「コマ」について
「コマ」とは、「Rolex」などの金属製腕時計でよく使われている部品ですが、金属製のベルトにはいくつもの種類がございます。基本的に「Rolex」では、それぞれの「コマ」を組み合わせて繋げており、取り付けたり外したりしてサイズを調整するものです。一部「革ベルト」の製品もありますが、そちらには「コマ」はありません。「革ベルト」でサイズが合わない場合は、ベルトに穴を開けるか、ベルト自体を交換する必要があります。
コマの種類
1連コマの構造は、1つのパーツで構成されているコマの事です。コマの両端にネジがついており、ネジを使ってつなぎ合わせるデザインが採用しております。至ってシンプルな作りとなっていますので、癖や個性があまりないのが特徴となっていますので、ドレッシーなスタイルの腕時計に用いられていることが多くあります。スポーツタイプのオイスターブレスなどに使用されています。ネジ部分が露出していますので、人によって好みが分かれるかも知れません。
2連コマとは、1連コマならネジ部分が露出しているところがありますが、その部分が隠れており、1連コマよりもすっきりした印象を与えてくれます。こちらもドレッシーな時計が多く、スーツでされる仕事やパーティーなどで映えるデザインです。
3連コマとは、少し複雑に見えるかも知れませんが、3つのコマを横方向に繋ぎ合わせて織り込まれているような作りとなっております。実際にコマ自体が内側に曲がっており、より腕の形状に合わせた作りだと思います。フィットさせる目的のため、スポーツ系のダイバーズウォッチに用いられていることが多いです。
5連コマとは、真ん中に小さなコマを3つ並べ、両サイドに大きなコマで構成されているタイプです。真ん中のコマを金色するなど、サイドのコマとカラーを変えて特徴を出しているタイプをよく見かけるのではないでしょうか?ラグジュアリー感が出ますし、3連コマよりも腕にフィットするため、女性用の腕時計に多く用いられています。
7連コマとか11連コマとかもありますが、かなり複雑なデザインのため、本体よりもコマ(ベルト)の存在感があるため、カラーリングはシンプルな場合が多いです。
Rolexはモデルによってコマ数が違います
Rolexの基本は、3連コマのデザインが大多数を占めておりますが、最近の流行りでもあります「スポーツタイプ」の影響が大きいのかと思います。Rolexの売りである「少々深く潜っても大丈夫な作り」と、ダイバーなら腕にフィットする時計を好みますので、当然といえば当然ですよね。しかし、モデルによっては3連コマではない物も存在します。また、ロレックスのベルトには名前が付いており、それぞれに特徴がございます。
■オイスターブレスレット
オイスターブレスレットは、現行Rolexの定番となっており、デイトナ・サブマリーナ・エクスプローラーⅠ、Ⅱなどに使用されています。お馴染みといっても良いほど、よく見かけるブレスレットではないでしょうか?基本的に13コマを繋げて1つのブレスレットとして構成されていますが、ディープシーだけ12コマとなっています。特徴としては、「堅牢」であることです。平らな3連コマで構成されており、高い強度と腕にフィットする装着感が人気のポイントです。
■ジュビリーブレスレット
このブレスレットは、5連コマを採用しております。歴史は古く、1945年にデイトジャストの販売と合わせてデザインされたものとなります。堅牢性は基本のオイスターブレスレットに比べると劣ってしまいますが、腕によりフィットするデザインのため、着け心地は上回っています。主にデイトジャストに採用されていますので、「ドレッシーなブレスレット」として人気があります。
■プレジデントブレスレット
バブル全盛期に流行した「金無垢」のモデルです。「キング・オブ・ロレックス」の異名を持つデイデイトシリーズで採用されており、「18金」のモデルに取り付けられています。3連コマの構成で、ほぼすべてと言っても過言ではないくらい金で出来ているゴージャスな一品です。発売は1956年とバブルよりもずっと前となっており、同年に当時のアメリカ大統領であったアイゼンハワー氏へ贈呈した事がネーミングの由来とされています。お直しされる際は、相当の金額が必要となります。
■パールマスターブレスレット
パールマスターブレスレットは、丸みを帯びた柔らかな印象となっており、5連コマで構成されているタイプです。1992年に販売されたパールマスター用のブレスレットとなっており、他のブレスレットとは一味違ったマットな仕上がりとなっているのが特徴です。丸みを帯びたデザインは滑らかな曲線により、手首を包み込んでくれるようにフィットしますので、「とにかくフィットするブレスレットが好きだ」という方にピッタリなブレスレットとなっています。
■オイスターフレックスブレスレット
このブレスレットは、ロレックスのダイバーズコレクションである「ヨットマスター」に搭載されたラバーベルトです。今回のコマ特集には関係ありませんが、ご紹介いたします。このフレックスブレスレットは、ロレックス初のラバーベルトとなっており、ごく最近2015年に登場したものになります。もちろんロレックスのダイバーズウォッチに搭載されているモデルですので、メタルブレスレットに引けを取らない「堅牢性」と「防水性」に優れています。また、ロレックス独自の技術が巧みに取り入れられており、特許を取得していることで大変注目されているモデルです。
■リベットブレスレット
このモデルは、古いロレックスに多く採用されており、現行では使用されておりません。しかし、アンティークのロレックスをお持ちの方もいらっしゃいますので、今でも根強い人気があります。このブレスレットの特徴は、「素材全てがステンレス」ということです。また、ピンをネジで留めるのではなく、サイドでカシメて構成されている珍しいタイプとなっており、独特の個性があります。
■板巻ブレスレット
板巻ブレスレットの特徴は、ステンレスの板を巻いて構成されたブレスレットの事を指します。側面から見るとコマが「だし巻き卵」のように見えるところで判断出来ます。他のブレスレットと比べると、重量があまりなく、長時間腕にはめていても疲れづらいことが最大のメリットです。ですが、堅牢性は期待できないですし、着けた際の質感も安っぽい印象だと思います。
現行モデルでは板巻ブレスレットは使用されておらず、ロレックスで取り付けられているケースはアンティークのみかも知れません。現在この手のタイプのブレスレットは、安価に買える時計に多く採用されております。ちなみにですが、この板巻ブレスレットはコマの増減が大変困難なタイプですので、どこにでもある時計店では修理を受け付けてくれないことも多々あるとの事です。板巻ブレスレットの時計を購入する際は、最初からご自身の腕にピッタリとはまる時計を選択されることを、強くおすすめします。
■レザーベルト
ロレックスの時計でよく取り付けているのは金属タイプですので、レザーベルトが取り付けているのを発見する方が稀だと思います。純正のレザーベルトは「クロコダイルレザー」が使われており、綺麗な状態なら高級感たっぷりで個人的には好きなベルトです。アンティークのロレックスだと取り付けているものをたまに見かける程度で、実際に腕に着けている方を見かけることはあまりありません。
理由としては、時計本体は気に入っているが、「ベルトはやっぱりスポーツモデルの金属タイプじゃないと嫌だ」という方が増えたのが原因ではないでしょうか?そのような方は、別売りのブレスレットに取り換えていることが大半です。逆にレザーに拘る方は、別売りの純正レザーベルトを購入すればドレスチェンジ可能となっていますので、興味のある方は検討されてはいかがでしょうか?
コマの買取価格
需要や相場によって日々変化しますので、参考価格だとお考え下さい。
・116528 金無垢K18のコマ1個 ~25,000円
・デイデイト用 金無垢ブレスレットのコマ全部 ~400,000円
・116234 デイトジャスト 3コマ ~18,000円
・プラチナ デイデイト コマ1個 ~30,000円
まとめ
「買取大吉」では、ロレックスの高価買取に力を入れております。古くて傷が沢山ある、壊れている、ベルトが付いてないなどでも大丈夫です。もちろん付属品が完備されている物は高額査定に繋がります。ご不要なロレックスがございましたら、本体のみならず、付属品だけでもお買取り可能ですので、ぜひお気軽にお持ち込み下さいませ。