そもそもロレックスってどんなブランド?
まずは、ロレックスという時計ブランドについてお話します。20世紀の初期は、腕時計というものが広まりだしたということもあって、時計というアイテムは高級品でした。当時の腕時計は、精度や耐久性が低いこともあって、日常で使うには向かないものばかり。そんな状況の中で、ロレックスは自社で時計製造を始めた当初から、精度の高い実用性のある時計の開発を進めていました。1910年には、腕時計としては初のクロノメーターの称号を獲得しています。この称号は、スイス公認クロノメーター検定協会による厳しい審査基準を突破した精度と安全性の高い時計にしか与えられません。精度の高さはもちろん、防水仕様のオイスターケースや完成度の高い自動巻き機構(パーペチュアル)、日付が0時になると一瞬で切り替わるデイトジャスト機構といった、ロレックス独自の発明によって腕時計は現代でも通用する実用性を高めていきました。また、風防のサイクロップレンズや、3時の位置に設けたカレンダーなどもロレックスが最初といわれています。このような精度や視認性の高い時計を作り続けることで、ロレックスは実用性がある時計として知られるようになっていきます。
生産終了しているものでも、価値が高く人気の理由とは
ロレックスは世界から注目を浴びている時計ブランドです。一般的に商品は年月経てば価値が下がっていく傾向となっております。例をあげると、家電製品などがその傾向が強いですよね。ロレックスの場合は、価値が下がるのではなく、高まることがよくあります。理由は以下の通りです。
■腕時計としての完成度の高さ
ロレックスには三大発明と呼ばれる「防水機構」「自動巻き機構」「デイトジャスト機構」の3つがあります。これらの機構は、いずれもロレックスファンには馴染みあるもので、長い歴史の中で受け継がれてきたものです。ロレックスの時計は、各種機構を詰め込み妥協することなく、高い品質の時計を作りあげています。ひとつの時計を高性能・高品質に仕上げようと考えると、やはり製作のコストはかかってしまいます。なので、高品質=高価格となっているのです。
■希少性の高さ
ロレックスの価値が上がり続ける理由として「希少性」があげられます。市場における物の価値は、需要と供給のバランスで決定しています。供給量が少ないものに対し、多くの人が「欲しい」「買いたい」と思えば、その価格は上昇していきます。その反面、需要が少なくても供給が多ければ商品の価値は徐々に低下していきます。全体的に希少価値は高くなっていますが、その中でも販売期間が短く流通量が少ないモデルは特に高額で取引されています。
■資産価値の高さ
ロレックスの価値が高い理由としては、資産として扱える点です。ロレックスの時計は、いつの時代も安定した価値・人気を誇ってきました。そこに目を付けた人たちがロレックスを投資対象として購入・保有することも少なくありません。ロレックスの中には、定価よりも高い金額で取引されているモデルも多いため、いずれ手放すつもりで購入する方も多くいらっしゃいます。このような考え方を持つひとが世界中にいることは、ロレックスの価値が上がり続けている理由のひとつです。
他にもあると思いますが、大きい理由としてはこちらがあげられると思います。
またこちらの2点も重要な要因です。
・新作発売後
・生産終了
コロナの影響もあり、資産としての所持が強まり中古市場も賑わいました。やはり、世界情勢の動き等で相場も変動していくものです。新作発表されると、旧作が生産終了となるため、手に入りづらく価値も高まっていくのではないでしょうか。
廃盤の中でも3つの人気時計
すでに生産終了しているモデルの中でも特に人気の3つの時計をご紹介致します。
1.グリーンサブマリーナ ref.116610LV
2020年に生産終了となったグリーンサブマリーナ。現在はref.126610LV。当時、正規価格が100万円でしたが、廃盤後は約3倍まで跳ね上がり、300万円に値上がりした人気商品です。因みに現行と何が違うかといいますと、大きな面では文字盤の色が緑から黒に変更となっています。ムーブメントが変更されパワーリザーブが伸びました。ケースサイズが、1mm大きくなったところが変更面です。
2.エクスプローラーⅡ ref.216570
こちらは販売から10周年たったということで、現行のref.226570が新作として発表されました。そこまで多くの変化は見られませんでしたが、中古市場では140万前後と、廃盤後も高騰しております。
3.GMTマスターⅡ ref.116710
黒・青黒ベゼルが発表された当時は大きな話題となっていたGMTマスターⅡ。中古市場でも100万円~200万円を推移している人気商品です。
生産終了間近の2つのモデルとは
れから生産終了間近で価値が高騰されるだろうと予想されるモデル2つをご紹介して参ります。
1.ミルガウス ref.116400GV
ここ最近の相場ですと200万円オーバーしているモデルです。発売当初は90万円ほどだったのに、ここまで跳ね上がっております。デザイン変わらずにムーブメントだけ交換など、色々な噂が飛び交っていますが、、、実際、新作が発表された時には相場がどうなっているのか楽しみですね!
2.エアキング ref.116900
定価80万円ほどの時計ですが、侮ってはいけません。中古市場を見てみると約130万円まで高騰しております。新ムーブメント搭載なのか?エアキング自体が果たしてこのまま続くのか、気になるところですが、今後の発表を待って相場も楽しみに待っていましょう!
価値を落ちにくいロレックスとは
数多くあるロレックスの中でも、価値が落ちにくいロレックスとはどのようなロレックスなのでしょうか。
●ステンレスモデル
ロレックスは金やステンレス、プラチナなどさまざまな素材で製作されたモデルがあります。金やプラチナの方が素材の希少性も相まって高く買い取ってくれそうなイメージですが、ステンレス素材の方が高い人気を保っています。ステンレス素材のモデルは、基本的に定価が安く使い勝手の良さも相まって金やプラチナよりは需要は高くなっています。
●スポーツモデル
近年では、オイスターパーペチュアルのターコイズ文字盤が、買取金額150万円台をたたき出すほど高額な金額で取引されていますが、ロレックスは基本的にスポーツモデルのほうが価値が高いです。デイトジャストやスポーツモデルは50万円台で購入できますが、スポーツモデルの方が買取金額が高くなる可能性があります。このモデルは元々の人気が高く、プロフェッショナルな仕様と様々な利用シーンに適したスペックを持つことから、価値が落ちにくくなっています。そのため、スポーツモデルの価値は落ちにくいといえます。
●付属品が揃っていること
どの時計にも言えることですが、基本的にギャランティーカード(保証書)や購入時の箱がついていれば、資産価値が高くなり買取金額も下がりにくくなります。ロレックスはその状態が顕著となっており、保証書のありなしだけで50〜100万円ほどの差が出てしまいます。そもそも、保証書はメーカーの保証期間を表す証明書ではありますが、ロレックスでは本物であるという証明の役割が大きくなってきています。そのため、付属品がすべて揃っている個体をコレクターやバイヤーは好むため、付いている方が価値も上がりやすく安定した金額を保っています。
まとめ
ロレックスマニアの間で色々と新作やら話題となっておりますが、実際のところ誰も分かりません。「あの時、買っておけばよかった、、」などと後悔がないようにしたいですが、実際はそう上手く行かないものですよね。言えることは、早めに動くことが1番大事なことですね!いかがでしたでしょうか。今回は廃盤モデルの人気の理由や、人気モデル、今後の廃盤するかも?!しれないモデルご紹介致しました。皆様の参考になると嬉しいです。