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ロレックスの価値

ロレックスの価値

ロレックスの時計の需要はとどまることなく、近年では、中国や東南アジア、中東、東欧、中南米など、まさに全世界的な高まりを見せています。型落ちのロレックスも同様に相場高騰が続いています。

型落ちのロレックス

ロレックスは定期的にモデルチェンジをします。車と同じで現行モデル旧モデルとあります。旧モデルでも価格帯は高く取引される傾向にあり、プレミアがついているモデルもあります。

モデルチェンジについて エクスプローラーの例

・1953年

初代モデル Ref.6350の誕生。初めてエクスプローラーとしてロレックスの広告に掲載された記念すべき1stモデル。長短針ともにペンシル針でCal.A296搭載のセミバブルバック。ブラック文字盤のハニカムダイヤルが多いことが特徴的です。防水性能は50mを誇りました。尚、同時期にはノンクロノメーター仕様であるRef.6150も同時に展開されています。

 

・1954年

2nd モデル Ref.6610の誕生。初代モデルが発売されてから僅か1年後には、両方向巻上げ式のCal.1030を搭載した2ndモデルが発売されました。フラットな裏蓋、ゴールドインデックス、ダイヤルの外周ラインといった特徴があります。

 

・1960年代

海外向け2ndモデル Ref.5500/Ref.5504。960年代には、日本国内ではなく海外向けに作られたRef.5500、Ref.5504が展開されました。Ref.5500はイギリスで販売されたモデルで、34mmケースが採用されていることが特徴。通称ボーイズエクスプローラーと呼ばれます。

Ref.5504は、北米向けに作られたドレスラインとして人気を博しました。なお、5504の方は本来エアキングとしてのリファレンスであったことから、ビッグエアキングと呼ばれることもあります。

このようにエクスプローラーは誕生してから約20年ほど試行錯誤期間が続きます。この時期のモデルは着々と進化を遂げたわけではなく、買い手のニーズに合わせてデザインやコンセプトを開発していく姿勢が取られていたためです。なお、この世代までのエクスプローラーが一般市場に出回ることはほとんどなく、その稀少性からオークション級の価格で売買されることもあります。

 

・1963年頃

3rdモデルRef.1016。現在のエクスプローラーの原型となったともいえるエクスプローラーI 3rdモデルRef.1016。約30年にも渡って製造された、エクスプローラーきってのロングセラーとなります。さらに言うとエクスプローラーの基本デザインを確立した世代としても有名です。1016は、生産時期と搭載ムーブメントの違いによって前期・後期モデルに分けられます。

 

・1971年

エクスプローラーIIの初代モデルRef.1655。白くペイントされたペンシル型の長短針にビビッドカラーの大型24時間針、スクエアインデックスを採用するなど、スポーツロレックスの中でも最もデザイン的なチャレンジが試みられた初代エクスプローラーIIが1971年に誕生しました。現行エクスプローラーIIとは雰囲気が異なるこのモデルは1984年頃まで販売され、ロングセラーモデルとなりました。

 

・1988年

エクスプローラーII 2ndモデルRef.16550。Ref.16550は1980年代半ばに登場したエクスプローラーIIの第2世代です。生産期間がわずか4、5年しかないという希少なモデルであり、レアリティの高い個体が多く存在しています。

 

・1990年

エクスプローラーI 4thモデルRef.14270。ロングセラーとなったRef.1016の後継機として登場したエクスプローラーIの4世代目Ref.14270。サファイアクリスタル製のフラット風防を採用し、インデックスはメタルフレーム付きに改良されました。Ref.1016から大幅にダイヤルデザインが改良されており、デザインが現行モデルに近づいています。

 

・1991年

エクスプローラーII 3thモデルRef.16570。前モデルのRef.16550とほぼ変わらないデザインですが、最たる違いはCal.3185へムーブメント移行を果たしたことです。

 

・2001年

エクスプローラーI 5thモデルRef.114270の誕生。2001年に誕生したRef.114270は、2020年現在の現行エクスプローラーIの一世代前のモデルであり、かつ「最後のケース直径36mmモデル」でもあります。

 

・2010年

エクスプローラーI 6thモデル Ref.214270。ケース径を36mmから39mmへサイズアップするという最も効果的な方法で視認性の向上が図られた現行モデルです。さらにムーブメントがCal.3132へと移行を果たしました。このムーブメントは、ロレックスが独自開発したパラクロムヒゲゼンマイおよびパラフレックス・ショックアブソーバーが採用されており、きわめて高い耐磁性・耐衝撃性を有することとなりました。

型落ちロレックスはプレミアがつくものもある

■6263 デイトナ

現在法人が販売する6263は、1200万円台から1700万円台まであり、ボトムとトップ価格では約500万円の価格差がある状況です。4桁リファレンスのデイトナは、ボトム価格との比較を行おうとしても、ボトム価格自体の水準が不安定な傾向があるため、これまで比較は難しかったのです。特に6263など過去と比較して大幅な値動きとなっている場合は、より困難といえます。

現在、6263はどれもが1000万円以上となっている様子ですが、単に1000万円台となっただけではなく、ネット上でも1000万円以上の個体がこの数ヶ月間で売れている様子があるのです。

かつては、このような価格帯の時計がネットで購入されるということは稀だといえましたが、今においてはネットで購入されており、2000万円台の個体まで購入された形跡があります。

 

■1016 エクスプローラー

エクスプローラーI 1016はCal.1560搭載モデルとCal.1570搭載モデルで、それぞれ「前期型」「後期型」に分類されます。コンディションや仕様によって大きく価格差が出るためあくまで参考となりますが、2022年1月現在、1016の前期型は150万円前後~、後期型の方は190万円前後~といった相場感となっています。

 

■1680 サブマリーナー

初代サブマリーナデイトRef.1680の「SUBMARINER」の表記が赤です。通称「赤サブ」は初期のごく短い期間に生産された希少モデルゆえに大変人気です。「SUBMARINER」の表記が白い通常モデルを赤く塗った偽造品も存在しているくらいで御座います。

まとめ

型落ちモデルの相場は、下がるのが一般的です。ただロレックスに関しては当てはまりません。アンティークとしての価値や希少性から高額で取引させているのです。

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