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ロレックス ヨットマスター

ロレックス ヨットマスター

ロレックスは、陸海空それぞれの熾烈な環境で働くプロフェッショナルに向けてスポーチウォッチを送り出してきました。その海の領域において、機能性とエレガンスを両立したデザインが魅力のヨットマスターです。この現代を代表するラグジュアリースポーツウォッチについて解説していきます。

ヨットマスター

ロレックスのヨットマスター・コレクションは、オリジナルのヨットマスターとヨットマスターIIの2つのシリーズで構成されています。この2つのモデルは同じ名前でありながら、それぞれ全く異なるものです。

ヨットマスターは、ヨット愛好家のための高級スポーツウォッチとして1992年に発表されました。航海をイメージしたこの時計は、ロレックスのサブマリーナーを踏襲していますが、より高級な素材と美しいデザインが強調されています。

ヨットマスターIIは、2007年に発表されました。ロレックスの中では比較的新しいモデルです。ヨットマスターよりはるかに大きい44mmサイズで、競技用セーリングに使用できるカウントダウンタイマーを搭載したレガッタ用ウォッチです。

ロレックス・ヨットマスターは、100m防水のオイスターケース、トリプロックリューズ、60分の目盛りと数字が浮き出た両方向回転ベゼルで構成されているモデルです。文字盤には、夜光塗料を塗布した丸型、バトン型、三角型のインデックス、メルセデス型の夜光針、3時位置の日付窓、日付が読みやすいサイクロップスレンズ付きサファイアクリスタルが採用されています。

ヨットマスターの高級感を演出する素材たち

ロレジウム

ロレジウムはヨットマスター専用に作られました。ケースとブレスレットは堅牢なオイスタースチール製ですが、ロレジウム仕様のベゼルはプラチナ製で、シルバーの白さと鮮やかな輝きで、非のつけようのないラグジュアリー感を与えています。

 

ロレゾール

高貴な輝きの金と堅牢なスチールが調和し、それぞれの特性を最大限に発揮している素材がこの「ロレゾール」です。ロレゾールは1930年代初頭からロレックスのモデルに採用されており、1933年には名称として商標登録されました。オイスター・コレクションの柱の一つといえる素材で、ラグジュアリーなヨットマスターにぴったりです。

 

オイスターフレックスブレスレット

ヨットマスター 香港リミテッドモデル

2012年、ブレスレットとベゼルを中心に改良を加えた新しいロレジウムが誕生します。新モデルでは従来のプラチナ文字盤にブルー文字盤が追加されましたが、この時期、旧モデルの在庫が多かったといわれる香港ロレックスがスイスロレックスに対応を要請します。

スイスのロレックスは、香港のロレックスに50個のブルー文字盤だけを贈り、それと引き換えにRef.16622を売却することを提案したと言われています。 こうして「香港限定」ブルー文字盤のRef.16622が誕生しました。今のところ特に話題にはなっておらず、買取価格も通常並みですが、今後コレクターズアイテムの仲間入りをする可能性もあるので要注目です。

相次ぐ新作の投入

翌2013年には、ブルーのセラクロムベゼルを備えたヨットマスターIIのスチールバージョンが発売されました。機構が複雑な分、スチールモデルでも決して安くはありませんでしたが、多くのファンにとっては朗報だったに違いありません。

2015年には、Ref.116655が登場し、エバーローズ ゴールド ケースにオールブラックのセラクロム ベゼルと、ロレックス独自素材オイスターフレックス ブレスレットが装着されました。ロレックス初のラバーストラップとエバーローズゴールドのケースがスポーティでグラマラスな印象を与え、ヨットマスターの世界観をより際立せました。

翌2016年には、エバーローズ ゴールドとスチールの組み合わせでヨットマスターが発表されました。チョコレートブラウンの文字盤とエバーローズ ゴールドのベゼルの組み合わせが、時計にモダンで光沢のある外観を与え、発売以来すぐに最も人気のあるモデルの1つになりました。

また、2016年にはロレジウムシリーズに新色のダークロジウムが追加されました。これに伴いプラチナ文字盤は廃止されるとのことで、すでに未使用のプラチナ文字盤にプレミア価値がつくなどの反応が出始めています。

ヨットマスターの買取相場価格

ロレックス ヨットマスターの買取相場は、前述のRef.126622(ブルー)が110万円から120万円、ヨットマスター2 Ref.116681が200万円から220万円です。これらの価格で時計を購入するには、以下のような条件を満たす必要があります。

ロレックス ヨットマスターを高く買取りたいなら、中古Aモデル並みの美品であること、国際保証書や外箱、時計購入時に付いていた冊子などがそろっていることが重要です。さらに、保証書には販売店のスタンプが押されている必要があり、保証書の日付は最近のもの(例:昨年以内)である必要があります。

また、購入時に入っていた箱にも傷や汚れがないことをご確認ください。忘れがちなポイントは、ベルトの長さを調整した場合は、ブレスレットのコマ数が正しいことも確認する必要があるということです。

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