ヴァシュロンコンスタンタンの歴史
ヴァシュロンコンスタンタンは1755年にスイスで創業した老舗時計ブランドです。ちなみに同じく世界三大時計ブランドに名を連ねるパテックフィリップが創業1839年、オーデマピゲが1875年ですから、歴史では頭一つ飛びぬけていると言えるでしょう。現在ではカルティエやIWC,ランゲ&ゾーネ等とともに、リシュモングループ傘下に加わります。
同社は創業以来、世界大戦やクォーツショックといった荒波の中にあっても一度として経営を絶やしておらず、このことから世界最古の時計メゾンの一つとしての呼び声も高いですね。ヴァシュロンコンスタンタンが随一の歴史・屈指の時計製造とともに評価されるもう一つの理由として、「老舗でありながら今なお革新的」ということが挙げられます。
その事例は枚挙にいとまがありませんが、象徴的な偉業は2015年には創業260年を記念し、「世界一複雑な機械式懐中時計」として実にパーツ数2826個・57もの複雑機構を搭載させたRef.57260を発表したことではないでしょうか。その後も複雑機構に関しては他の追随を許さない発展を遂げ、2019年には「振動数の異なるテンプを二つ搭載させ、使用に応じて切り替えを行える」という驚くべきツインビート・パーペチュアルモデルを発表しました。
これは「永久カレンダーの実用性を担保するために、約65日間のロングパワーリザーブを実現」することが目的でしたが、その壮大な革新性とそれを実現してしまう設計力・技術力に、時計業界が騒然となったことは言うまでもありません。また、2018年には「モダンなのにクラシック」なフィフティーシックス、2020年にはレディース専用ラインとなるエジェリーを発表します。老舗の看板を掲げ続けながら、時計業界の針を進める理念こそがヴァシュロンコンスタンタンの歴史であります。
日本の店舗でヴァシュロンコンスタンタンを買う時の注意とは?
正規品は正規店で購入するので“確実”に本物を購入することができます。並行輸入品や中古品では「偽物かもしれない」という不安や、他の人から「安いなら偽物なのでは?」と聞かれることがあったりします。ですが、正規品であればそのような心配は一切ありません。なので、変な心配をしたくないというのであれば、正規品で選ぶようにしましょう。
また、ヴァシュロンコンスタンタンは商品の品薄が続き、正規店での購入は難しい状況となっています。6カ月待ちは覚悟しておいたほうがいいでしょう。並行輸入品の一番の特徴はその価格にあります。正規店では定価が決められているため、定価以下の価格で売られることはありません。しかし、並行輸入品の場合には定価を気にすることなく売ることができますので安く仕入れすることができれば、安く販売することができるのです。
仕入れのルートは海外正規店や海外並行輸入店、海外バイヤーからの直接買い付けなどさまざまです。このルートが強い業者ほど安く新品を販売しています。また、正規店であれば品切れとなってしまいますが、並行輸入店であれば売れるモデルはラインナップを多く仕入れ、常に在庫があるようにしています。なので、正規店よりも商品が豊富という特徴もあるのです。なので、「購入金額を抑えたい」「いろんな商品を見てから決めたい」というような方であれば、並行輸入品がおすすめです。
まとめ
ヴァシュロンコンスタンタンに関して解説させて頂きました。雲上時計と言われるだけあり、価格帯も尋常ではありません。しかし手にした場合、人生最高の1本になることは間違いなく、生涯に渡って使い続けるそんな時計になると思います。
また2022年現在でもロレックスをはじめオートマティックの高級時計は相場が上がり続けています。今後も上昇する予測ができますので、買い時の見極めが大事かもしれません。本稿をお読みになって、少しでも高級時計の世界に興味を持っていただけたら幸いです。