリングを今回を機に入手してみてはいかがでしょうか。