目次
ロレックスってどんな時計ブランド?
1905年にハンス・ウィルスドルフがロンドンで創業した時計ブランドです。その後スイスに工房を移し、全ての時計部品を自社工房で製造しています。懐中時計が主流だった時代に腕時計の実用化を進め、オイスターケース、自動巻きのパーペチュアル機構、カレンダーのデイトジャストといった機能を作り上げたブランドです。
今では当たり前の性能も当時は画期的なものだったのです。また様々なモデルの時計を発表し、年々モデルチェンジを繰り返しながら常に最先端の技術とデザイン性を追い求めています。
ロレックスの人気モデル
ロレックスは長い歴史の中で数えきれないほどの時計の種類を作り上げてきました。中には廃番になってしまっているモデルも存在し、そういった時計は入手が本当に困難です。レアなモデルは見つけたらすぐ手に入れる事をお勧めします。次いつお目にかかれるか分からない事が多いのがロレックスの特徴です。ここからはロレックスの王道とも言えるモデルを簡単にご説明します。
デイトジャスト
1945年に発売されたカレンダー付の時計です。午前0時に日付が変わるデイトジャスト機能を搭載しています。ロレックスで一番販売されたと言われているモデルで、防水性に優れたオイスターケース、自動巻きのパーペチュアル機能、そしてデイトジャスト機能の3点を持つ初めての時計です。レディースモデルもあるのでペアウォッチとして購入される方も多いです。
エクスプローラー
1953年に発売されたシンプルなデザインが特徴のエクスプローラーⅠは、スポーツモデルの原型とも言えるモデルです。一時製造中止となった時もありますが、文字盤などのデザインを一新して再び発売され、モデルチェンジを繰り返しながら常に高い人気を誇っています。1971年にエクスプローラーⅡが発売されるとサイズ感の違いから好みによって人気が二分化しています。高い機能性からこちらも常に高い人気があるモデルです。
サブマリーナ
1953年に発売された、今やロレックスを代表するスポーツモデルの一角となったサブマリーナですが、防水機能はいうまでもなく、映画007シリーズでは俳優のジェームス・ポンドが愛用している事から、一般の人からも絶大の人気を誇ります。カレンダーを搭載していないノンデイトタイプもある、ロレックスのロングセラーモデルです。
GMTマスター
1954年に発売された二色または単色の両方向回転ベゼルを持つ大人気モデルです。世界最大の航空会社パンアメリカ航空との共同開発によって生まれたモデルです。パイロットのための時計であり、また時差問題と常に隣り合わせのビジネスマンに愛用されています。世界各国に愛用者がいる事でそこから生まれた逸話を数多く持ちます。
コスモグラフ・デイトナ
ロレックス唯一のクロノグラフを搭載したモデルです。1961年に発売されてからロレックスの最上級モデルとして常に高い地位を得ている時計です。1000万円以上で取引されるモデルも多数あり、宝飾性を兼ね備えたモデルは世界の王族や上流社会の方々、有名セレブの愛用品としても君臨し続けています。もちろん見た目の華やかさだけではなく、精密な機能性はロレックスの名に相応しく、今も憧れの時計として垂涎の的になっている時計です。
正規店と並行輸入店との違い
皆さんがそろそろ時計を買おうかな、と考えて実際に時計を購入する場合、購入するお店は「正規店」か「並行輸入店」のどちらかになる事がほとんどです。もちろん、それ以外にも友人から購入する方や中古商品を扱うお店で購入する場合もあります。今回は新品で購入するケースを前提として、まず何が違うのか、簡単に説明いたしましょう。
流通ルートの違い
海外のブランドが国内に入ってくる流通ルートはおおよそ2つのルートになります。1つ目はそのブランドの正規店、もしくは正規代理店に入ってくる「正規店」ルート、2つ目は正規店ではない、海外の正規店や専門業者から仕入れる「並行輸入」ルートです。正規店はそのブランドの直営店となり、旗艦店はもちろん、有名デパートなどに入っており、いわゆるブランドの日本の窓口から直接購入するといった形になります。並行輸入店は様々なブランドの時計を一堂に陳列したお店などが多く、多数のブランドを取り扱う店舗が多いのがポイントです。輸入される場合のルートの違いになるので、購入の際に今一度お店がどちらなのか確認してみるのも良いかもしれません。
正規店と並行輸入店の違い~価格
正規店と並行輸入店の最大の違いは何といっても「価格」ではないでしょうか。正規店の場合、そのブランドが定めた「定価」があり、その価格での販売が義務付けられています。また正規店であればどの店であっても同じ価格で販売されています。所謂、一律価格です。しかし並行輸入店には定価で販売する義務はなく、その時の市場の相場や他店との価格差による競争が生じます。価格という点が考えると十分に考慮する必要があると言えるのではないでしょうか。
正規店と並行輸入店の違い~時計
価格の違いは理解できたとしても、時計そのものに違いがあったとしたら並行輸入店での購入に悩まれる方は多いと思います。では、時計そのものに違いはあるのでしょうか。時計本体だけでいうと、違いはありません。ロレックスは全てスイスの工房で作られており、その差が無いからです。型番が違うといった事や販売される国によって時計の作りが違うといった事は無いので安心してください。
正規店と並行輸入店の違い~付属品
価格も理解できた、時計そのものに違いはない、ここまではご理解いただけたと思います。では時計を購入した時についてくる付属品はどうでしょう。付属品に違いは存在します、というのが結論です。箱や緑タグといった違いが無いものもありますが、違いがあるものもあるので、そちらを簡単に説明いたします。まず国際保証カードです。年代によってカードのデザインが異なる事はありますが、カードそのものに正規と並行に違いはありません。
しかし、カードにはどこの国で販売されたか記載されるので、そこを見ると正規店での購入なのか並行輸入店での購入なのか判別する事ができます。国内正規店では通常請求ハガキを投函したあと、印字されたカードが後日手元に届くシステムです。海外の正規店では手書きでカードに記される事が多いため印字では無いケースが見られます。この点が大きな違いと言えるでしょう。また時計の場合は保証期間も重要になってきます。正規店では購入日から保証期間がスタートしますが、並行輸入店では海外で購入された時から保証期間が始まるので、その期間のタイムラグが生じます。また保証カードに記載される内容も輸入された時計によって様々なのでその点はしっかり理解しておく必要があります。保証カード以外にも取扱説明書の言語が違ってくる事もあります。当然販売した国の取扱説明書になるので、並行輸入品の場合は英語などその国の言語のものが付属される場合があります。
他にもタグが異なる場合もございます。クロノメーターの緑タグは正規店、並行輸入店共に違いはありませんが、通常付いていないはずの白タグが並行輸入店など入っている場合もございます。正規店では販売時に回収対象なので、並行輸入だからといって必ず付属するものではありません。最近では付属しない並行輸入品も多くなってきたようなので、あまり神経質になる必要はないと思います。
まとめ
なぜ、ここまでロレックスの正規店、並行輸入店が取り沙汰されるようになったのでしょうか。それはひとえにロレックスの相場市場が異常事態になったからにほかなりません。一気にロレックスの人気が高まり、様々なモデルが相場100万超えなど珍しくなくなりました。その人気が火付けとなり、日本国内でも正規店での購入が難しくなったわけです。ロレックス社の流通量を減産する方針なども追い風となりました。
高まりを見せ始めたロレックスの需要はすでに数年が経ち、今もなおロレックスの定価も上がり続けています。以前は一部のモデルのみ購入が難しかっただけに留まっていた流れは今後どうなるのか予想ができません。正規店での購入制限の余波もまだ残る現状なので、欲しいモデルを見つけたら並行輸入店での購入も十分魅力的だと言えます。