ロレックス買取の概要
ロレックスにはデイトナ、サブマリーナ、エクスプローラー、GMTマスターなどのモデルがあり、定価、デザインや文字盤の色、市場の流通量、人気の有無などによって、買取相場が決まっています。その上で時計の状態、新品か中古品か、キズや故障がないか、付属品や保証書の有無などから、買取価格を査定します。さらに買取のタイミングによっても価格は変わります。これらの要素から複合的に価格が決まるので、「どんな時計に高値がつきやすいか」は一言で説明できませんが、どういった条件が価格アップにつながるのか、できるだけ細かくお伝えしたいと思います。
ロレックスの買取率
中古時計の買取価格は、それぞれのブランド品に存在している買取率を比較することで確認できます。買取率とは、ブランド時計がどれだけの価格で売却できるかを示す1つの指標のようなものです。新品価格と比較して、どれだけのパーセンテージで価格設定がされるのかを確認できるため、そこから簡単に計算できます。ロレックスの場合は、世界的にも最も知られたブランドであることから、この買取率が非常に高くなっています。中古買取の相場では、ブランド品であっても買取率が50%になっていることも多いのが現状です。
しかし、ロレックスの場合は60%から70%を超えることが通常で、非常に高い水準を誇っています。それだけではなく、ロレックスの中でも希少性があり人気のあるモデルでは90%を超えることもあるため、購入した価格と大差のない売却価格で手放すことも十分に可能です。当然のことながら、人気のある時計は高値がつきます。ではロレックスのモデルのうち、高値で売れるのはどのモデルでしょうか。
流行のデザイン
ここ数年(2000年以降~2020年代)は、時計の色合いがシルバーよりもゴールド、文字盤が小さいよりも大きいもの・・・というように、次第に存在感のある派手なモデルに人気が出てきている傾向があります。ロレックスはデザインが派手で文字盤が大きいスポーツモデルと、落ち着いてベーシックなデザインのドレスウォッチに大別されますが、スポーツモデルの方が人気で高値が付きやすく、中古品でも定価以上で買取可能なものが多いです。
ドレスウォッチはスポーツモデルに比べると、やや値段は下がりやすい傾向ではありますが、近年ドレスウォッチも人気が出てきており相場は上がってきています。色合いはシルバー系よりもゴールド系の方が、高値がつきやすいです。ゴールドにもいろいろな種類があり、シルバーの色に近いホワイトゴールドより、イエローゴールド(イエローカラーの金色)、ピンクゴールド(淡く赤みがかった金色)が好まれるので、高値がつきやすいです。ロレックスではピンクゴールドに独自の改良を加えたものを『エバーローズゴールド』という名称で呼んでいます。ホワイトゴールド・イエローゴールド・エバーローズゴールドまた、スポーツモデルの一部には文字盤の色にバリエーションがあります。
たとえばデイトナ116520やエクスプローラーII216570には文字盤に白と黒が存在します。数年前までは白文字盤より黒文字盤の方が絶対的に人気がありましたが、2016年のデイトナ116500LNの登場によって他モデルの白文字盤の評価も上がり、現在では白も黒もほぼ同じような買取価格になったものや、モデルによっては黒よりも白のほうが高くなっているモデルもあります。生産数が少ない希少性の高いレアモデルはプレミアが付くことがあります。プレミア品のモデルは、定価以上での買取が可能です。ロレックスの場合、例えば以下に挙げたものが、プレミアが付く可能性があるモデルです。
・デイトナ116500LN(黒):1,457,500円
・デイトナ116500LN(白):1,457,500円
・サブマリーナデイト126610LV:1,009,800円
ただし、プレミアが付くかどうかは非常に流動的です。
付属品・保証書の有無等
保証書・付属品の有無等モデルにもよりますが、保証書があると平均で買取価格はプラス10,000円~50,000円ほど、高額モデルになれば数十万円変わってきます。箱や付属品があると買取価格が1,000円~20,000円ほどアップすることが多いですね。ただし保証書や箱だけを持ち込まれても、お買取りはできません。「保証書」「箱」「ブレスレットのコマ」一度、オーバーホールに出していて、その明細書があるなら、保証書がなくとも買取価格がアップする可能性があります。オーバーホールに出しているという事は大切に使っている証なので、印象は良いです。
売却のタイミング
ロレックスは「いつ売るか」によっても、買取価格はかなり変わってくるようです。一般的な物価の動向と同じで、円安になると海外ブランド商品は価格が上がります。それに連動して中古市場も価格が上がるのです。たとえば、第二次安部内閣が発足した時(2012年)には、「アベノミクス」による金融政策によって為替が大きく円安に進行していきましたが、その時は明らかに価格に影響がありました。簡単に申し上げると、次のような仕組みです。
1.為替が円安になる
2.海外や日本のロレックス定価が上昇
3.新品定価上昇に伴い、中古取引相場も上昇
ロレックスには世界共通の資産価値がありますので、円安になった分だけ値上がりしているのです。中古市場に影響が出るまで、通常は数ヶ月のタイムラグがありますが、1ヶ月もあれば価格に反映されます。ただし、こうした影響があるのは、人気のある一部のモデルに限定されます。
買取金額アップのポイント
売却前に以下についてチェックしておくと買取金額が上がる可能性があります。
・ホコリや垢はキレイにしておく
・箱・保証書・ブレスレットのコマ・ノベルティなどの付属品も一緒に持ち込む
・円安のタイミングが狙い目
・複数点持ち込む
複数点査定に出していただいた方が買取価格がアップし、プラス数千円~数万円になる可能性もあります。また何度もご利用いただいた場合も高値になる場合があります。