世界三大時計:パテックフィリップ
世界三大時計のなかでも筆頭格と見なされるのがパテックフィリップです。1932年に誕生し、時代を超えて受け継がれている丸型ケースのカラトラバは、「永遠の名作」「究極の時計」とも形容される名品。
そのほか、八角形のケースフォルムと快適な装着感が印象的なラグジュアリースポーツウォッチの傑作ノーチラス、ハイテクの複合素材を取り入れ高い機能性が備えられたアクアノートなど、バラエティーに富んだモデルをラインアップ。
高い技術と圧倒的な美的感覚を誇るクラフツマンシップに支えられた気品ある美しさは、比肩するものがないと評されます。名実ともに最高峰の時計ブランドといえるでしょう。パテックフィリップの魅力は「普遍的な格式の高さ」にあります。時計業界に限らずファッション関連のアイテムにはその当時の流行があり、どうしてもそれに乗ったブランドに人気が偏りがちです。しかし、パテックフィリップは、そのようなトレンドの変化に左右されない格式の高さがあります。
そうした格式の高さを担保しているのが、現代でも「職人の手作業」にこだわり続けている作業工程です。パテックフィリップの腕時計は文字盤だけで200もの製作工程があるといわれていますが、そのすべてを手作業で行っています。機械製造では決して味わえない、オンリーワンの時計という魅力がパテックフィリップにはあります。
世界三大時計:オーデマピゲ
オーデマピゲの創業は1875年。とりわけ複雑時計の設計と製造に定評があり、現在にいたるまで他社に買収されることなく家族経営を貫く唯一のマニュファクチュールです。そんなオーデマピゲのブランドの顔ともいえるのがロイヤルオーク。高級時計として初めてステンレスを取り入れた記念碑的なモデルで、装甲艦の舷窓から着想を得たという八角形のケースとベゼルに埋め込まれたネジが特徴です。オーデマピゲは、現代の腕時計に使われている機構の数々を発明したブランドとしても有名です。
たとえば1882年には「グランドコンプリカシオン懐中時計」、1892年には「ミニッツリピーター搭載の腕時計」をいずれも世界で初めて開発しました。また、1986年には重力の影響をできるだけ小さくする機構である、「トゥールビヨン」の自動巻を世界で初めて発表しています。それまで、トゥールビヨンは機構の複雑さから手巻き式しかありませんでしたが、オーデマピゲはその高い技術力によって自動巻を実現したのです。他のブランドが実現できなかった常識をいくつも塗り替えてきた実績によって、現代では世界三大時計ブランドのひとつとして数えられるようになっています。
世界三大時計:ヴァシュロン・コンスタンタン
時計産業発展期におけるジュネーブで創業したヴァシュロン・コンスタンタン。
1755年9月17日、時計産業が盛り上がりを見せていたジュネーブにて開かれた小さな時計工房が始まり。当時24歳だった時計職人のジャン=マルク・ヴァシュロン(Jean-Marc Vacheron)氏がこの年に制作した懐中時計は、アラベスク装飾を施した美しいムーブメントが搭載されていたと言われている。美的感覚に優れた芸術的なヴァシュロン・コンスタンタンの時計づくりは、260年前のこのときから根付いています。
ヴァシュロン・コンスタンタンの人気の理由は、やはり「最も歴史ある高級腕時計ブランド」である点です。時計ブランドのなかにはマニュファクチュールブランドとして古くから存在するところもありますが、経営が苦しくなって一時的に時計製造を中止したり、経営権を譲渡したりしたところも多くあります。しかし、ヴァシュロン・コンスタンタンはずっと自社経営で時計を製造してきており、時計愛好家から一目置かれる存在です。
また、長い歴史のなかで数多くの王侯貴族に愛されてきたのも人気の理由のひとつで、ブランドとしてのステータスにより深みをもたらしてきました。そんな歴史の重みをより強調してくれるのが、ヴァシュロン・コンスタンタンの生み出すアイテムに採用されているクラシカルなデザインです。ブランドのシンボルマークのマルタクロスに代表されるシンプルで普遍性の高いデザインは多くのファンから愛されており、顧客を魅了し続けています。
まとめ
世界三大時計は流通量が少ないことから、査定自体が少なく、鑑定士でも正確に買取価格を判断することは難しいです。しかし、大吉では専門知識や買取実績があるため、みなさんに納得していただける自信があります。是非一度ご査定にご来店ください。