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古いロレックスの年代別の価値や特徴
古いロレックスは基本的にヴィンテージロレックス、アンティークロレックスと呼ばれています。
ヴィンテージロレックスとは、古い時代に製造されていて現代では目にする機会が少ないロレックスを指すのがポイントです。年代で言えば20年前~30年前に製造されたロレックスが該当します。
また、アンティークは基本的に100年以上前に製造されたものを指す言葉ですが、アンティークロレックスに関しては1960年代までに製造されたものを指します。
つまり、製造されてから約60年経っているロレックスがアンティークロレックスを指しているのがポイントです。それでは、古いロレックスの年代別の価値や特徴についてご説明しましょう。
50年前のロレックス
50年前のロレックスは、自動巻きではなく手動巻きのロレックスが多く発売されており、中には最後に手動巻きで発売されたモデルということでかなりの価値があるモデルがあります。
古くても価値が高いのはロレックスならではの特徴で、世界中のコレクターから愛されているのがポイントです。
50年前のアンティークロレックスではありますが、価値が下がることは基本的にないと言えるでしょう。
30年前のロレックス
30年前のロレックスは基本的に廃盤になっているモデルが多く、たとえ古いロレックスであっても一定以上の価値を生み出すことも珍しくありません。
もちろん30年前のロレックスとなると、よほど保存状態が良くない限り買取価格も下がりやすいので注意が必要です。
20年前のロレックス
20年前のロレックスはヴィンテージロレックスに該当するものであり、たとえ20年前のものであっても価値が落ちることはそうそうありません。
さらに、基本的に古いモデルなので流通量が少なく、その分価値が上がっているのが大きな特徴です。
20年前であっても査定してもらうことで高い買取相場になる可能性があるでしょう。
古いロレックスの魅力とは?
古いロレックスの魅力は、以下の通りです。
・人と被りにくい
・価値が高騰する場合がある
それでは、古いロレックスの魅力についてご説明しましょう。
人と被りにくい
古いからこそ、ロレックスにしか出せない魅力があります。
というのも、古いロレックスは流通量が少ないので、他の人が身に付けているロレックスと被りにくいのが大きなポイントです。
それでも絶対に被らないというわけではありませんが、それでもこれまで積み上げてきた年月によってさまざまな違いを生み出しているので、必ずしも同じ時計になることはありません。
人と身に付けているロレックスを被りたくないなら、あえて古いロレックスを身に付けるのも良いでしょう。
価値が高騰する場合がある
古いロレックスは将来的に価値が上がる可能性があります。
基本的に時計は古くなるほど型落ち品になって価値が下がるので、将来的に売却を検討しているのであれば、価値が下がる前に売却する必要がありました。
しかし、ロレックスは非常に需要が高く、しっかりとメンテナンスを行うことで、価値が下がりにくくなるのが大きなポイントです。しかも廃盤モデルとなると今後生産されることがなくなるため、その価値が飛躍的に上昇します。
したがって、古いロレックスほど価格が高騰する可能性があるでしょう。
価値が上がりやすい古いロレックスの特徴
価値が上がりやすい古いロレックスの特徴は、以下の通りです。
・状態がオリジナルに近いもの
・経年変化に特徴があるもの
・他ブランドとコラボしたダブルネーム
それでは、価値が上がりやすい古いロレックスの特徴についてご説明しましょう。
状態がオリジナルに近いもの
状態がオリジナルに限りなく近いものほど価値が上がりやすくなります。
というのも、発売当初のオリジナルの状態に近いロレックスは、何も手が加えられていないので価値が上がりやすいのがポイントです。
たとえば見た目が綺麗で部品が変更されているものと、文字盤が焼けていたり腐食していたりしていても部品がオリジナルに近いものでは、オリジナルに近いものの方が価値が上がります。
経年変化に特徴があるもの
同じ経年劣化でも、特徴がある経年劣化の場合は逆に価値が上がることが多いです。
たとえば、ミラーダイヤルの文字盤が日焼けによって、茶色に変化しているのをトロピカルダイヤルと呼びます。同じくミラーダイヤルの文字盤が、蜘蛛の巣のようにひび割れているものは、スパイダーダイヤルと呼ばれています。
綺麗に経年劣化しているものほど、価値が高くなるので覚えておきましょう。
他ブランドとコラボしたダブルネーム
ロレックスには他ブランドとコラボしたダブルネームのモデルが存在します。
たとえばカルティエやドミノピザ、コカ・コーラ、フェラーリ、コメックス、ティファニーなどのダブルネームのロレックスは非常に価値が高く、古くても全く問題ありません。
古いロレックスの年代別の価値や買取相場
古いロレックスと言えども、その価値はそこまで衰えることはありません。
元々ロレックスは非常に価値が高く、新品や中古を購入するときも売却するときも値段が高額になることがほとんどです。
古いロレックスも例外ではなく、年代を重ねていても価値が出ることも少なくありません。それでは、古いロレックスの年代別の価値や買取相場についてご説明しましょう。
50年前のロレックス
50年前のロレックスはどれだけ価値があるのか気になる人も多いのではないでしょうか。
半世紀も前のロレックスがそんなに価値があるとは思えない人も多いかもしれません。ですが、ロレックスの価値が分かっている愛好家やコレクターほど、喉から手が出るほど欲しい一品となっています。
たとえば「デイトナ 6265」は約50年前に発売された最後の手動巻きのデイトナです。歴代のデイトナの中でも特に人気が高く、買取相場は最安値で約774万円で、最高値は約1,548万円と非常に高額な価格になっています。
愛好家やコレクターたちにとって非常に価値が高く、最安値であってもかなりの値段になっているのがポイントです。もちろんロレックスの状態によって買取価格が大幅に変わり、古いものほど状態が悪くなりやすいので注意しましょう。
特に50年前ともなると動作していなかったりベルト部分が錆びていたりと状態が悪くなっているケースが多いため、そこまで高額な買取価格は期待できない可能性があります。
30年前のロレックス
30年前のヴィンテージロレックスと聞くとそこまで価値が出ないと思われるかもしれませんが、実際は逆になることが多いです。
なぜなら、30年前のモデルともなると廃盤になっているモデルが存在しているからです。
たとえば30年前に発売された「デイトナ 16520」は現在廃盤になっているため、その影響で人気が高まっています。「デイトナ 16520」の買取相場は、最安値で約368万円で、最高値は約850万円と高額な価格になっています。
もちろんロレックスの状態によって買取価格が大幅に変わり、古いものほど状態が悪くなりやすいので注意しましょう。
20年前のロレックス
20年前のヴィンテージロレックスでも、かなりの価値が出ることが多いです。
たとえば20年前に発売された「デイトナ 116520」の買取相場は、最安値で約316万円で、最高値は約1733万円と非常に高額な価格になっています。
もちろんロレックスの状態によって買取価格が大幅に変わり、古いものほど状態が悪くなりやすいので注意しましょう。
価値が上がりやすい古いロレックス10選
古いロレックスの中でも価値が上がりやすいモデルがあります。ここでは、価値が上がりやすい古いロレックスについてご説明していきます。
デイトナ「Ref.6263」「Ref.6265」
デイトナ「Ref.6263」「Ref.6265」は、両方ともロレックスのフラッグシップモデルとして非常に高い人気を誇っている時計です。
歴代のデイトナはいずれもプレミア価格になっていますが、中でもデイトナ「Ref.6263」は別格の価値があります。
いずれも約1,000万円程度のプレミア価格になっているので、非常に高額なアンティークロレックスだと言えます。
デイトジャスト「Ref.1601」「Ref.1603」
デイトジャスト「Ref.1601」「Ref.1603」はほとんど見た目が同じですが、それぞれに採用されているベゼルの素材が違います。
デイトジャスト「Ref.1601」のベゼルがホワイトゴールド製で、「Ref.1603」はステンレス製なので、どちらか好きな方を使いましょう。
いずれも価格帯は40万円前後と比較的購入しやすいと言えるでしょう。
GMTマスターRef.1675
GMTマスターRef.1675は赤と青のベゼルからペプシと呼ばれているアンティークロレックスですが、発売当時はそれほど人気が高いわけではありませんでした。
しかし、海外のセレブや有名人が身に付けていたことから爆発的に人気が高まったのがポイントです。
当時から流通量が多かったためか、中古でも比較的安価で購入しやすいため、他のシリーズと比較しても購入しやすいでしょう。
サブマリーナー Ref.5513
サブマリーナー Ref.5513は初登場から30年近く発売され続けてきたロングセラー商品で、潜水中でも時刻が視認できる作りになっているのがポイントです。
長い年月の中で数多くのサブマリーナーが流通しており、なおかつさまざまなマイナーチェンジを経てきたので比較的入手しやすいのもありがたいでしょう。
さらに、現在でもオリジナルパーツが多く残っているので、古くても価値が出やすくなっています。
エクスプローラーⅡ Ref.1655
エクスプローラーⅡ Ref.1655は1971年に発売されたヴィンテージロレックスで、これまでのシリーズになかったデイト機構やリューズガード、24時間針などの機能性やデザイン性を高めた時計です。
プレミア価格は約250万円と高額で、レア個体ともなるとさらに高い可能性があるでしょう。
エクスプローラーⅠ Ref.1016
エクスプローラーⅠ Ref.1016は初代と2代目お長所が活かされている完成度が高いアンティークロレックスで、25年以上販売され続けてきたロングセラー商品です。
状態や個体差を気にしないのであれば約100万円前後で購入できますが、最終品番であるR番とL番は高額で取引されているのがポイントです。
シードゥエラー Ref.1665
シードゥエラー Ref.1665はサブマリーナーの上位互換で、サブマリーナーと比べて防水性能が3倍になり、潜水したときに自動でヘリウムガスを排出するヘリウムガスエスケープバルブが搭載されています。
シードゥエラー Ref.1665は当時からサブマリーナーとほとんど同じで厚さも約15mmもあったことから、そこまで人気がありませんでした。
その影響で流通量が少なかったため、安くても約200万円前後の価格になっています。
デイデイト Ref.1803
デイデイト Ref.1803は現行モデルよりも定価が安く、比較的購入しやすいのがポイントです。
いずれもロレックスの最高峰モデルであり、K18とプラチナなどの貴金属を使用しているのがポイントです。このことから重量感や高級感が出ているので独特の風格があります。
特にブレスレットも貴金属でできていることから、時計自身が破損してしまっても素材の価値が変わりにくいのが特徴です。
オイスターデイト Ref.6694
オイスターデイト Ref.6694は数々のアンティークロレックスの中でも唯一の手巻き式時計です。
手巻き式は一見すると使いにくいかもしれませんが、自動巻きと比較するとシンプルな機構になっているので故障しにくいという特徴があります。
販売価格は約30万円程度と安く、使用されているムーブメントは40年以上生産されている上に部品も多く出回っているため、オリジナルに近い状態で売却しやすいのもポイントです。
エアキング Ref.5500
エアキング Ref.5500はアンティークロレックスの中でも20万前後とお手頃な価格で購入できるのがポイントです。
見た目もシンプルなのでさまざまなコーディネートで採用されやすく、とても扱いやすいです。
古いロレックスを高価買取してもらう方法
古いロレックスを高価買取してもらう方法は、以下の通りです。
・オーバーホールをしないで売る
・付属品は揃えて売る
・円安の時に売る
・メンテナンスをして綺麗な状態にして売る
それでは、古いロレックスを高価買取してもらう方法についてご説明しましょう。
オーバーホールをしないで売る
古いロレックスを高価買取を狙っているなら、オーバーホールせずに売却しましょう。
ロレックスは時計単体はもちろん使用されている一つ一つの部品に価値があるので、オーバーホールですべての部品を交換してしまうと一気に価値が下がってしまいます。
したがって、オーバーホールせずに売却するのがおすすめです。
付属品は揃えて売る
古いロレックスであっても、購入時に付属していた箱や袋、保証書といったさまざまな付属品がついてきます。
古いロレックスということで付属品が揃っていないケースが多いかもしれませんが、最低でも保証書と一緒に売却すると買取価格がアップしやすいです。
いずれ売却することを考えるなら、付属品は大切に保管しておきましょう。
円安の時に売る
ロレックスは海外製のブランド時計なので、為替相場の影響が受けるのがポイントです。
為替が円安になるとロレックスの定価も上がるため、中古品の値段も自動的に引き上げられます。
したがって、為替相場を確認して円安になったときにロレックスを売却するのがおすすめです。
メンテナンスをして綺麗な状態にして売る
ロレックスを売却するときに、本t内が汚れていたり傷ついていたり、細かなところの汚れを放置していたりすると買取価格も下がってしまいます。
したがって、セーム皮やマイクロファイバークロスなどで拭き上げるなどのメンテナンスを行いましょう。
古いロレックスを購入する際のポイント
古いロレックスを購入する際のポイントは、以下の通りです。
・信頼できる専門店で購入する
・オーバーホール証明書が付いたロレックスを購入する
それでは、古いロレックスを購入する際のポイントについてご説明しましょう。
信頼できる専門店で購入する
現在では大手オークションサイトや通販サイト、フリマアプリなどで時計が購入できますが、それらの店舗で購入するのはおすすめできません。
なぜなら、これらの店舗は偽物が出回っていることが多く、気づかないうちに偽物を購入してしまうおそれがあるからです。
そのため、本物かつ使用されている部品がオリジナルの時計を扱っている信頼できる専門店で購入するのがおすすめです。
オーバーホール証明書が付いたロレックスを購入する
価値が高いロレックスかどうかはオーバーホール証明書が付いているかどうかで分かります。
オーバーホール証明書は日本ロレックスが出している証明書で、修理する際に非正規の部品を搭載した時計の修理は受け付けないようになっています。
そのため、オーバーホール証明書が付いているロレックスは本物だと証明できるため、安心して購入できます。
古いロレックスの取り扱い時の注意点
古いロレックスの取り扱い時の注意点は、以下の通りです。
・以外のメンテナンスを定期的に行う
・水分や汗に注意する
・強い衝撃を避ける
・磁気のある製品から離して保管する
それでは、古いロレックスの取り扱い時の注意点についてご説明しましょう。
オーバーホール以外のメンテナンスを定期的に行う
古いロレックスを取り扱うときは、オーバーホール以外のメンテナンスを定期的に行うことが大切です。
オーバーホールを行うと一気に価値が下がってしまうので、それ以外の箇所のメンテナンスを重視しましょう。
水分や汗に注意する
アンティークロレックスは、最初は防水性能があったとしても経年劣化によって防水性能が失われていることが多いです。
その状態で夏場などに着用していると水分や汗が内部に染み込んでしまうので、故障してしまう恐れがあります。そのため、夏場はもちろん水分や汗に注意しましょう。
強い衝撃を避ける
古いロレックスは耐久性も衰えているため、当初は耐久性があったとしても経年劣化によって強い衝撃を受けてしまうと大きく破損してしまう可能性があります。
そのため、古いロレックスほど強い衝撃を与えないようにしましょう。
磁気のある製品から離して保管する
古いロレックスは磁器の影響を受けやすいため、テレビやスマホなどの磁器を発生させる製品から離して保管することが大切です。
磁器の近くに置くと時計の動きが悪くなってしまい、故障の原因になるので注意しましょう。
まとめ
30年前~50年前のロレックスとなると古すぎて価値が出ないと思うかもしれませんが、逆にプレミア価格になったり廃盤になる影響で、価値が急上昇したりとさまざまなメリットがあります。
古いロレックスを持っているなら、一度信頼できる専門店に査定を依頼してみてはいかがでしょうか。