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ロレックスの自動巻きとは?止まった時の対処法や巻き方を解説

ロレックスの自動巻きとは?止まった時の対処法や巻き方を解説

ロレックスといえば、実用的な自動巻き時計で有名な高級時計ブランドです。しかし、「自動巻き」について詳しくない人もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、自動巻きの歴史から、いざという時の対処法にいたるまで、幅広く解説します。

ロレックスの自動巻き時計とは?

ロレックスのモデルは、自動巻き時計の代名詞として有名です。しかし、自動巻き時計についてあまり詳しくない方もいるのではないでしょうか。そこで、ロレックスの自動巻き時計について解説していきます。

自動巻き時計とは

腕時計には、車のエンジンに相当する動力源が存在します。この動力源はムーブメントと呼ばれ、その仕組みによって、機械式とクオーツ式の2種類に大きく分類されます。

機械式ムーブメントを動かすには、内部のぜんまいを巻き上げる必要があります。手動で定期的にぜんまいを巻きあげなければならない手巻きに対し、腕に装着した際の動きを利用して、自動的にぜんまいを巻き上げられるため、これらの時計は「自動巻き時計」と呼ばれるようになりました。

ロレックスの自動巻き時計の特徴

時間を正確に刻むために、重要な役割を果たす部分を「テンプ」といいます。テンプはてん輪とヒゲゼンマイというパーツで構成されており、ヒゲゼンマイが伸縮することで、テンプを規則正しく動かします。

ロレックスはこのヒゲゼンマイに、独自の設計・製造したパーツを採用しています。ロレックスのヒゲゼンマイは、ブルーの色合いと高い耐久性が特徴です。このパーツは「常磁性ブルー パラクロム・ヘアスプリング」という名称で、多くの現行モデルに採用されています。

また、標準的な自動巻き時計の日差(1日あたりの進み遅れの誤差)が-5秒から+20秒であるのに対し、ロレックスは±2秒という、驚異的な精度を実現しています。

ロレックスの自動巻き時計の歴史

現在の自動巻き時計は、どのようにして誕生したのでしょうか。ここからは、そのきっかけから歴史を振り返っていきましょう。

自動巻き時計の開発のきっかけ

ロレックスの創立者ハンス・ウイルスドルフは、防水機能を備えた腕時計がすべての人にとって必需品になると考え、1926年に「オイスター」を発表しました。世界初の防水機能を備えた腕時計は、当時話題となりましたが、リューズをねじ込み忘れる事例が多く報告されたといわれています。

リューズの隙間から時計内部に水が入り込み、故障するという事実を受けて、ロレックスは自動巻き時計の設計に注力するようになったとされています。

世界初「全回転式ローター」の自動巻き機構の発明

それまでの自動巻きローターは、90度しか回転しない半回転式でした。しかしロレックスは、この機構を改良し、回転方向を問わない「オイスター・パーペチュアル」を開発します。

この革新的なローターにより、リューズでゼンマイを巻き上げる必要がなくなり、同時に耐久性も向上も実現しました。この新機構は、自動巻き時計の先駆けとされる「バブルバック」に初めて搭載されました。

コレクターに親しまれる「バブルバック」の誕生

世界初の全回転式ローターは、従来の手巻き式ムーブメントに重ねた形で搭載されたため、腕時計の裏蓋が泡のように膨らんだ形状となりました。この自動巻き時計の祖ともされるモデルは、その特徴的な形状から「バブルバック」と呼ばれるようになります。

また、ケース径を広げた「ビッグバブルバック」も登場しました。これらのモデルは現在も希少性が高く、コレクターたちにとって魅力的な時計として知られています。

更なる改良で「両方巻き上げ方式」が誕生

初期のパーペチュアル機構は、両方向に回転しても、ゼンマイを巻き上げられるのは右回転のみだったといわれています。

しかし、1950年頃から製造されたモデルでは、両方向からの巻き上げが可能となり、効率が大幅に向上しました。この改良により、実用的な腕時計としての評価が高まったことで、ロレックスはさらに注目を集めるようになりました。

ロレックスの自動巻き時計のメリット・デメリット

ロレックスに限らず、自動巻き時計には多くの特徴が存在します。それぞれメリットとデメリットがあるため、求める事柄によって、時計を使い分けることも可能です。ここでは、自動巻き時計のメリットとデメリットをそれぞれ解説します。

ロレックスの自動巻き時計のメリット

自動巻き時計のメリットは、まず電池切れの心配がないことが挙げられます。自動巻き時計の動力源はゼンマイであるため、電池を必要としません。また、手巻き式に比べ、毎日手動で巻き上げる必要がないことも特徴です。

クオーツ式の寿命は、高級時計ブランドでも3年程度ですが、自動巻き時計はパーツが破損しない限り、半永久的に稼働し続けることができます。そのため、非常に長持ちし、世代を超えて愛用できることもメリットになります。

さらに、ロレックスのデザインは選択肢が広く、高級感があるため、ステータスを高めることもできるでしょう。

ロレックスの自動巻き時計のデメリット

自動巻き時計は、身に付けないとゼンマイが巻かれず、動作が止まってしまいます。また、常に動き続けるクオーツ式と比べて、時刻の精度や調整の手間がかかることもデメリットと言えるでしょう。

さらに、自動巻き時計は手巻き式よりもパーツが多く、時計が分厚く重くなりがちです。ムーブメントが複雑でメンテナンスが難しいことから、オーバーホールの費用が高い傾向があることもデメリットに数えられるでしょう。

ロレックスの自動巻き時計が止まる・遅れる原因

ロレックスの時計が止まったり、遅れたりする原因は、ゼンマイの巻き上げ不足から、故障に繋がるものまでさまざまです。ここでは、代表的な要因を解説します。

ゼンマイの巻き上げ不足

自動巻き時計が止まったり遅れたりした場合は、ゼンマイの巻き上げ不足が考えられます。ロレックスの自動巻き時計は、パワーリザーブ(ゼンマイを完全に巻き上げてから時計が停止するまでの時間)が70時間以上のモデルもあるため、基本的には手動でゼンマイを巻く必要はありません。

しかし、長時間使用しなかったり、着用時間が短かったりすると、時計が止まってしまうことがあります。その場合は、ゼンマイを十分に巻き上げることで、再び正確に動かすことができます。

潤滑油の劣化や油不足

また、潤滑油が原因である可能性も考えられます。ロレックスのモデルには、独自に開発した潤滑油が使われています。通常、潤滑油は時間の経過、空気中に含まれる酸素や湿気、熱などによって劣化し、ムーブメントの精度に影響を与えることがあります。

さらに、潤滑油が不足すると部品同士の接触が激しくなり、摩耗が進みやすくなることもあります。このように、自動巻き時計の潤滑油は重要なファクターであり、劣化が進むと、動作不良だけでなく、部品の寿命も縮めてしまいます。

歯車の摩耗・変形・破損

歯車の劣化は、時計の動作に影響を与えることがあります。特に、歯車のホゾ(中心軸)が摩耗することが要因として挙げられます。油切れの状態や、劣化した油のまま使用を続けると摩擦が大きくなり、ホゾが削れることがあります。

また、外部からの衝撃で、ホゾが変形・破損することもあります。これらのトラブルは、他のパーツにも損傷を与え、動作不良を引き起こす可能性があります。

ゼンマイの故障

ゼンマイは機械式時計の動力源です。そのため、ゼンマイの異常は、時計の動作に直接影響します。長期間使用すると、ゼンマイは金属疲労によって切れてしまうことがあります。

破損したゼンマイでは、時計は動作しないため、ゼンマイを交換するしかありません。また、金属疲労は目に見えないことも特徴で、前触れなく発生することもあります。

錆びやほこり・ゴミの侵入

自動巻き時計のムーブメントは、非常に小さな部品で構成されています。微細なほこりが内部に侵入すると、不要な摩擦や軋轢を引き起こし、故障の原因になります。

また、部品の多くは金属製であるため、錆びが発生すると動作不良に繋がります。ロレックスモデルの多くは防水性能に優れていますが、湿気の多い場所や、浸水状態での放置は避けた方が良いでしょう。

ロレックスの自動巻き時計のゼンマイの巻き方

ロレックスの時計のゼンマイを巻くには、まずリューズを手前(6時方向)に回して緩めます。リューズが少し飛び出すため、その後、リューズを奥側(12時方向)に回してゼンマイを巻き上げましょう。1周を1回として、最低でも25回以上回してください。

一般的には、30〜40回ほど回せば十分であるといわれています。最後に、リューズを押し込みながら時計回りに回して、しっかりとねじ込みます。なお、向きや回数は、モデルによって違うことがあるため、作業の際は、ロレックスの公式ホームページから、取扱説明書の確認をおすすめします。

リューズが完全に回しきれていないと、防水性能が発揮されない恐れがあります。また、同様の理由で、水中でリューズを操作しないようにしましょう。

ロレックスの自動巻き時計が止まったら?

自動巻き時計が止まった際には、ゼンマイの巻き上げ不足や故障が考えられます。ここでは、そんな時の対処法を、大きく3つご紹介します。

左右に軽く振るかリューズを回す

自動巻き時計のゼンマイを巻き上げるためには、内部のテンプを動かすか、手動で巻き上げる必要があります。方法としては、まずリューズを回す方法が挙げられます。方向と回数は、時計回りに25回転以上とされることが多いですが、モデルによって異なる場合もあるため、あらかじめ取扱説明書を確認しておきましょう。

また、時計を軽く左右に振ることでテンプを動かし、ゼンマイを巻き上げることも可能です。ただしこの方法は、内部部品の破損や、故障の原因に繋がることもあります。心配な場合は、身に着けた状態で日常生活を過ごしてみてください。同様の効果を得られるはずです。

日本ロレックスに修理依頼する

日本のサービスセンターで、修理を依頼することができます。東京都、大阪府、兵庫県に計4件のサービスセンターがありますが、大阪府と東京都東陽町のサービスセンターは、送付のみ受け付けています。

サービスセンターでは時計の状態を点検し、作業の見積もりを作成します。修理内容は時計の状態によりますが、オーバーホール、部品交換、洗浄、注油、検査などを行い、修理後に返却されます。また、2年間の国際サービス保証書も付属しており、安心して利用できる手段です。

民間の時計修理業者に修理依頼する

民間の業者に修理を依頼する方法もあります。ロレックスの正規サービスでは、オーバーホールに約1ヶ月かかるとされていますが、民間の業者では、同程度の期間で、比較的安価に対応してもらえることが多い傾向にあります。

ただし、技術力やサービスの質は業者によって異なるため、悪徳業者を避けるためにも、過去の実績や評判をしっかり確認することが重要です。

ロレックスの自動巻き時計を長持ちさせるコツ

ロレックスの時計を長持ちさせるためには、正しい取り扱いと定期的なメンテナンスが鍵になります。そこで、より長く使い続けるためのポイントを4つご紹介します。

ゼンマイを巻きすぎない

リューズでゼンマイを十分に巻き上げると、リューズが回しづらくなります。これ以上巻き上げると、内部の部品に負担がかかり、切れてしまうことがあります。一般的に、自動巻き時計には巻きすぎによる破損を防ぐための、スリップ機構が備えられています。

ロレックスも過度な巻き上げを防ぐ機構を持っているため、過剰に心配する必要はありません。ただし、力任せに巻き上げを繰り返すと、破損の原因になることがあるので、適度な巻き上げを心がけましょう。

反時計回りで時刻を調整しない

機械式時計は時計回り(右回り)で動くよう設計されているため、反時計回りに回すと故障するリスクがあるといわれています。しかし、ロレックスの現行モデルのほとんどは、反時計回りで時間設定しても問題ありません。

たとえば「サブマリーナー デイト」や「GMTマスター Ⅱ」などは、取扱説明書に時刻調整の向きはどちらでも良いという旨の記載がされています。ただし、アンティークのロレックスモデルはその限りではないとされています。故障を避けるためにも、古いモデルの時刻調整は、時計回りで行うと良いでしょう。

20時~深夜2時に日付調整をしてはいけない

ロレックスの三大発明の一つである「デイトジャスト機構」は、午前0時前後になると、瞬時に日付が切り替わります。ただし、一部のモデルを除いて、日付表示を変更するためのギアは、少し前から動き始めており、この時間帯に日付を変更すると、ムーブメントに負担をかけると考えられています。

一般的には、20時から深夜2時の時間帯は避けるべきといわれています。また、一部では深夜4時まで避けるべきともされているため、万が一に備えて、20時から深夜4時の間は日付の調整を避けるようにしましょう。

オーバーホールを5年に1度は行う

定期的なオーバーホールも、機械式時計を長持ちさせる手段として知られています。オーバーホールとは、時計をすべて分解し、各部品をメンテナンス・洗浄などを行う作業のことです。ロレックス公式では、10年に1度はオーバーホールを行うよう推奨しています。

オーバーホールの頻度は、モデルの使用頻度や製造年月によって異なりますが、一般的には5年に1度行うのが望ましいとされています。また、オーバーホールはロレックス正規のサービスセンターや時計修理専門店に依頼するのが良いでしょう。通常、どちらも一ヶ月程度で作業を完了します。

ロレックスの自動巻き時計に関するよくある質問

自動巻き時計に関するよくある質問をまとめました。ロレックスの時計について気になることがあれば、こちらの項目を確認してみてください。

ロレックスの自動巻き時計は何日で止まる?

ロレックスモデルの稼働時間は、パワーリザーブを参考にすることで目安をつけることができます。パワーリザーブとは、ゼンマイを最大まで巻き上げてから時計が停止するまでの時間のことを指します。

たとえば、2024年9月現在の現行モデル「デイトジャスト 36(Ref.126234)」は、約70時間の稼働が可能です。ただし、これらの時間は使用しない場合の目安であり、モデルの状態や使用状況によって前後することがあります。

ロレックスの自動巻き時計はどのくらい巻くべき?

ロレックスでは、初めて使用する際や針が止まった際には、リューズを少なくとも25回転以上回すことを推奨しています。逆向きに回してもゼンマイは巻き上げられないため、必ず時計回りに回しましょう。

また、防水性を確保するために、使用後はリューズをケースにねじ込んでください。巻きすぎると故障の原因になることがあるため、適度に巻き上げた後は、手首の動きで自動巻き機能を利用することをおすすめします。

まとめ

お手元のロレックスモデルが止まってしまった時も、仕組みと対処法を知っていれば、冷静に対処できるでしょう。故障の疑いがある場合や、対処法に効果がなかった場合は、ロレックスのサービスセンターや、信頼できる時計修理専門店に持ち込むことをおすすめします。

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