目次
ロレックスの文字盤を交換できる条件
ロレックスの文字盤を交換できる条件は、以下の通りです。
・カタログに載っているデザイン
・リファレンス番号が同じもの
・5年の保証期間を経過した後
それでは、ロレックスの文字盤を交換できる条件についてご説明しましょう。
カタログに載っているデザイン
ロレックスは文字盤の交換に対応しているとはいえ、すべての文字盤が交換できるわけではありません。
文字盤が交換できるのは、リファレンスナンバーと呼ばれる型番がカタログに載っているデザインでなければなりません。現在掲載されているかどうかはもちろん、過去に掲載されていたかどうかも重要です。
手元にカタログがない場合は、ロレックスサービスセンターのフリーダイヤル宛に電話をかけるか、正規販売店に聞いてみましょう。
リファレンス番号が同じもの
リファレンス番号が違うと文字盤は交換できませんが、同じリファレンス番号であれば色違いや素材が違う文字盤に交換することができます。
ただし、同じリファレンス番号であっても交換すること自体ができないものがある上に、在庫がないと交換できない場合があるので注意しましょう。
人気がある種類だと在庫が少なくなりがちですが、たとえ生産が終了したモデルであっても在庫さえあれば交換してくれるのがポイントです。とはいえ、隕石素材を使ているメテオライトは天然素材なので、二度と同じタイプの文字盤には交換できません。
5年の保証期間を経過した後
ロレックスは2021年から規定の改定を行い、新規購入に対する措置として保証期間が5年経過しないと文字盤の交換ができないようになりました。
近年はロレックスの転売を行う人が増えているため、転売対策として保証期間に関する規定を改定したのです。
そのため、文字盤を交換したいなら5年を経過していなければなりません。なお、珍しい文字盤は交換できない可能性もあるので注意しましょう。
ロレックスの文字盤を交換する方法
ロレックスの文字盤を交換する方法は、以下の通りです。
・サービスセンターや近隣店舗に連絡する
・見積を確認して交換依頼する
・交換完了まで2週間程度待つ
それでは、ロレックスの文字盤を交換する方法についてご説明しましょう。
サービスセンターや近隣店舗に連絡する
ロレックスの文字盤を交換したいと思ったら、公式のサービスセンターや近隣の店舗に連絡する必要性があります。
実際に文字盤を交換することが決まったら交換する予定がある文字盤を選ぶことになるので、あらかじめ同じリファレンス番号で、どんな文字盤に交換したいのか決めておくとスムーズに話が進められるでしょう。
見積を確認して交換依頼する
もしも文字盤交換を依頼する話になったら、相手側から各種内容に基づく見積もり内容が提示されるので、その内容を確認していきます。
見積もり内容の中には工賃や交換予定の文字盤の価格などが詳しく記載されているため、それぞれしっかりと確認して気になるところがないか隅々まで確認しましょう。
見積もり内容に問題ななければ、正式な依頼に進みます。
交換完了まで2週間程度待つ
基本的に正式に文字盤を交換する依頼を行った後は、文字盤交換が完了した連絡が来るまで待つことになります。
交換完了の連絡が来るまで2週間ほどかかるのが一般的ですが、オーバーホールも依頼したり、文字盤の在庫量が少なかったりすると連絡が来るのが遅くなる可能性があります。
文字盤交換を依頼するときは、余裕を持って依頼するのがポイントです。
ロレックスの文字盤交換にかかる費用と納期
ロレックスの文字盤を交換する際に発生する費用は、以下の通りです。さまざまな費用が発生する上に、納期も違うので確認することが大切です。
・文字盤代
・針やその他の部品代
・交換代(工賃)
・文字盤返却代
・オーバーホール代
それでは、ロレックスの文字盤交換にかかる費用と納期についてご説明しましょう。
文字盤代
文字盤の交換を行う際に発生する費用は、以下の通りです。
文字盤の種類 | 費用目安 | ||
---|---|---|---|
シルバーの文字盤 | 約5万円 | ||
シェルタイプの文字盤 | 約19万円 | ||
ダイヤ付きの文字盤 | 約20万円 | ||
メテオライトの文字盤 | 約40万円 |
上記の費用はあくまで文字盤の種類に対する目安であり、必ずしも上記のような費用がかかるとは限りません。
ロレックスの文字盤の種類は豊富にあるので、使用されている素材によって価値が大きく変わってきます。全体の費用の中でも、大部分を占めているのが文字盤交換の費用です。
針やその他の部品代
ロレックスの文字盤を交換するだけなのに、なぜ針やその他の部品代がかかるのか気になる人も多いのではないでしょうか。
ロレックスはリファレンス番号が同じであっても、文字盤に応じたデザインの針が使用されていることがあります。そのため、交換先の文字盤のデザインによっては、針を交換する際の費用が発生するのがポイントです。
もしも交換が必要になった場合は見積もりの段階で明記されているので、事前にしっかりと確認しましょう。
また、文字盤を交換する際に行ったメンテナンスで部品を交換する必要性がある場合は部品代も発生します。文字盤を交換する際にロレックスが故障していた場合は追加費用が発生する可能性が高いでしょう。
交換代(工賃)
文字盤の交換には工賃が発生します。いわゆる技術代とも呼べるものですが、交換代は基本的に2万6,400円~となっています。
なお、交換代は文字盤の種類によって変わるため、どのくらいの金額になるのか事前にチェックしましょう。
文字盤返却代
2021年から規定が改定されたことによって、以前は無料で文字盤が返却されていたところが有料になりました。もしも文字盤の返却を希望する場合は、文字盤代金の4割ほどの費用が必要です。
ただ、購入した文字盤のグレードが上がる場合は、グレードが上がった時点で別途費用がかかっているので、無料で返却される場合があります。
オーバーホール代
文字盤を交換するロレックスの状態によっては、オーバーホールを行う必要があります。
オーバーホールによって内部の部品をすべて洗浄することで長持ちさせられる上に、工賃もかからないのがポイントです。オーバーホール単体だと工賃がかかるので、オーバーホールが必要な時期になったら文字盤の交換と同時にやってもらうのがおすすめです。
オーバーホールを行う場合の費用は約4万円~9万円となっています。
交換納期
ロレックスの文字盤を交換する際にかかる期間は、基本的に2週間程度です。
ただし、オーバーホールを行う場合はすべての部品を取り出して洗浄しなければならないため、1ヶ月程度の期間がかかります。
また、交換する文字盤の在庫がない場合は3ヶ月程度、人気が高い種類だとさらに半年以上かかることもあるので、交換先の文字盤の選び方には注意しましょう。
ロレックスのモデル別の文字盤交換費用
ロレックスのモデルによって、文字盤の交換費用が大きく変わります。特にデイトナやデイトジャスト、エクスプローラーⅡといった人気が高いモデルとなると、かなりの費用がかかる可能性があるでしょう。
それでは、ロレックスのモデル別の文字盤の交換費用についてご説明しましょう。
デイトナの文字盤交換費用
デイトナの文字盤交換費用は、文字盤の種類によって変わります。
グローン文字盤であれば約6万3,000円、Ref.116509からメテオライト文字盤に交換する場合だと約50万円もかかります。
もちろん今の文字盤のグレードによって左右されるところではありますが、交換先のグレードが高くなるほど交換費用も高くなるのがポイントです。なお、デイトナをオーバーホールする場合だと、8万円以上かかります。
デイトジャストの文字盤交換費用
デイトジャストの文字盤の交換費用は、シルバーの文字盤だと約4万5,000円で、ここに針代やオーバーホールを含めると約12万円かかります。
また、Ref.179174からシェル文字盤に交換する場合は19万3,000円程度、Ref.79173から10ポイントダイヤ文字盤に交換する場合は25万円程度、Ref.179171からメテオライト文字盤に交換する場合は40万9,000円程度必要です。
グレードが高いほど交換費用が一気に高くなる可能性があるので注意しましょう。なお、デイトジャストをオーバーホールする場合だと、4万5,000円以上かかります。
エクスプローラーⅡの文字盤交換費用
エクスプローラーⅡの文字盤の交換費用は、Ref.216570からシルバー文字盤に交換する場合だと4万5,000円程度かかります。
デイトナやデイトジャストのように文字盤の種類によって大きく値段が変わることはあっても、そこまで大きな差が開くわけではありません。
エクスプローラーⅡは交換費用よりもオーバーホール代がかかりやすいのがポイントです。メンズのエクスプローラーⅡのオーバーホール代は7万円からとなっているので、デイトジャストと比べて比較的高い費用が発生します。
ロレックスの文字盤交換時の注意点
ロレックスの文字盤交換時の注意点は、以下の通りです。
・文字盤交換で価値が落ちる場合がある
・想定していた以上の費用がかかることがある
・リファレンス番号が同じでも交換できないことがある
それでは、ロレックスの文字盤交換時の注意点についてご説明しましょう。
文字盤交換で価値が落ちる場合がある
ロレックスの文字盤を交換することによって価値が下がる可能性があります。
現存するモデルのロレックスであれば、そこまで大きな影響はありませんが、アンティークロレックスの場合は当時のままの方が価値が高いです。
古いモデルほど価値が高くなる傾向にあるので、文字盤交換を行う場合は注意しましょう。
想定していた以上の費用がかかることがある
ロレックスの文字盤を交換するだけなのに、想定していた以上の費用がかかることも少なくありません。
文字盤の交換以外に、工賃やオーバーホール代、針やその他の部品交換などさまざまな費用が発生する可能性があるので、ある程度の余裕が必要になるでしょう。
リファレンス番号が同じでも交換できないことがある
文字盤の交換を行う場合、交換先の文字盤によっては同じリファレンス番号だったとしても交換できない可能性があります。
自分のロレックスの文字盤が交換できるモデルなのか、事前に確認しましょう。
ロレックスの文字盤交換は正規店以外でもできる?
ロレックスの文字盤交換は正規店以外でもできるのか気になる人も多いのではないでしょうか。
結論から言えば、ロレックスの文字盤交換は正規店以外でも在庫さえあればできます。
正規店以外の方がリーズナブルな価格で交換してくれる可能性がありますが、オーバーホールが行われる可能性も高いので注意しましょう。
ロレックスは文字盤同様にベゼルディスクも交換可能
ロレックスは文字盤と同じくベゼルディスクも交換できます。
ただし、同じリファレンス番号で、ベゼルディスクのバリエーションが複数あるモデルでないと交換できないので注意しましょう。
まとめ
ロレックスの文字盤を交換するには、基本的にはロレックスのサービスセンターや、近くの店舗に相談してみましょう。
また、文字盤交換の他にも、オーバーホールの料金や針などの部品代がかかる場合もあるので、事前に確認しておくと安心です。