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ロレックスは海外で買った方が安いの?
偶然にも欲しいモデルが日本よりも安く見つかり、信用できるお店で売っていたとすれば、それは購入するチャンスかもしれません。
ですが、現在、サブマリーナデイトやGMTマスターⅡなどは日本と他国とを比べても価格差は為替の差程度の数万円です。価格においても、現在、各国の正規価格はほぼ一定化されています。
つまり、海外の正規店でロレックスを安く購入できる可能性は非常に低いといえます。
日本国内では見つからないモデルが買えるメリット
価格面では、大きなメリットはありませんが、もう一つのメリットを挙げるとすると、国内販売されていないモデルが購入できるという点です。とくにステンレス素材のスポーツモデルは国内正規店ではなかなか販売されていませんが、海外では見つかる可能性もあるため、旅行のついでに立ち寄る程度の楽しみはアリかもしれません。ロレックスはわずかではありますが、免税店でも取り扱っているため、覗いてみるのも良いかもしれません。
ロレックス免税店例
・国内
成田空港(出国後)
関西空港(出国後)
・国外
香港:香港国際空港
韓国:仁川国際空港
海外でロレックスを買う際に抑えておきたいポイント
海外で購入する際の第一の関門は「商品が本物かどうか」の判断です。特にスーパーコピー品は本物に非常にそっくりなので、外観だけでスーパーコピー品を見分けるのはプロでも至難の業です。
商品自体がコピー品ではないか・販売店が信頼できる店舗か
高いお金を払って偽物だったという事態は避けたいところです。そのため、販売店が信頼できる店舗なのか見極めなければいけません。現地の販売店状況に詳しくない場合は、免税店や正規店でのみ購入することをおすすめします。
当たり前ですが、信頼できる店で購入することが肝心です。ロレックスを初めて購入する際にお勧めしたいのが、正規販売店です。正規販売店とは、ロレックスと正式な契約のもとに販売を行っている店舗を指します。
修理やオーバーホールなどのアフターケアの点で、最も信用できるのがこうしたお店です。なかには並行輸入モデルを取り扱う業態の店もあります。並行ショップと呼ばれる店舗は価格的なメリットが大きいです。
ロレックスは正規販売店で購入しても並行ショップで購入しても、本物であれば修理やオーバーホールを受けてくれます。ただ、アフターサービスは店によって異なるため、アフターサービス体制を確認してから購入した方がよいでしょう。
正規販売店と違い、並行品を販売するショップにはさまざまなサービスが存在します。これらの多彩なサービスがお店選びを難しくさせる要因になっています。一例として、現在並行ショップで展開されているさまざまなサービスの中から有効なサービスを2つ紹介します。
①長期保証
生涯のモデルとしてロレックスを選ぶ場合は、この長期保証が非常に有効です。それに加え、長期保証の中にはオーバーホールの基本料金が永年半額になったり、数回無料となる特典があるお店もあります。
2008年にメーカーのメンテナンス料金が値上がりしているので、購入者にとって、非常にありがたいサービスといえます。
<並行輸入店の保証期間一例>
・宝石広場:3年間
・ジュピター宝飾:5年間
・MY WATCH:2・3年間
・かめ吉:3年間
・ブルーク:1年
※有料で5年保証あり
②買取保証
また、買取保証なども確認しましょう。買取保証とは買取りに関してのサービスのことです。これは、自店で販売したモデルを買取する場合、どこのお店よりも高く購入することを約束するもので、換金性の高いロレックスにとって有利なものとなります。
他に、お店選びには欠かせない項目があるとすれば。それは、ショップのスタッフ対応です。ロレックスは特に高額な商品なので、購入時は販売店の店員さんとやり取りが必要になります。
大都市の大規模店舗であれば日本語を話すことができる店員さんがいることもありますが、そうでないことも多くあります。その場合はその国の言語でのやりとりが不可欠となります。
結局のところ、ロレックスはスイスで購入するのが一番安いのか
ロレックスは、日本国内の正規販売店と、スイス国内の正規販売店とでは、後者の方が求めやすい価格のことが多いようですが、為替の変動も影響します。
また、日本では流通コストや税金などが加味されることが高くなる要因ですが、モデルによってその価格差はまちまちです。為替レート・両替手数料・免税額も含め、本当に安いかも確認が必要となります。
国によって、その時の為替レート・定価・両替手数料・免税額も異なるため、購入時の価格にもばらつきが出ます。また、日本に持ち込む際に関税と消費税がかかります。
そのため、値札に記載されている価格だけで判断しないようにしましょう。国内で買う場合と異なり為替レートや免税額など関わってくるので非常に煩雑になりますが、しっかりと計算しましょう。
それらを把握したうえで、購入時に本当に安いかどうかの判断もしなければいけません。海外の店舗で記載されている価格は、国内消費を前提とした税込み価格になっていることもあり、この税率は国によって大きく異なります。
例えば日本の消費税が10%なのに対してEU加盟国で導入されている付加価値税(VAT)は、20%前後と非常に高い税率となっています。EU加盟国外からEUを訪れた旅行客はVATの還付が受けられます。
一方で免税が全くない国もあります。他にも日本に持ち込む際にも税金がかかるので、可能であれば店員さんに総額一式でいくらになるのかを確認しましょう。店員さんもそこまで詳しいわけではないので過度な期待は禁物です。
ネット通販で購入するのは大丈夫なのか
店舗を構えている業者でも、ネット通販でも、基本的には信頼できる所で購入したいというのは共通です。ネットだから取り立てて問題があるということはありません。
ただ、ネットの場合は実際に手に取って、ロレックスを確認することができません。傷や何らかの不具合があった場合、交換を含めて、きちんとした対応をしてくれる業者から購入しましょう。
高額なモデルになるほど、実際に自分の目で確かめて購入することが望ましいのは、言うまでもありません。こうしたモデルの場合は、対面販売で、商品知識の豊富なスタッフから納得のいく説明を受けたうえで購入することをお勧めします。
日本人(外国人)がスイスやドイツで買い物をした場合、申請をすれば払った消費税(付加価値税)から手数料を差しい引いた額を後で返金してもらうことができます。
日本入国時に消費税である5%は税関で支払わなければいけませんが、ドイツのように高額な税金が戻ってくるのなら、モデルによっては海外で購入した方がお得だと思うかもしれません。
しかし、一般人が正規店で人気モデルを購入するのは日本同等以上に難しいうえ、その他にも言葉のカベや手続きの面倒さ、円相場、手間などを考えると一概にそうとも言えないところがあります。
やはり、高級品なだけに正規品であれ並行品であれ、じっくり考えてから満足できるものを自国で購入するのが一番確実なのかもしれません。
まとめ
ロレックスを購入する際、国内外での価格差や関税、現地での保証対応など、多くの要素を考慮することが重要です。
海外での購入が一見お得に思える場合もありますが、トータルコストやアフターサービスをしっかり確認することが大切です。信頼できる販売店を選び、慎重に検討しましょう。