エクスプローラー
エクスプローラーは、探検家向けに製造されたモデルで、軽さと頑丈さを兼ね備えていることから人気を誇ります。ⅠとⅡのモデルがあり、2021年にはそれぞれの新作が発表されました。2021年に発表された新作は2つです。
① エクスプローラーⅠ:Ref.12427、Ref.124273
② エクスプローラーⅡ:Ref.226570
Ref.124270は、オイスタースチールのケースを採用し、並外れた耐久性と防水性が注目を集めています。ムーブメントは最新のCal.3230に置き換えられています。定価は税込で「676,500円」です。Ref.124270と同様のオイスタースチールに加えて、イエローゴールドがあしらわれているのが特徴です。定価は税込で「1,142,900円」となっています。Ref.226570は、エクスプローラーⅡの新作で、文字盤にはホワイトダイヤルとブラックダイヤルの2種類が登場しました。エクスプローラーⅠとは異なり、24時間針を採用しているのも特徴で、高い視認性を誇ります、定価は、ホワイトとブラックで違いはなく、税込で「898,700円」となっています。
デイトナ
2021年に新たに3つのモデルのデイトナがリリースされました。それぞれの型番は、以下の通りです。
・Ref.116519
・Ref.116508
・Ref.116505
ロレックスは2021年の新作として「オイスター パーペチュアル コスモグラフ デイトナ」のメテオライトダイアルを採用した3種類のバリエーションを発表しました。ベースとなったモデルは現行品のデイトナと同じだが、希少性の高い素材を組み合わせることで、唯一無二の質感を手に入れました。本作を飾るメタリックメテオライトは、数百〜数十億年も前に爆発した小惑星が隕石となり、地球に飛来したものです。惑星間を旅しながら、数百年ごとに摂氏数度ずつ冷やされて形成されるこの素材は、主に鉄とニッケルから成り、地球上では再現不可能な結晶構造が生じます。そして、この大きな塊を薄片に切り分け、化学処理を施すことで独特な内部構造が姿を表しています。
こうして形成された人類を魅了する模様は「ウィドマンシュテッテン構造」と呼ばれ、ロレックスは積極的にこの素材をダイアルに使用してきました。専門家の協力を得て製作され、美しい構造が現れた断片を選定して、ダイアルに採用されています。この希少な素材をより美しく見せるのは、3種類のコスモグラフ デイトナです。
・1つ目
ブラックのセラクロムベセルに、ホワイトゴールドケースとメタルブレスレットにラバーの一種をコーティングしたストラップを合わせたモデルです。
・2つ目
ベゼルやケース、ブレスレットをイエローゴールドで統一したモデルです。
・3つ目
2つ目同様に時計全体をエバーローズゴールドで統一したモデルです。堅牢なオイスターブレスレットはロレックスが独自にデザインし、特許を取得したセーフティキャッチ付オイスターロッククラスプが使用されています。搭載されるムーブメントは完全自社開発キャリバー4130で、高精度なクロノグラフを搭載した自動巻きムーブメントです。全ての個体はロレックス独自のクロノメーター規格に従って製作されています。平均の日差は-2〜+2秒以内に調整され、スイス公認クロノメーター検定協会の基準よりもはるかに厳しい審査をクリアしているのです。
サブマリーナー
・Ref.124060
ケース幅が40mmから41mmへと変更され、70時間のパワーリザーブを実現した点も同様になります。ムーブメントは旧モデルのCal.3130から3230へと変更されています。価格は、税込で「854,700円」で、旧モデルのRef.114060は、スコットランドの有名俳優ユアン・マクレガーさんが愛用していることでも有名です。0.5分刻みで反時計回りに進むラチェット式ベゼルは完璧に機能しています。縁には深く刻まれた溝があり、濡れた手やダイビンググローブ越しでもしっかりと操作をしやすいです。回転リングにはブラックセラミックスのセラクロムインサートが施され、60分の目盛りに配されたくぼんだ数字やマーカーには、PVDによって薄いプラチナのコーティングがされています。ロレックスはモノブロックのベゼルやトラックを製造するために、耐蝕性に優れ、色の選択肢が多く、傷の付きにくい特殊なセラミックスを開発することに注力してきました。現在では、セラミックスのパーツを完全自社製としています。
このベゼルは、300m/1000フィートの防水性を保証する頑丈なオイスターケースの一部であり、耐久性と信頼性の証しです。ロレックスが「オイスタースチール」と呼ぶステンレススティールのケースのフレームもまた、非常に高い耐腐食性を誇ります。密閉されたケースバックに加え、ねじ込み式の設計、そしてリュウズガードに守られた3重密閉構造のトリプロックリュウズにより規程の防水性を確保、風防は傷に強いサファイアクリスタル製となっています。
デイトジャスト
・Ref.126200
・Ref.126233
・Ref.126231
2021年、ロレックスは定番のデイトジャスト36に6種類の新ダイアルを加えました。中でも興味深いのが、SSモデルが採用したグリーンのパームモチーフダイアルです。ロレックスの常で製法は明らかにされていませんが、写真で見た限りをいうと、グリーンはごく浅く施されています。ロレックスの得意とするPVDか、メッキと推測されます。その上から、やはりグリーンでパームの模様が描かれています。こちらも製法は不明ですが、一般的なラッカーではなさそうです。2021年、各社が追求する色がグリーンです。それを、ごく浅く、しかも実に見事な発色で実現した点はさすがとしか言いようがありません。時計そのものは既存の「デイトジャスト36」に同じです。
Ref.126200は、18カラットのホワイトゴールドを全面に使用したモデルで、同様のホワイトゴールドの針が極上の高級感を醸し出しています。文字盤にはさまざまなカラーのデザインがあり、好みに応じて選ぶことができてしまいます。また、プロボクサーの山中慎介さんが愛用していることでも有名になっております。価格は、税込で「743,600円」です。
Ref.126233には、二つのタイプがあり、どちらもオイスタースチールに18カラットのイエローゴールドを使用したモデルです。ムーブメントにはCal.3235を採用しており、美しい形とオリジナル性の高いダイアルで大変人気となっております。気になる価格は、税込で「1,166,000円」と「1,232,000円」です。
Ref.126231は、オイスタースチールに18カラットのピンクゴールドを採用したモデルです。なお、視認性の高いクロマライトが使用されています。デイトジャストのなかでもかわいらしい印象のデザインで、女性からの人気が高い傾向にございます。価格は、税込で「1,265,000円」です。
購入制限について
2019年11月より、ロレックスで突如として始まった購入制限ですが、これは、ステンレススティール製の人気スポーツモデルを中心に、ロレックス(厳密には日本国内のロレックス正規販売店)が顧客に対して設けた制約です。すなわち、「指定モデルはおひとり様一点限り、同一コレクションの購入はその後5年間不可」「別コレクションであっても指定モデルに関してはその後一年購入不可」と言ったものです。この購入制限、ロレックス転売に待ったをかけるための、販売店側の施策でした。現在ロレックスの人気モデルは定価を大きく超えるプレミア相場を築いているため、正規店で購入後に即売却する行為が目立ってきたためです。
なお、指定モデルは当施策スタートから一年が経過する現在も依然として正規店では手に入りづらい状況です。さらに購入実績がある方は、今後5年間は手に入れづらいという事実もあります。では、指定モデル以外に目を向けてみるといかがでしょうか。指定モデル以外にも、実は定価を超える高相場なロレックスもたくさん存在しているのです。転売行為の是非はまた別の議論が必要ですが、こういった指定外モデルは制度上、何度でも購入可能です。つまり正規店を「マラソン」しながら複数本購入することも当然できてしまいます。
さらに言うと、これらは今後ロレックスが購入制限対象を拡張した時、指定される可能性が高いことも意味しています。なぜならデイトナやサブマリーナーが手に入れづらくなった今、指定外モデルに需要が流れていき、結果として転売横行・品薄に伴う相場急騰の可能性が高いためです。実際、既に相場高騰が著しいモデルも少なくありません。つまり、現在指定されていないプレミアムモデルを買っておけば、今後その相場がまた上がり、思わぬお得価格で売却できるケースが出てくるかもしれないということです。
ただ、これはロレックス側の施策です。「ロレックス側」とは言えメーカーが噛んでいるわけではなく、日本国内の正規店・正規代理店が取り決めました。主なルールは次のようになっております。まず、指定モデルを購入後、同一コレクション(デイトナ,サブマリーナ等)の制限対象モデルは向こう5年間購入不可になります。次に、指定モデルを購入後、別コレクションであっても制限対象モデルは向こう1年間購入不可になります。なお、指定モデルの販売は日本在住者のみになります。
この購入制限によって、購入時には運転免許証やマイナンバーカードと言った、顔写真付きの身分証明書が必須となりました。また、購入者情報は全国のロレックス正規店・正規代理店で共有されることになっています。さらに一連の制限に関する同意書への同意・署名が求められます。ただし、指定モデル以外の製品に関しては、身分証明書の提示は必要ありません。さらに言うとたとえ制限対象モデルを購入していても、家族や友人を連れていき、ご本人とは別の身分証明書とその持ち主を連れていけば購入できる場合があるとか(逆にプレゼント目的の場合も、贈る予定の方を一緒に連れてくる必要があります)。もちろん全てのケースにおいて「在庫があれば」という前提付きです。
余談ですが、今購入制限対象外モデルで最も正規店での入手が難しいのではと囁かれているモデルが、スカイドゥエラーです。スカイドゥエラーは、ロレックス屈指のコンプリケーションシリーズです。アニュアルカレンダー「サロス」,デュアルタイム機構を備えていること、また、スポーツモデルでありながらもフルーテッドベゼルが使われていると言うラグジュアリーさから、ハイエンドクラスに位置づけられてきました。ちなみにスカイドゥエラーの機能を簡単に解説すると、アニュアルカレンダーによって大小の月を計算するのみならず、さらには文字盤外周の小窓で月を、3時位置で日付を表示させます。
また、デュアルタイムではGMTマスターとは異なりGMT針を用いるのではなく、文字盤中央ディスクが回転することで第二時間帯を読み取ります。これらの操作はリングロックベゼルとリューズのみで行える画期的な手法であることも特筆すべき点です。こういったコンプリケーションはもともとの定価が高いこと、そして定番外しであることから、相場が上がりづらいモデルでした。しかしながらロレックス全体の相場が上がっていることは前述した通りです。しかも、スカイドゥエラー 326934に至っては、デイトナやGMTマスターII,サブマリーナーと言った人気モデルに追随するほどの相場高騰を遂げているのです。スカイドゥエラーはハイエンドモデルのため、基本的にオールステンレススティールモデルはラインナップされていません。金無垢か、あるいはコンビモデルとなります。でも、こちらの326934は、ベゼルのみがホワイトゴールドであとはSS。そのため扱いやすく、また定価も他のハイエンドモデルに比べるとくらか低く設定されています。
こういったSSスポーツときわめて近い属性から、ここ2年ほどで急騰しており、今では定価を大きく上回る高相場を記録することとなりました。ちなみにこの相場高騰が最も顕著なのが、ブルー文字盤です。今後、スカイドゥエラー326934も指定モデルとなってしまうかもしれません。やはりまだ「手に入る」うちに、気になる方はぜひチェックしておきましょう。ちなみにスカイドゥエラーにドレッシーなジュビリーブレスレットが搭載された新型モデルも、2021年にラインナップに加わりました。
まとめ
今回は、ロレックスの人気モデルの新作についてご案内させていただきました。ロレックスの新作は身につける資産として購入する方の中でも、ダントツに人気があります。毎年のように新作の登場が予想され、市場を騒がせる時計です。しかし、供給が需要に追いついておらず、価格の高騰がひたすら続いているため、欲しいタイミングで買えないパターンが多いです。ロレックスの新作を購入する方の中には、今持っている時計をお売りし、資金を用意する方もいます。ご検討中の方はぜひ、「買取大吉」の無料査定をご利用くださいませ。