目次
ロレックスのコレクション別誕生年
最初に、ロレックスのコレクションたちが誕生した年を表にまとめました。
この年表にあるのは、あくまで話題になったコレクションのみの抜粋です。記載されていないコレクションもありますので、ご了承ください。
1926年 | オイスター |
---|---|
1928年 | プリンス、チェリーニ |
1931年 | オイスター パーペチュアル |
1940年 | エアキング |
1945年 | デイトジャスト |
1953年 | エクスプローラー、サブマリーナー |
1955年 | GMTマスター |
1956年 | デイデイト、ミルガウス、サンダーバード |
1957年 | レディ デイトジャスト |
1963年 | コスモグラフ デイトナ |
1967年 | シードゥエラー |
1971年 | エクスプローラーII |
1982年 | GMTマスターII |
1992年 | ヨットマスター、パールマスター |
2004年 | ターノグラフ |
2007年 | ヨットマスターII |
2008年 | ディープシー |
2012年 | スカイドゥエラー |
2023年 | パーペチュアル1908 |
ロレックスは3つの種類に分けられる
上記の年表のように、たくさんのモデルがあるロレックスですが、特徴によって以下の3種類に分けることができます。持っている腕時計がどの系統に当てはまるのか、確認してみましょう。
スポーツウォッチ
スポーツウォッチはその名の通り、スポーツなどのアクティビティでの使用を想定して設計された腕時計です。
実用性・機能性に特化しているのが特徴で、防水機能が高く、傷がつきにくいステンレススティールを使用しているモデルが多いです。
現在のロレックスで主力となっている腕時計であり、「プロフェッショナルウォッチ」として位置付けられています。
スポーティでクールな印象を受けるでしょう。
クラシックウォッチ
「ドレスウォッチ」とも言われるクラシックウォッチは、文字盤などにゴールドやダイヤモンドを施した華やかなデザインが特徴です。
男性だけでなく、女性向けのモデルもあり、スーツやパーティーシーンに合わせることができます。
機能はシンプルですがデザインのバリエーションが豊富にあり、モデルを選ぶときの選択肢はスポーツウォッチよりも幅広いです。
フォーマルなシチュエーションにはおすすめのモデルです。
コンプリケーションウォッチ
コンプリケーションは「複雑」という意味で、その名の通り、腕時計に複雑な技術を施したモデルです。
定義はブランドによってさまざまですが、2種類の複雑機構を搭載したモデルを指すことが多いです。ロレックスでは、「GMT機能」とアニュアルカレンダー機能が搭載されたモデル「スカイドゥエラー」が該当します。
時計の高度な技術に魅了された方、時計にさまざまな機能を入れたい方におすすめできるモデルです。
ロレックスのスポーツウォッチモデルの種類一覧
それではスポーツウォッチに該当する人気モデルをご紹介します。どれも世界的に人気のあるものばかりで、身に着けるだけで印象が大きく変わるでしょう。
コスモグラフデイトナ
クロノグラフモデルであるコスモグラフの機能を組み合わせたデイトナです。
デイトナは元々カーレース会場が由来となっており、文字盤に「タキメーター(車の平均時速が計測できる機能)」が搭載されたことで、よりカーレースを想起させるデザインになっています。
もちろん、スポーツウォッチ特有の機能性と実用性は高く、防水機能も備えています。
ロレックスのスポーツウォッチモデルの中で、最高峰のデザインと言われている腕時計です。
エクスプローラー
エクスプローラーは探検家や登山家たちのために開発されたモデルです。
自然のいかなる状況下でも時間を確認することができ、現在はビジネスでもカジュアルでも関係なく身に着けられる万能な時計として人気を集めています。
デザインも実用性を重要視したシンプルなものであり、ロレックスの定番モデルとして展開し続けています。
サブマリーナー
初めてプロフェッショナル用のダイバーズウォッチとして開発された、防水用時計です。
1953年に発表された当初は水深100mまででしたが、機能面や技術面の進化を経て、現在は水深300mまでの防水機能を備えています。
プロのダイバーはもちろん、マリンスポーツやフィッシングを趣味としている方におすすめです。
「デイト」と「ノンデイト」という2種類のモデルが展開されています。
シードゥエラー
シードゥエラーもサブマリーナーと同じく、ダイバーズウォッチの定番モデルです。
飽和潜水によって時計内部に入ったヘリウムガスを逃がす「ヘリウムエスケープバルブ」が搭載されており、腕時計の駆動部分を収めるケースがサブマリーナーよりも分厚いのが特徴です。
これにより、水深1,220mまで耐えることができ、深海へのダイビングでも装着できるようになりました。
ケースが分厚く大きいため当初は「着ける人を選ぶ」と言われてましたが、2014年に発表されたD-BLUE文字盤の発表により現在はスポーツロレックスの定番として人気を集めています。
GMTマスターII
その名の通り、GMTマスターを進化させたモデルで、異なる3か所のエリアの時刻を把握できる高機能腕時計です。
文字盤の外側にあるベゼルは青・黒などといった「ツートンカラー」になっており、GMTマスターよりもバリエーションが増加しています。また、ケースやベゼルにダイヤモンドなどの宝石を施したラグジュアリーなモデルもあります。
機能性の向上に加え、遊び心のある仕様が人気を呼んでいます。
ヨットマスター
セーリングやヨットクルージングといったマリンスポーツのために展開したモデルです。ヨットでの航行時間を計測できる両方向回転ベゼルを備えています。
サブマリーナーやシードゥエラーと同じように「海」に焦点を当てた腕時計ですが、高級ラインに位置づける狙いがあったため、見た目がラグジュアリーで気品の高いデザインが揃っています。そのため、ビジネスシーンでも遜色なく着用できます。
女性でも身に着けられるサイズもあり、サイズ違いでペアウォッチとして購入するのもおすすめです。
エアキング
1940年頃に発表され、今も現役の古いモデルです。2024年現在のロレックスで販売しているモデルの中では、最も古いです。
発表当初はオイスターパーペチュアルの派生モデルでしたが、現在はスポーツウォッチとして独自展開しています。
マイナーチェンジを繰り返しているため、年式によってはデザインが大きく異なっているのが特徴で、そこが他のスポーツウォッチにはない個性となっています。
ロレックスのクラシックウォッチモデルの種類一覧
フォーマルな場面に着用したい、クラシックウォッチに相当する人気モデルをご紹介します。スポーツウォッチと比べてバリエーションが豊富で、時計選びが楽しくなります。
デイトジャスト
ロレックスの腕時計の中で「ロレックスらしさ」のあるモデルです。正式名称は、「オイスターパーペチュアル デイトジャスト」です。
ロレックスが生み出した3大発明、「オイスターケース(防水防塵性のあるケース)」、「パーペチュアル(自動巻き機構)」、「デイトジャスト(日付表示機能)」がすべて入っている腕時計で、所有率の高いモデルです。
ケースサイズや文字盤のデザインも豊富にあり、メンズからレディースまで多種多様なモデルが展開されています。
ロレックスの情熱が詰め込まれたモデルと言えるでしょう。
デイデイト
ロレックスの最上級ラインとして開発された、高級感のあるモデルです。
日付・曜日機能が搭載されたモデルで、この機能はデイデイト以外のモデルにはありません。さらに、ケース素材をゴールドおよびプラチナ素材に絞ったゴージャスなデザインが、他のロレックスにはない存在感を引き出しています。
つまり、「唯一のプレミアム感を演出したい」というアイデンティティが、デイデイトの魅力なのです。
過去には第34代アメリカ大統領であるドワイト・D・アイゼンハワー大統領に贈呈されたことがあり、デイデイトは「成功者が持つ時計」とも呼ばれています。
オイスター パーペチュアル
ロレックスが生み出した3大発明のうち、「オイスターケース」と「パーペチュアル」を搭載したモデルです。
ロレックスの原点とも言えるモデルであり、普遍的なデザイン性で男女問わず身に着けやすいのが魅力です。現在もさまざまなバリエーションが展開されており、ロレックスの腕時計を初めて購入したい方におすすめです。
このモデルをベースに、エクスプローラーなどのさまざまなモデルが誕生しています。
レディ デイトジャスト
デイトジャストを女性の手首に収まるようにリサイズされたモデルです。
レディース用ロレックスの代表的な腕時計で、文字盤に華やかさのあるラグジュアリーなデザインに仕上がっています。
中にはケースやベゼルにダイヤモンドを施したモデルもあり、女性らしい高級感のあるデザインが豊富にあります。
1908
ロレックスの創業者であるハンス・ウイルスドルフがロレックスを商標登録した年にちなんで誕生したモデルです。
2023年に発表された「パーペチュアル1908」は、チェリーニのようなスリムな貴金属ケースと革ベルトを組み合わせたデザインで、ロレックスの持つ美的アイデンティティを現代風に解釈したものになっています。
今、注目の最新モデルです。
ロレックスのコンプリケーションウォッチモデルの種類一覧
ロレックスの中でコンプリケーションウォッチモデルにあたるものは、「スカイドゥエラー」のみです。どのような機能が詰め込まれているのでしょうか。
スカイドゥエラー
スカイドゥエラーは、旅行者のニーズに応えて開発されたモデルです。
2か所の異なるエリアの時間を確認することができる「GMT機能」と1年のうち30日の月と31日の月を自動で判断できる「アニュアルカレンダー(年次カレンダー)」という、2つの機能を備えています。
実用性の高い美しいデザイン、そしてロレックス唯一のコンプリケーションウォッチであることから、多くの支持を集めています。
ロレックスの廃盤モデルの種類一覧
惜しくも廃盤となってしまった人気モデルをご紹介します。どれも中古市場で需要があり価値の高いものばかりです。
GMTマスター
GMTマスターは、「出発地と目的地の時刻を一度に確認したい」という航空会社の要望により誕生しました。
異なる2か所のエリアの時刻を一目で把握できる高性能なモデルで、水深100mまで耐えられる防水性能があります。そのため、生活の中でも活躍できる万能モデルとして評価を受けています。
また、コレクターズウォッチとしての側面もあり、文字盤の外側にあるベゼルは黒一色以外に赤・青、青・黒といった「ツートンカラー」のベゼルがあります。
後継モデルである「GMTマスターII」の登場で2000年に生産終了しましたが、今も根強い人気があります。
ミルガウス
ミルガウスは、ロレックスで唯一の耐磁性能がある個性的な腕時計です。常に機械の周りにいる医師や科学者たちのために開発されました。
ミルはフランス語で「1000」、ガウスは磁束密度の単位を表します。つまり、ミルガウスは「1000ガウス」という意味であり、1000ガウスの磁場まで耐えられる時計なのです。
文字盤には稲妻をモチーフにした秒針があり、ロレックスの中でも変わり種のモデルと言われています。そのため、ロレックス愛好家や時計コレクターに人気があります。
ターノグラフ
ターノグラフは、デイトジャストの派生モデルとして開発されました。
デイトジャストにはない、時間計測ができる回転ベゼルが搭載されているのが最大の特徴です。これにより、デイトジャストがスポーティな印象へと変化しました。
惜しくも2004年~2013年という短い期間で生産終了となりましたが、ロレックスファンからは希少価値の高いモデルとして注目されています。
カメレオン
「世界で唯一ワードローブを持つ時計」と呼ばれているモデルです。1950年代~1960年代に販売され、当初から多くの著名人やセレブに愛されていました。
カメレオンは革ベルトのバリエーションが多く、その日の気分によって付け替えられるのが特徴です。また、ケースサイズも直径約15mmと小さく、ファッションのアクセントとして身に着けることができます。
女性らしい小柄でキュートなデザインは、今もなお多くの女性ファンを魅了しています。
チェリーニ
ロレックスのクラシックウォッチの中でも、古くからあるモデルです。
革ベルトが採用されており、薄型ですっきりとしたデザインがラグジュアリーな印象を与えます。
チェリーニのコンセプトが「クラシシズムと不変のエレガンス」であることから、スポーツウォッチにはない、クラシカルな優美さが際立っています。
2023年に「1908」が発表されたのを契機に生産終了となりました。
ロレックスの文字盤の種類一覧
モデルの進化とともに、文字盤もさまざまなデザインが登場しています。スポーティなものやゴージャス感のあるデザインなど、バリエーションが豊富にあります。
シェル文字盤
その名の通り、天然の貝殻を素材にした文字盤です。定番のホワイトシェルをはじめ、ブラック、ブルー、イエローなどさまざまなカラーがあります。
天然の貝殻を素材にしているため、同じ模様は存在しません。そのため、オーダーメイドのように「特別感」のある腕時計が手に入れられるのです。
「世界に1つだけの時計」を手に入れられるという満足感は、一線を画すものとなるでしょう。
メテオライト文字盤
メテオライト文字盤は、ロレックスの文字盤のなかでも特に希少な文字盤です。
宇宙から飛来する隕石を素材としているため、シェル文字盤と同じく1つ1つが一点ものです。また、隕石を厳選したうえで特別な加工を行うため、生産数が非常に少ないのです。
そのため、この文字盤があるモデルの価格は、中古市場でも高値を推移しています。
ジュビリー(コンピューター)文字盤
全体に「ROLEX」の文字が入っている文字盤です。コンピューターの基盤に見えることから、「コンピューター文字盤」とも呼ばれています。
2つのタイプがあり、凹凸が強いものが「彫りコンピューター(通称:ホリコン)」、平面のものが「プリントコンピューター」です。
幾何学模様のような美しさがあり、高級感を引き立ててくれます。
アイスブルー文字盤
爽やかで透明感のあるブルーが特徴的な文字盤です。
上品で美しいそのデザインは、数多くある文字盤のなかでもトップクラスの人気があります。
プラチナ製のモデルのみに採用されている特別な文字盤で、アイスブルーを採用したモデルはロレックスのモデルでも最高峰と言えるでしょう。
コスモグラフデイトナやデイデイトなどのモデルに採用されています。
ダイヤ文字盤
その名の通り、ダイヤモンドが敷き詰められた豪華な文字盤です。
ロレックスでは最高品質のダイヤモンドを厳選しており、ロレックス社内にいる宝石職人が1つずつ丁寧にセッティングを行っています。
見た目にも妥協しない、ロレックスの強いこだわりが感じられる文字盤です。
モザイク文字盤/リネン文字盤
縦横の筋目が特徴的な文字盤です。縦横にある細かな筋が麻の一種であるリネンに見えることから、リネンダイヤルとも呼ばれています。
主にデイトジャストやオイスター パーペチュアルで採用されており、さまざまなカラーバリエーションがあります。
現在は生産が終了しているようですが、人気の文字盤であったことから、通販サイトや中古ショップで多く流通しています。
フラワー文字盤
花をモチーフにしたキュートな文字盤です。文字盤の模様に凹凸があるのが特徴で、咲いている花の華やかさを演出しています。
女性人気のある文字盤で、主にデイトジャストで採用されていましたが、現在は生産終了しているようです。
そのため、購入するには通販サイトや中古ショップで入手するしか方法がありません。
まとめ
ロレックスは創業以来、時代と共に変化するニーズに応え続けることで、高級腕時計としての地位を確立しました。趣味や嗜好に応じたさまざまなモデルの中からお気に入りのモデルを取っていただき、時計に込められたその技術力をぜひ感じてみてください。