目次
ロレックスの保証書(ギャランティカード)とは?
ロレックスの保証書は、正規の販売で購入した際に発行される書類です。ギャランティカードとも呼ばれ、購入したロレックスが本物であることを示しており、『購入から5年間』その時計の品質を保証してくれます。
保証書の特徴や役割
保証書には購入者・購入日・型番・シリアルナンバーなどが記載されており、2006年以降に発行されたカード型保証書には、表面に光を当てることで「ROLEX」の文字が浮かび上がるのが特徴で、「本物のロレックス」にのみ発行されます。
またロレックスの保証書が果たす役割として、保証期間内に無料で修理、調整を受ける際に必要となります。保証書とセットになっていることで、本物か偽物かを見極める買取店も少なくありません。
購入者名が記載されていない保証書もある
ロレックスを購入するショップによって、購入者の記載がない保証書がセットになっていることがあります。これはロレックスの購入時期により異なり、2020年以降の保証書には、購入者名など個人情報の流出を防ぐために記載されなくなりました。
また、海外で業者が買い付けた並行輸入品には名前の記載がなく、購入者欄は「お店」の名前になり、海外で発行される国際保証書のみセットになります。
保証書の種類は時代によって異なる
ロレックスの保証書は購入時期によって仕様が異なり、大きく四世代に分けられます。2006年以前は「紙」、以降は「カード」タイプで発行されています。
2020年以前の保証書には「購入者・購入日・型番・シリアルナンバー」が記載されていました。一方、2020年以降の保証書には「購入者名・販売店名」などの個人情報が記載されなくなり、新たにICチップが搭載されたのが特徴です。
発行された年代 | タイプ | ||
---|---|---|---|
三世代前(1980年代~2006年頃) | 紙 | ||
二世代前(2006年~2014年頃) | カード | ||
一世代前(2014年~2020年頃) | カード | ||
現行(2020年以降) | カード |
ロレックスは保証書なしでも買取できる?
保証書には、5年間の保証期間と本物であることを証明する役割があります。では保証書がないと売却ができなくなってしまうのでしょうか。
結論、売却できます。しかし、ロレックスの査定価格は保証書などの購入時の付属品がそろっているかどうかで変わります。ロレックスを中古で購入する方々はコレクターが多いため、付属品もコレクションの一部として見られています。そのため、保証書がない場合は減額される可能性があることを考えておく必要があります。
ロレックスの保証書なしでの減額例
実際に保証書がない場合の減額はいくらになるのでしょうか。実際にロレックスの人気の時計を例に挙げ、査定額がいくらになるのか、保証書ありの場合と比べて見ていきましょう。
デイトジャスト Ref.16234
人気のデイトジャスト Ref.16234の場合、同じモデルでも販売時期の新しい方が高い査定額が出ます。目安として、Kシリアルの時計本体のみの場合が「42万8,000円」程度となるようです。
それに対し、箱や保証書付きのPシリアルの場合、査定額は「45万8,000円」程度のようです。査定の時期や時計の状態にもよりますが、3万円程度の査定額の差が出ることがわかりました。
サブマリーナーデイト Ref.16610
高級スポーツウォッチとして人気のサブマリーナーデイトRef.16610ですが、こちらは2004年頃にFシリアルが付属品なしで「73万5,000円」程度となっていました。それに対し、保証書が付いた2005年のDシリアルが「84万円」程度で取引されていました。
このように、保証書の有無だけでも10万円程度の差が出ることがわかります。それだけ保証書が付属品の中でも重要だということがわかります。
箱や保証書をなくした場合の対処法
それでは、箱や保証書をなくしてしまった場合はどうしたらよいでしょうか。査定に影響が出るのであれば、少しでも高く売却したいと思うはずです。次は、箱と保証書の紛失時の対処法について説明します。
フリマアプリで空箱を探す
自分の持っているロレックスがどのような箱に入っていたのかわかれば、それに合ったものをフリマアプリやオークションで探すことも一つの手段です。付属品を購入することにより、ロレックスを箱ありの状態で査定に出すことができるでしょう。
実際、フリマアプリやオークションで箱の出品を検索すればすぐに見つかるはずです。自分の持っているモデルの空箱が見つかったら、その箱を購入し査定に出してみましょう。
保証書は再発行できない
ロレックスの保証書は「時計1本に対して1枚のみ」という、揺るぎないルールがあります。つまり、再発行などは一切できません。再発行できない理由は不正利用や保証書の改ざんを防ぐためで、どんな書類を持ち込んでも発行できません。
ロレックスは世界中で人気を博すトップブランドであるため、コピー品や保証書の改ざんは何度も行われてきました。そのため、もし保証書を持っていたとしても加工した痕跡がある場合は無効になってしまう場合もあります。
通常ロレックスの保証書は購入時に貰える
通常、家電などを購入した場合なら、商品と一緒に保証書が同梱されていることがほとんどです。しかし、ロレックスの保証書は購入と同時に受け取れる訳ではないことを覚えておきましょう。では、保証書を受け取るためにはどうしたらいいでしょうか。
保証書要請の手順
正規店でロレックスを購入すると、時計と一緒に保証書請求用のハガキがついてきます。住所や氏名などの必要事項を記入する欄があり、そちらを記入して送ることにより保証書が届きます。
なお、現在ハガキの記入は店頭で行うケースが多くなっています。店舗スタッフからハガキを受け取ったらその場で記入しましょう。後日記入して送るよりもその場で記入することにより、出し忘れを防げるためとても安心です。
保証書の受け取り場所
請求を行った保証書は、ハガキに記入した住所に送られます。ご自宅や職場の住所など、受け取りたい場所を記入しましょう。また、購入店舗へ保証書を送るということもできます。
保証書は重要な書類になりますので、購入者本人が配達員から直接受け取ることになります。そのため、時間が合わないなど何らかの理由があれば、受け取りを店舗にすることも可能です。ハガキを記入する際に、店舗スタッフに相談してみましょう。
保証書が届くまでの期間
ロレックスにハガキを出し保証書が届くまで通常1か月程度、早い場合だと2、3週間程度で届くといわれています。届くまで期間があるので気長に待ちましょう。
保証書が指定した住所に届かなかった場合は、販売店に郵送されることになっています。1か月以上待っても届かないということがあれば、購入した店舗に問い合わせをして確認をし、販売店に届いていることがわかり次第受け取りに行きましょう。
保証書の発行期限
ロレックスの保証書の発行には期限が存在し、基本的に保証期間が過ぎた後にハガキを送っても保証書は発行されません。ロレックスの保証期間は『購入から5年』と決まっており、その期間中にハガキを送る必要があります。
購入店舗で記入、もしくは購入後すぐに記入し、ポストに投函していれば問題ありません。ですが、「すぐに記入せずにうっかりはがきを出し忘れてしまった」ということが起きる可能性もあるので注意が必要です。
保証書の確認と保管
ロレックスの保証書の有無によって査定金額が変わることは先ほど記載した通りですが、では届いた保証書をどのように保管すると良いのでしょうか。
まず、届いた保証書の内容をしっかりと確認しましょう。その後、ロレックスを購入した際に付属している専用のカードケースに入れ、他の付属品と一緒に保管しましょう。
付属品と一緒に保管することで、保証書以外にも箱やタグなどが見つからないという事態を防ぐことができます。
保証書がなくても高価買取が期待できるモデル
最近では中古でも付属品が全て揃ったアイテムを購入したいという人が多いです。ですが、ロレックスを査定する買取業者が重視するポイントは、新品の価格やデザインと色、人気モデルや希少なモデルなのかという点です。
時計本体のみでも男性用や流行デザインのもの、たとえばデイトナやヨットマスターなどスポーツモデルは、人気のため高額買取になりやすい傾向にあります。人気のモデルであれば壊れていても買取してくれるでしょう。
保証書がないロレックスを高価買取するコツ
では、保証書がないロレックスを高価買取する方法はいったいどんなものがあるでしょうか。どんな店舗で査定するのが良いか、他の付属品の有無で査定が変化するのかについても説明しますので、ぜひ参考にしてみてください。
保証書なしでの買取実績が豊富な店舗を選ぶ
保証書がないロレックスでも、積極的に買取をしている店舗があります。これは壊れていたり付属品がないロレックスであっても、販売できる自信がある店舗、ということになります。このポイントはインターネットなどでも店舗を選ぶ際にも重要なポイントになります。
保証書がないことで買取ができなくなる、ということはほとんどありません。ですが、より積極的に買取している店舗のほうが、高額になる可能性もあるため、よく確認しましょう。
販売ルートが豊富な店舗を選ぶ
ロレックスは世界中で人気ですが、特に人気の高いエリアというものが存在します。時計に限らず地域によって、人気のブランドに差があるものです。人気な地域に持っていき査定に出すことで、高額買取を期待できるでしょう。
これは、買い取った時計を人気な地域で再販することで、その地域の需要と供給を満たすことにもつながるからです。保証書が無くとも高額で買い取っている可能性があるでしょう。
時計専門の鑑定士がいる店舗を選ぶ
買取をする店舗側が査定スキルに自信がない場合、保証書の有無で査定が大きく変わってしまうことがあります。保証書はロレックスが「本物」である証明になりますが、買取実績が多い店舗は時計の中の機構を確認し、本物か偽物かを見極められる技術があります。
つまり保証書の有無に関係なく買取ができるのです。ロレックスを売るのであれば、査定スキルが豊富な買取店へ行くことがおすすめです。
不要になったら早めに売る
もしロレックスを身に着けることがなくなった、使わなくなったと感じたら、早めに売却することがおすすめです。年数が経過すればするほど、保持しているモデルと同じものが中古市場に増えていくでしょう。
すると買取価格が下がり、高額で売れるタイミングを逃す可能性が出てきます。そのため、できるだけ早く買取店などで査定をしてもらうことが重要になります。
保証書以外の付属品を揃える
ロレックスの付属品は保証書だけではありません。純正箱(外箱、内箱)や取扱説明書などの冊子、タグなども重要になります。コレクターや付属品がそろっているものが欲しいという方はやはり多いため、すべてそろっていたほうが高額買取を期待できます。
もし売却する可能性がある場合は、これらの付属品も大切に保管しましょう。またオーバーホールを行った際には証明書が発行されるため、こちらも保管しておきましょう。
まとめ
今回はロレックスの保証書がない場合の買取方法についてご紹介しました。ロレックスは高価な買い物なので、より高額で売却したいと思うのは当然です。信用できる店舗で気持ちよく売却していただきたいと思います。