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ロレックスシリーズ「ミルガウス」

ロレックスシリーズ「ミルガウス」

ミルガウスとはロレックスを代表するオイスターパーペチュアルミルガウスの事で科学者やエンジニアなどの要求によって設計され作り出された耐磁腕時計の先駆けとなっている時計です。誕生は1956年に作られ、名前の由来「ミル」はフランス語で「1,000」を意味しており、最大で1,000ガウスに耐えることができエンジニアなどに重宝されています。ミルガウスの人気は何といっても独特のデザイン性と、科学者たちの希望が融合している世界でもまれな腕時計の一つと言えます。
ミルガウスが発表された1950年代後半に、ロレックスはヨーロッパの物理学研究所である「CERN」依頼して科学者たちに耐久性のテストをしてもらい、実際に腕時計をつけながら作業をすることで耐磁性を確認しました。ミルガウスはムーブメントを保護する磁気シールドのおかげで最大1,000ガウスの干渉にも耐えることができました。それから60年以上経た今なお、ロレックスはCERNと提携し数々の幅広いイベントを支援し続けています。それは科学者の情熱と厳密さの決意で結び付けられている証ともいえるでしょう。

ミルガウスの特徴

ミルガウスの特徴は何といっても科学者やエンジニアのこだわりが込められているデザインです。そのこだわりを長年守り続けています。ロレックスは2007年にミルガウスモデルを一新しています。今ままで守り続けてきたこだわりをもとにきわめて耐傷性に優れるサファイアから製造する新しいミルガウスも誕生しています。

ミルガウスの価格推移は?

近年高騰を続けるロレックスで、人気の「サブマリーナ」、「ヨットマスター」、「デイトナ」、「GMTマスター」、「エクスプローラー」といった、雑誌やwebに取り上げる看板モデルの陰に隠れ、人気ロレックスを所持しながら「2本目や3本目のロレックス」という位置付けにいたミルガウスですが、最近では他のロレックスシリーズと同様に価格が高騰しています。

販売価格も2018年は75万円程で推移していた価格も年々高まり2020年には100万円を突破、昨年2021年は月を追うごとに価格が高まり今では210万円とも言われる価格となっています。

買取価格も状態や品物によって変わり、2018年頃は買取価格65万円程と言われていましたが、2022年の初めには180万円といった価格で買取していた実績もあります。2021年に廃盤(モデルチェンジ)なんて噂も手伝って高騰していました。少し前までは人気モデルの陰に隠れていたミルガウスも今では人気モデルの一つと言っても過言ではなくなってきました。

ミルガウス人気カラーとその傾向

ロレックスに限らず人気カラーと言われるのが「ブルー」と言われています。

 

・ロレックス:スカイドゥエラー、Dブルー、アイスブルー、ターコイズブルー

・パテックフィリップ:ノーチラス、ティファニーブルー

・オーデマピゲ:ロイヤルオーク

・ヴァシュロンコンスタンタン:オーバーシーズ

・チューダー:サブマリーナ

 

上記のようにブルーを基調とした時計の人気が高くなる傾向があります。もちろんミルガウスにもブルーを基調としたミルガウスZブルーと言ったモデルがあります。この時計はミルガウス人気の先頭に立ち根強い人気を持っています。ブルーを基調としたミルガウスZブルーは、グリーンのガラス越しに見るとまるで一つの宝石のような色味を湛えています。ミルガウスが気になっていたり、購入を考えているのであれば、ブルーを基調としたデザインの時計が高騰しやすいので参考にして購入をしてみるのも一つの方法かかもしれません。

ロレックスミルガウスの歴史

冒頭でもお話しましたが、ロレックスミルガウスの歴史は、1956年に科学者や医者など過酷な環境でも耐えられる仕様で作られました。

 

【初代モデル】1956年から1960年代前半 Ref.6541

初代モデルのミルガウスはなんと回転式のベゼルがついていました。デザインは、37mmとボリュームのある大きめのケース、現代のモデルでも継承されている稲妻を彩った秒針、文字盤にはサブマリーナのような黒文字盤にドットのインデックスと荒々しいものでした。1987年の廃盤前のミルガウスは生産量も少なく、どれも高値がついています。

なかでもファーストモデルは別格で、生産していた期間が短いということもありコレクターにとても人気で物によっては1000万円を超えるほどの高値が付いたオークションなどもありました。欧米のコレクターで大人気の商品ですが、オークションなどで出品されることも少なく初期モデルのミルガウスは超レア商品となっています。

 

【第二世代モデル】1959年から1990年前後 Ref.1019

初代と比べ荒々しいデザインから、シンプルなデザインへとシフトチェンジされて回転式のベゼルや稲妻を彩った秒針のデザインからよりシンプルなデザインへと進化しました。第二世代モデルのミルガウスは初期モデルとは違い、生産していた期間が約30年と長く文字盤などの仕様がいくつか変更されていますが、Ref.1019の初期個体にだけ見られたヘアライン仕上げの文字盤は希少性が高くなっています。文字盤の入れはシルバーの他にもブラックも製造されていました。

ムーブメントは、ムーブメント自体を耐磁シールドで覆っており磁気を防ぐだけでなく、ヒゲゼンマイやテンプに耐磁素材を使用することでさらにこだわりの耐磁性能を生み出しました。また、1970年代以降はハック機能を搭載しています。

ミルガウスの初代モデルもレアですが、第二世代モデルのミルガウスももちろんレアとなっています。約30年と続いた第二世代モデルのミルガウスですが、当初はエンジニアや医者といった過酷な環境でも耐えられる仕様で作られており、世間一般にはなかなか人気が出ず生産量が少ないため希少な商品となっています。2007年に一時廃盤となっていたミルガウスが復活し、ロレックスの人気が世界的に高まり価格が少しずつ高騰し始めました。希少性が増し、更に相場価格も上昇しています。

 

【2007年モデル】2007年から2015年頃 Ref.116400

2007年に一時廃盤となっていたミルガウスが新しいデザインで戻ってきました。発売当初は文字盤が白と黒の2種類が発売されました。秒針には初代モデルを彷彿させる稲妻のデザイン、ベゼルは第二世代モデルのようなシンプルでスタイリッシュなベゼルを採用しています。今までのミルガウスの特徴を取り入れた逸材となり話題になりました。

ケースは従来の37mmよりも3mm大きくなり、さらにミルガウスの特徴的な厚みも手伝ってかなり男性らしい印象を受ける形となりました。2015年に黒文字盤、2016年に白文字盤が生産終了となり価格帯はしばらく落ち着きを続けます。2007年モデルになり稲妻の秒針をオレンジ色にしたため賛否両論ありましたが、今となってはミルガウスのシンボルとも言えるカラーになっています。

 

【現行モデル】2007年から現在 Ref116400GV

2007年モデルの復活モデルとして発売されたモデルですが、このモデルはなんと、今までのロレックスで採用されたことなくミルガウスが変わり者と言われる象徴ともなったデザインです。ロレックスのコーポレーションカラーである緑をイメージしてサファイアクリスタルの風防で彩られたのがRef.116400GVです。ミルガウスの復活で記念的なモデルとして、ロレックスのコーポレーションカラーが用いられ特別なデザインに仕上がっています。

特別なデザインゆえに、ロレックスの真贋ポイントの一つ、風防にある6時方向の王冠の透かしマークがミルガウスのグリーンサファイヤのガラスにはついていません。理由はコレクターの間でもいろいろ諸説ありハッキリとしていないですが、アニバーサリー的な位置づけで作られたRef.116400GVガラスの色味が損なわれてしまうためではないか?など言われています。Ref.116400GVは稲妻秒針のオレンジカラーを3時、6時、9時のインデックスに塗られており、そのインデックス部分だけの色味を変えています。この色使いがデザイン性をさらにアップさせています、

まとめ

人気モデルの陰に隠れていたミルガウスですが、近年復刻や廃盤の噂を経て高騰しているモデルの一つとなります。過酷な環境でも耐えられるように考え抜いて作られ、復刻やデザイン変更を経てデザイン性も話題となりつつあるミルガウスですが、2015年と2016年に通常ガラスモデルが廃盤となり、現在はの二本柱でミルガウス人気を牽引します。しかし今年2022年に廃盤になり、新しいミルガウスが出るのではと噂が出るほど注目されています。今後もミルガウスだから出せるデザインで人々を喜ばせてくれるでしょう。

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