赤サブ資本スペック
■Ref.1680
・製造年:1965年~1980年頃
・機械:自動巻き cal.1570
・材質名:ステンレススチール、プラ風防
・バンド:オイスターブレス
・ベゼル:逆回転防止ベゼル
・ケースサイズ:40mm径
・防水性能:200m
アンティークロレックス全般においても赤サブは非常に人気の高いモデルで、当時の参考定価16万円台から、現在ではおよそ10倍以上の価値にまで高騰しています。赤サブは、6種類のダイヤル違いで大きく価格にも影響してきます。
・クローズ6:「6」の丸が閉じている
・オープン6:「6」の丸が閉じていない
・ロングF:「F」の横線 一段目が長い
・ショートF:「F」の横線の長さが同じ
・メーターファースト:200m=660ft表記
・フィートファースト:660ft=200m表記
赤サブ人気の理由
時計にあまり詳しくない方でも赤サブ=ロレックスとなる位にヴィンテージ時計の中でも名が通ってますね。販売期間が約15年間と短くそのプレミア性にも拍車をかけている事が要因の1つにあります。メンテナンスの点でも自動巻きクロノメーターが搭載されており、後期モデルででは、トリプロックリューズ・三重パッキン構造で気密性を更に高めました。
50年以上経過してもなお、絶大な人気があるのはこの様な所が大きいです。他にも細かい部分では、インデックスに金属のフチがありません。インデックスというのは時刻を示す部分になり、暗闇でも時刻が分かるようにぼんやりと光ります。赤サブはトリチウム夜光と呼ばれるものを採用しておりますが、比較として掲載している緑のモデルの方はスーパールミノバという夜光に変わっております。夜光の変更があったのは1996年~1997年頃に切り替わっております。
又、現行のモデルはクロマライトという夜光に変わっており青く光るのが特徴です。1990年後半までトリチウム夜光で、マニアからはトリチウムの方が人気があります。同じモデルであってもトリチウムとルミノバでは価格差が大きく出ます。
こちらの赤サブはトリチウムしか存在しませんが、フチがあるモデルの方が金額が安くなります。通常は写真のように28分~32分の目盛りの間に収まるように「SWISS MADE」の文字が入っています。芸能界でもサブマリーナを身に付けている方は多いですが、赤サブを使用されている方は限られており、時計に対しての拘りが強い事を感じます。
相場は?
ロレックスは、世界中で取引が行われており通常モデルであれば世界相場でその価格は算出されます。しかし、赤サブの様なヴィンテージモデルは話は別です。売却する時期などでも価格差が生じ、実際の所は時価に近いところがあります。ただ、過去の傾向を確認すると市場にも大きな変動が起きています。マイナーチェンジによる価格差もあり、細かい仕様でもその価格は大きく変化します。
1680の赤サブの買取価格をご覧になる方は、赤サブ全般の買取り価格が高額な点もそうですが、わずか数年の間に製造された時計が、レタリングなどの違いでここまで価格差があるというのは更に驚かれるのではないでしょうか?個体数も少ないため、今後も赤サブの価値は更に高騰していくことが予想されます。一方で高額取引されるがゆえ、通常の白レターの1680を赤く塗り替えただけ(リダン)の虚偽モデルや偽物が多く流通している点が赤サブのやっかいなところです。
■2017年
・800,000円~1,100,000円
■2020年
・940,000円~2,000,000円
■2022年
・1,500,000円~3,500,000円
赤サブに偽物はあるの?
勿論、存在します。いいえ、かなり多く出回ってしまっているのが現状です。赤サブの様にヴィンテージモデルになれば尚更で、中にはリダン(文字盤交換)しているものもあり、購入時などには細心の注意が必要となります。
伝説的なカルティエ、COMEXコラボといったスーパーレアモデルもありますが、それゆえにリダンや偽物は沢山あります。身に付けている人がいたらまず99パーセントリダンもしくは偽物でありクオリティー低いものが多いです。ただ現在では発光体トリチウムが20年以上経過して光を失っている為、現代の発光体ルミノバ文字盤交換になります。
ムーブメントに関しまして、1680にはcal.1570以外のムーブメントは入っていません。もちろん初期であろうとバタフライローター、1560など存在しません。赤サブは前期型なのでハック機能(時計合わせの際に秒針が止まる機能)なしがあたりまえです。ハック機能がついている赤サブは交換ダイヤルの可能性も高くなってきます。ベゼルやルミナスポイントが社外品に交換されている個体もたくさんあります。ブレス・フラッシュフィットも消耗品なので取り替えられている個体はかなり多いです。
竜頭では、最初期のマーク1ダイヤルからマーク6ダイヤルまでに色々変わっています。初期もので摩耗せず変えられてないのもはドットなしや2つドットのものもあります。この様にヴィンテージモデルとなると確認すべき点が無数に存在します。赤サブは、どのタイプでも高額品となるので細心の注意が必要となります。
まとめ
ロレックス赤サブといっても前期・後期での違いやマイナーチェンジ・文字盤のディテール違いなどでもその希少性や価格にも大きく影響してきます。コレクター間では、レトロ感を重視する方や年代物でも機能性を兼ね備えたモデルを求める方など様々です。赤サブマリーナーのモデルはRef.1680のみですが、文字盤のデザインによってマーク1からマーク6までに分類できます。文字盤の違いは主に防水表記の部分です。
マーク1からマーク3までの前期型では【SUBMARINER】のロゴの下に「200m=660ft」と表示されていますが、マーク4からマーク6までの後期型は「660ft=200m」と表記されています。つまり、メーターとフィートが反対になっているのです。前期型の防水表記は「メーターファースト」と呼ばれており、コレクターからの人気が高いデザインです。
その他、「660ft」部分の「6」の表記について、丸まっている部分に隙間があるかどうかで「オープン6」と「クローズ6」に分けられます。また、「660ft」の「f」の表記についても、2本の横棒のうち、上のほうが長ければ「ロングf」、両方同じ長さなら「ショートf」と区別されています。
【SEA-DWELLER】のロゴが赤くなっている通称「赤シード」も希少なアンティークモデルとして有名です。赤シードの文字盤についても「オープン6」、「クローズ6」などのディテールが異なるモデルがあり、大きく4種類に分けられるといわれています。
赤サブのマーク1からマーク6までのそれぞれの特徴についてです。ロレックス 赤サブの様なアンティーク時計は勿論、様々な時計の査定に自信が御座います。初めて1680の赤サブの買取り価格をご覧になる方は、赤サブ全般の買取り価格が高額な点もそうですが、わずか数年の間に製造された時計が、レタリングなどの違いでここまで価格差があるというのは更に驚かれるのではないでしょうか?個体数も少ないため、今後も赤サブの価値は更に高騰していくことが予想されます。
こうした優秀な性能が備わっているからこそ、発売から50年以上経った現在も赤サブの人気は健在なのでしょう。実際に赤サブを腕に装着してみれば、長年使いこむことでしか表現できない味わいを感じることができるのではないでしょうか。